あらすじ
ある事件をきっかけに検非違使の在原業平と共に怪事件を解決することになった文章生・菅原道真。宮中で権力争いを繰り広げる藤原基経や伴善男と出会っていくが……。紀静子により、伊勢神宮に呼び出された在原業平、そして島田忠臣の屋敷で藤原基経と出会った道真は――!? 累計100万部突破の平安クライムサスペンス、それぞれの過去と向き合う第14巻。
...続きを読む
きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
歴史が変わる新説?
「業平」や「散華」でもない業平と斎宮との関係は新鮮です。トラブルの解決もこのまんがらしくて素晴らしい。伊勢からも富士山の噴火が見えたかも、など当時の情景が想像できるほどリアルな物語だと思います。カバーが見開きで見られないのが、唯一残念です。
Posted by ブクログ
伊勢物語第69段「狩の使」なのかこの斎宮のお話。後年に「在原業平ならやってるかも、と思われれば男冥利に尽きる」と…流石は業平殿、思いっきり思われてます!面白かった。
菅三どのはその基経様に目をつけられ。。
忠臣が基経から道真を隠そうとしてるのは、守ろうとしてるのもあるだろうし、汚れ役やってるのを知られたくないというのもあるんだろうな。娘を婚約者にしてるし…
藤原良房がもう狸っぷりを隠そうともしなくなってるのが怖いなぁ。しかし基経、用意してた喪服を着ていくのも相当です。息子と同時に?伴善男も呼び付けてたってことか……もしかしたらここでは、良房の実子である兄2人は呼び付けてないのかも。怖
Posted by ブクログ
業平に頭を下げられて「汚い大人だな」と怒る道真が可愛い。
業平も災難なのに借りを返し律儀だな。
自力での解決だが、なんだか考え方が道真っぽく感じる。
基経が何を考えているかがわからないから、牛車に乗せてもらっても
詩の話をするにしても気を遣い過ぎて大変。
お兄さんを覚えてくれていたから悪い人だと思いたくない気持ちになってしまうが、果たしてどうなのか。