あらすじ
姫武将・長尾景虎、ご懐妊―――!?
天文二十二年(一五五三年)、
将軍の側近、進士源十郎と“女人禁制”の高野山にて、時を過ごす景虎。
女であることを打ち明け、気持ちを通わせ合うが、
互いの立場や身分を考え、それぞれの場所に戻ることを決意する。
そうして越後に戻り、粛々と城主として務める日々のなか、
景虎の体に異変が。
その様子を見た麦は妊娠の可能性を告げるが……
戸惑い、悩む景虎、驚愕の長尾家中、
そして景虎に特別な想いを抱く宗謙もまた、
複雑な胸中を隠せないでいた―――
女・上杉謙信の一代記。
新たな局面を迎える、革新の第9集!
戦国時代の人気武将といえば、必ず名前が上がる「上杉謙信」。
この勇猛果敢な“越後の虎”は、実は女だったという説のもと、謙信の生涯を大胆に描いたこの作品。
『海月姫』『東京タラレバ娘』の東村アキコ先生が描く大河ロマンものってどんななんだろう?とワクワクしながら手に取りましたが、読んでみて大正解でした!
主人公の上杉謙信はもちろん、体は弱いけれど心優しい兄・晴景、謙信が慕い続ける兄僧・宗謙、そして今後のキーパーソンとなる永遠の宿敵・武田信玄…
登場人物の誰もが、強く、美しく、そしてかっこよく、激動の戦国時代を生き抜くさまが、実にみずみずしく生き生きと描かれています。
ときにさく裂する東村節が効いたギャグも健在で、今までになかったわかりやすくて読みやすい歴史マンガとなっています。
また個人的にオススメなのは、ページ下部で唐突に始まる「アキコのティータイム」のコーナー!
上杉謙信を語る上で知っておくべき歴史的背景や登場人物を、東村先生自らわかりやすく説明してくれます。
歴史ものでよく出てくるのが「登場人物が多すぎる!」「時代の流れがよくわからない!」という悩みですが、
東村先生の分かりやすくて面白い説明&アドバイス?(「家来が多くて覚えられないなら覚えなくていいよ!」とか最高!)で
気負うことなく読み進めることができます!
歴史に詳しくなくても大丈夫!戦国時代を男武将として強く生き抜いた女の一代記、ぜひ読んでみてください!
感情タグBEST3
源十郎ラブ!
お虎さんのややが流れて、はー、、、源十郎とのつながりなくなっちゃった。寂しい。と思っていたら、なんだ再会するんじゃんー!ととても嬉々とした気持ちになりました。
ずっと強い景虎が源十郎の前でだけ可愛いのも、恋する乙女だわ、、と胸キュンです。
早く10巻発売されて欲しいです。
雪花の虎(9)
女性としての喜びや辛さが描かれていて読んでいて胸がぎゅーっと切なくなりました。謙信の強さにはいつもびっくりします。内容も濃くとても良かったです。
第三次川中島
関東への戦の準備や、第三次川中島の戦いでの200日あまりに及ぶ、武田との睨み合い、善光寺の移転など忙殺されそうな第9巻です。女謙信として、かなり辛いことのあるこの巻ですがお話としては面白いです。
Posted by ブクログ
この巻はとくに、東村アキコさんじゃないと描けない話だなぁと思った。
この言い方で良いかはわからんが、資料をもとに、設定からうまく辻褄を合わせる。
ほんとにありえるかもって思った。
Posted by ブクログ
「女」である虎、心と体を通せたのは、京の優男の明智源十郎。
彼は虎を雪の花のようだと言う、歴史に残らない恋物語。
虎の身体に生じる異変は、一国の主、武将であるが故の悲劇に。
女性を拒まない善光寺を越後に!そこにある想いは、女性達の想いの体現か?
有名な謙信の出家騒動の真実?とは。
女性が故の身体と心のリセット。女としての時間が流れます。
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#上杉謙信女性説
景虎の突然の出奔。
今まで必至にやってきたこと全部 放り出しての家出。
ーーーそう、女ってある日、突然全部ほっぽり出して人生をリセットする時があるーーー
今まで、自信があって堂々としてカッコいい女だなぁ、こういう風に生きてみたいよなぁ、と眺めるばかりの虎さまだったけど、この回でグッと身近に感じた。
わかる!わかるよ、虎さま ! と手をとりたい気持ちにかられる。
源十郎と癒しの時間をゆっくり過ごしてほしい……
うーん
なんども言うけどお話自体面白いのですが作者が出てきて説明するのはやめて欲しい。
シラケるよなんで女の子がそんなに歴史好きじゃないと思うのか知らないけどそれぐらい知ってるし
女だったと信じたいのか知らないけど上杉謙信女やった言い過ぎですな
Posted by ブクログ
この空雅という僧。後に秀吉の侵攻から高野山を守る為に自ら交渉に赴き、和議を結んで高野山をさらに栄えさせた。 歴史書には残らない恋がある。二人しか知らない花がある。それはある日見た京紫の桔梗の花と、儚く消える白い雪花。 室町時代、日本は二つの大きな枠組みに分かれていた。将軍家のある京都を中心とする「西国」と鎌倉くぼう公方のいる鎌倉を中心とする「東国」。 流石名高き玉縄の地黄八幡(北条綱重)、やはり北条は一筋縄ではいきませぬなぁ。 疾きこと風の如し、侵略すること火の如し、それが武田の戦じゃ。 善光寺を越後に移す 姉の子を養子に貰った謙信 上杉謙信は突然_出家遁世の意向を諸将に告げ