あらすじ
女・上杉謙信の一代記、堂々終幕!
宿敵・武田信玄との最終決戦、
第四次川中島の戦い。
苦楽を共にした家臣と共に
幾度となく出兵した川中島に着陣した謙信。
果たして戦の神はどちらに軍配をあげるのかーーー
女と男。大胆と慎重。義理と冷酷。
常に真逆、相対する二人の長きに渡る戦い、遂に決着!
降る雪のように優しく、
舞う花のように美しく、
哮る虎のように勇ましくーーー
戦国を駆け抜けた姫武将、その終幕を見届けよ。
戦国時代の人気武将といえば、必ず名前が上がる「上杉謙信」。
この勇猛果敢な“越後の虎”は、実は女だったという説のもと、謙信の生涯を大胆に描いたこの作品。
『海月姫』『東京タラレバ娘』の東村アキコ先生が描く大河ロマンものってどんななんだろう?とワクワクしながら手に取りましたが、読んでみて大正解でした!
主人公の上杉謙信はもちろん、体は弱いけれど心優しい兄・晴景、謙信が慕い続ける兄僧・宗謙、そして今後のキーパーソンとなる永遠の宿敵・武田信玄…
登場人物の誰もが、強く、美しく、そしてかっこよく、激動の戦国時代を生き抜くさまが、実にみずみずしく生き生きと描かれています。
ときにさく裂する東村節が効いたギャグも健在で、今までになかったわかりやすくて読みやすい歴史マンガとなっています。
また個人的にオススメなのは、ページ下部で唐突に始まる「アキコのティータイム」のコーナー!
上杉謙信を語る上で知っておくべき歴史的背景や登場人物を、東村先生自らわかりやすく説明してくれます。
歴史ものでよく出てくるのが「登場人物が多すぎる!」「時代の流れがよくわからない!」という悩みですが、
東村先生の分かりやすくて面白い説明&アドバイス?(「家来が多くて覚えられないなら覚えなくていいよ!」とか最高!)で
気負うことなく読み進めることができます!
歴史に詳しくなくても大丈夫!戦国時代を男武将として強く生き抜いた女の一代記、ぜひ読んでみてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
上杉謙信は、平家物語から戦い方をまなんだとか、能を好んだと伝わる。小田原侵攻の記載は多くなく、手取川合戦の記載はないが、川中島合戦にフォーカスした作品でした。作家の謙信愛が伺える良作です。
Posted by ブクログ
終劇です♪
身も心もボロボロな虎。
源十郎との甘やかな時が虎の心を癒すのが、そんな虎を宗謙が諌めます。
自ら望んだ治世、人々へ想いと決意を諭す。
信玄との決着は信州川中島!
善光寺の覇を懸けるだけに止まらない意地と決意の戦。
須坂の岩湯での邂逅が導く、川中島での白と黒の闘い、有名な(諸説ありますが)一騎討ちのシーンは圧巻!
勝敗は?
ラストは、雪花の下、兄への想いが花開きます。
義に生き、
ほとんど負けたことなく、
領地を奪う戦をしなかった、
男にない強さを持った武将の物語は終幕です。
女性漫画家である東山先生が、謙信が女性であれば府に落ちる!とするストーリーや解釈はまんざら荒唐無稽ではないような気がします。
地元民なら、うんうんと納得する女性説(笑)面白い作品でした
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#上杉謙信
さすが東村劇場です!
謙信女性説を意欲的に描いたこの作品。
さすが東村さん!
まず、視点がやっぱり面白い!
そして、日本史苦手な人のフォローもする中で、読み物としての軽さも出しつつ
重要箇所はきちんと丁寧に描く。
どうやって終わるのかな〜と思ってたら、ついに最終巻。
うまくいい感じに収まっていました。
だらだら続くより、とってもイイと思います。
個人的には、宗謙の立ち位置、好きです。
Posted by ブクログ
「雪花の虎10 東村アキコ 小学館 2021年」4度に渡る川中島の戦いついに終幕。武田信玄が戦場で死んでたらもっと面白いけど、昔の話はわからない。絵も綺麗だし、時代考証もされていて今後も歴史物が読みたい。モンゴル帝国とかオスマン帝国を書いてくれないかな。ちっさい日本の話じゃなくて。
何故か感涙
感動させようとかの押し付けがましさとか全くないさらっとした描かれ方のような気がするのに、だからなのか?泣けた。
虎さんがかっこよくて、謙信ファンになりました笑
謙信には興味なかったのですが機会があったらぜひ歴史書などにも目を通してみたいです!
空想的謙信
かなり以前、移動時に気紛れに買った月刊誌創刊号に掲載されていて、
この作家様の幅の広さに驚いて読んで来た。
空想的謙信劇場、終了。大変に楽しませて頂き有り難う。
Posted by ブクログ
東村アキコ先生の歴史漫画。面白かった〜!
この漫画は上杉謙信が女だったと言われている説を採用して描かれている。根拠は様々あるので、なるほどーと思いつつ、心のどこかで歴史のただの一説として最初は読んでいた。だけど、読み進めていくに連れて、これは本当に女だったのでは?という気になってくる。史実に忠実か?この人物は実際にいたのか?…そんなことは忘れて、戦国時代ってこんなロマンチックなんだ…!ともう世界観にどっぷり入れる。
いやーよかった!!
上杉謙信が美しい
すごく綺麗な物語だったのですがアキコですぎー
本編にねじ込んでくるのやめてー
現実に引き戻される。゚(/□\*)゚。
巻末なら面白くていいんですがちょいちょい本編に出てきてキツかったです。
Posted by ブクログ
8〜9巻ではもっと続く気分で読んでたけれど、最終の10巻でしたー。
東村さんは、今ドキ恋愛だけじゃなくて、歴史もアリで、楽しませてもらいました。
謙信VS信玄の川中島は、詳しくなかったので、そんな出くわしが…と 驚いたり。
史実から、うっすら弥太郎が心配でしたが、最終回でも 無事でよかった(^^)
明智光秀はん、勝頼はん、上杉の跡取りさんと、みんなこの後も大変です。虎さんは かっこよく生き抜きました!
ついに完結
戦国時代の戦の中でも激戦だった川中島の戦いが話の中心になっていた。一騎打ちシーンはやっぱり滾ります。内容も歴史が得意ではない私にもわかりやすく描かれていて面白かったです。京都に上洛した話や関東に出陣したことなどが端折られていたけれどとても描ききれないと思うので、話としてはまとまっていたと思う。
Posted by ブクログ
善光寺マウンティングです 繰り返すが第四次川中島は霧による予期せぬ遭遇戦で、戦死者は七千人とも言われている。 塩を貰った信玄は素直に謙信に感謝し返礼に刀を贈った。通称「塩留めの太刀」と呼ばれるその刀は、重要文化財に指定され東京国立博物館に所蔵されている。 武田信玄は死の間際息子勝頼に、危なくなったら謙信を頼れと言い遺した。 今日只管鎧ね