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集大成
最終回でもおかしくないくらい感無量の巻でした
てっきり岸先生が大学戻る展開になるかと思ったけど、まだ病理3人組のまま話が進みそうで良かった
でも最終的には別々になっちゃうのかな、森井君も医大行こうとしてたし
次巻のJS1関連の話も楽しみ
Posted by ブクログ
もしかして終わるのか?岸先生は大学に戻るの?とドキドキして、巻末の次巻予告を先に見たいという気持ちを抑えつけるのが大変だった。たしかにまだJS-1が決着ついてませんでしたね、間瀬さん
病理診断
・「鑑別は僕にもわからないよ。何も見てないのに鑑別つけられるわけがない。
でも、それでいいんだよ。骨形成線維腫と繊維性骨異形成症。
治療の違いは、いつ手術をやるかだけだ。患者からすれば、鑑別がどっちでも同じなんだよ。
だったら、いつ手術をしたいか、患者の希望を訊けばいい。
病理診断は、病名当てクイズじゃない。患者の治療のためのものだ。
すぐ手術して、副鼻腔炎を治したいか、もっと後がいいか。
患者は13歳の女性だ。顔に傷が残る可能性を嫌がるかもしれない。
その場合は、手術をいつまで待てるか知るために、Gd造影MRIで活動性を調べる。
標本だけを見て、鑑別をつけてはいけないっていうのは、こういうこと。
標本からは、患者の気持ちなんてわからないんだから。
どうしても鑑別がつかないことはある。
でも、宮崎先生は、何も知らなかったあの頃とは違う。
細胞を見て、変化の意味がわかる。診断に必要な所見がわかる。
それでもわからなかったら、その時は、わからないと言いなさい。
そして、宮崎先生が何を見て、どんな検討をしたか、臨床医と相談する。
それは、あの頃の”わからない”とは違う。れっきとした病理医、宮崎千尋の病理診断だ」
・「換気して、換気!脳みそ回んねえから」
・「今回の試験も、今までと同じだ。緊張なんて一個もしなくていいんだ。
ただ真っ直ぐに問題と向き合ってくれ。心を落ち着けて、思い込みを消せ。目を曇らせる感情もいらねえ。
組織的な人間関係も、上司も部下も、一枚の真実のガラスの上では、何の意味もない。
勤勉たれ。ただ真っ直ぐに診断と向き合え。早くこっちに来いよ。一緒に仕事しようぜ」
・「僕なんかの鏡になっちゃだめだろ。宮崎先生の方がずっと上手くやれるんだよ。仕事も人付き合いも何もかも。
宮崎先生は、自分自身が壮望会病理で感得したことを糧に、自分の道を行けばいい」
・(わかる。細胞の顔つき。どんな経緯を経て、何と出会って、ここに至ったか)
・(10年後の私は、どんな病理医になっているんだろう)
・「自分が医者に向いてると思う?」「思わないです、ぜんぜん。でも面白いんです」