【感想・ネタバレ】ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則のレビュー

あらすじ

良い企業は多いが、偉大な企業はきわめて少ない。株式の平均運用成績の観点から、大きな飛躍を経験し、以後15年間にわたってその実績を維持したジレットやフィリップモリスをはじめとする11社を偉大な企業として選び、各社をそれぞれの競合企業と比較する。一見すると地味なこれら11社が、GEやインテルを上回る実績を残した要因をリーダーシップ、人材戦略、企業文化等から分析し、良好な企業が偉大な企業へと変貌するために必要な条件を明らかにする。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

有名な本なので昔から存在は知ってましたが、分厚さや、タイトルがピンと来ず、何となく敬遠してました。

感想。
読んでよかったです。どうやったら偉大な企業になれるのか、偉大な企業の分析結果から語られている本。

備忘録。
・第五水準のリーダーシップ。飛躍を指導した企業は、万事に控えめで、物静かで、内気で、恥ずかしがり屋ですらある。謙虚さと職業人としての意志の強さを併せ持つのが特徴。

・最初に人を選び、その後に目標を選ぶ。

・厳しい現実を直視する。だが勝利への確信を失わない。

・針鼠の概念。極めて単純な戦略で、中核事業やコアコンピタンスはなく世界一になれる分野に取り組む。戦略ではなく、分野がどこか。

・弾み車。偉大な企業への飛躍は、劇的なイベントによってなされるものではない。一瞬の幸運や、奇跡の瞬間もない。巨大で重い弾み車を一つの方向に回し続ける取り組みに似た行動が必要。

(以上が結論。読み終わってから、本書の冒頭部分の要約を読むとスッキリする。以下はキラーフレーズの備忘録)

・全ての答えは「リーダーシップ」という短慮を打破するのが本書。

・偉大な企業の経営者は、その要因を「幸運」という。謙虚なのだ。

・偉大な企業の経営者は、「まず目的地を決めて、次に共に旅をする人を決める」という手段を取らない。まずバスに乗せる人を決める。素晴らしい人をバスに乗せれば、行く先も変えられる。

・大事なのは、適切な人をバスに乗せることと、不適格な人はバスから降ろすこと。ここの厳格さが必要。

・一人の天才が最初に目的地=ビジョンを決めて、その後に実現に必要な人を選ぶのは、第四水準の経営者。偉大な企業にはならない(良い企業にはなるのだろう)。

・採用においては、疑問があれば採用せず、人材を探し続ける姿勢が有効。

・座らせている席が悪いのか、座っている席が悪いのか、その判断には時間がかかる場合がある。それでも飛躍した企業の経営者は速やかに何かしらの行動している。

・答えではなく質問によって指導する。

・危機において、乗り越えるのではなく、その機会に更に飛躍することを考える。

・偉大な企業は、新興技術に慌てない。よく考えて対処する。

・規律の「文化」に頼る。

・偉大な企業への飛躍に、魔法の瞬間などない。一撃突破などない。

・ビジョンや計画を示した後、皆が確認できる実績で方向の正しさを示す。

0
2023年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

0. この本を読む目的は何か
 過去の成功企業からの学びから、私が組織を率いたり、チームを率いる上で大切にしたい価値観をアップデートする。
 私が特に大事だと思うことを抽象化し、実務に活かせるように引き寄せを行う。


1. この本は要するに何について伝えようとした本だと理解しましたか。また、現在の自分にとって、どのような意味があるかを考えてください。
 偉大な企業というのは、特別なことをやっているわけではない。そして、ブレークスルーをもたらしたような革新的な発展があったわけではない。
 むしろ、すべきことを理解しており、それに必要なことはとことん突き詰め、そうでないことは捨てるということを徹底した結果が、結果的に偉大な企業になったという
事実である。
 目先の情報や周りの状況に反応するのではなく、本質的に何をしたいのか何をすべきなのかを見極めることに意識を向けることが大事。そして、それを地道に継続していくことが大切である。


2.本の中で印象に残っていることは何か?
 第五水準のリーダー:謙虚だが意志が強く、控えめだが大胆
 最初に誰を選ぶかを決めて、その後に何をすべきかを決める
 答えではなく質問によって指導する。対話と論争を行い、強制はしない。
 最先端技術の活用そのものが、偉大な企業になる条件ではない。技術の進歩に踊らされず、自社の針鼠の概念にもっとも効果がある技術を冷静に見極め、活用していくことが重要
 針鼠の概念
  情熱があることか、世界一になれるか、経済的原動力は何か
 弾み車


3. 今後、何を意識し、どのような具体行動を励行していきたいですか
 自分の意思は強く持つが、謙虚さは決して忘れない。人の話に耳を傾ける。
 どんな時も、冷静に本質は何かを考える。その上で、進む上で本当に必要なことを見極め、それに集中する。必要でないことは、思い切ってやめる。やめることは、やることを増やす以上に、重要。
 弾み車のイメージを持ち続け、焦らない。

0
2025年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アメリカの良好な企業から偉大な企業に飛躍したのは、なぜか、その理由を探る書籍。偉大な企業となるためのセオリーがあるものなら、知りたい。偉大になるために、やってはいけないことがあるのなら、知っておきたい。経営者なら、誰もがそう考えると思う。私も、そんなことを期待して、本を読み進めました。
以下は興味深かった。初めから、最後まで終始、以下の言葉に尽きると思った。
・偉大な企業への飛躍を指導したリーダーは、まずはじめに新しいビジョンと戦略を設定したのだろうと予想していたがそうではなかった。
最初に最適な人をバスに乗せて、不適切な人をバスから降ろし、適切な人がそれぞれに相応しい席に座ってから、どこに向かうべきかを決めている。「人材こそが最も重要な資産だ」という格言は間違っていた。最適な人材こそが、最も重要な資産なのだ。

0
2021年07月23日

「ビジネス・経済」ランキング