あらすじ
魔都上海で閻王と恐れられたひとりの拳法家がいた。彼は義と友を重んじる上海裏社会の組織“青幇”のため、敵対する“紅華会”の幹部を皆殺し、姿を消した。それから数年。清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀は閻王を見つけ出し、禁衛隊に加えるため日本に向かっていた。その船には閻王を知る男、元青幇の李永健も毒見役として乗船していた。日本に着いた李は冴えない教師、霞拳志郎に出会う。そう拳志郎こそがかつて閻王と呼ばれた男であり、第62代北斗神拳伝承者だったのだ。李との再会を喜ぶ拳志郎だったが李のもたらした報せは衝撃的なものだった。上海で紅華会が力を盛り返し、青幇の幹部が皆殺しにされたというのだ。その中には拳志郎の親友、潘光琳そして彼の妹であり拳志郎が愛した玉玲もいた。拳志郎は亡き友、恋人のため再び地獄と化した魔都上海に戻ることを決意する。そこに運命と言える出会いや宿命の戦いが待ち受けていることを拳志郎は知る由もない。
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北斗神拳が現実世界に
霞拳志郎の義侠心が魅力的。北斗の拳の良さが引き継がれてます。また、1930年代頃の上海の歴史的背景も描き込まれてるため、北斗神拳が現実の世界にあるようなリアルさが感じられるのもいい。ハードボイルド・シリアス、北斗の拳ではなかった面白さがあります。
色褪せない名作
霞拳志郎はカッコいい主人公ですがお茶目な一面もあって愛嬌に溢れており、「北斗の拳」のケンシロウより人間らしさを感じます。連載当時に掲載誌で読んでいましたが、今改めて読んでみても大変読み応えがありました。自分は北斗よりも蒼天ですね。
非常に面白い
昔から北斗の拳が好きだったので、この作品もずっと気になってました。
北斗の拳の内容と一部一致しない部分はあるものの、作品としては非常によくできていて面白いです。
時代背景は違いますが、北斗の拳のように男の友情話や迫力のある戦いにも興奮します。
Posted by ブクログ
租界時代っていう時代設定がすごくいいです。
わたしの中国武術の先生がケンシロウと霞拳四郎の
モデルなんだそうです。
友達思いでひたすら正義感が強いところとか、
道に一生捧げてるところとか確かにいろいろ似てるかも。
Posted by ブクログ
北斗の拳より前の時代の北斗神拳継承者の話。
物語の最初で北斗の拳の「ケンシロウ」が生まれるシーンがあって、
そこでリュウケンがケンシロウを抱っこしてるんだけど、
北斗の拳の「修羅の国編」でケンシロウはラオウ・トキと共に脱出してきたってあったはずでは・・・(笑)。
まぁそんな細かいことは抜きにして、めちゃめちゃ面白い話です。
テンポは軽快だし、ストーリーも史実と絡めてるので時代設定など分かりやすいですし。キャラの個性も立ってるしね。でかすぎる人とか小さすぎる人が登場するあたりは相変わらずですが(笑)。
Posted by ブクログ
「閻王」の名で恐れられているケンシロウ。
新たな、北斗の歴史を再び読めるなんて幸せなことだと思う。
朋友(ポンヨウ)たちの仇を討つべく、再び上海へ旅立つ拳志郎。
「紅華会」への復讐が、今、始まった!
「おまえはもう死んでいる」も嬉しい。
「北斗の文句はオレに言え」っていうのは、新たな名セリフになりえるのかな~
Posted by ブクログ
北斗の頃より絵が細かくなってて、上海の黒い感じがよく出てていいですね。
「お前はもう死んでいる」が中国語なのがたまんないですね。
高校の頃の塾の先生と語った一冊。
1〜4巻まで所有