あらすじ
よく考えてくれ「呪い」という行動の先に「人間」がいるってことを
殺人現場に残されていた「ヒウラエリカに騙された」という死者の言葉。証明のできない霊現象など、まったく信じない刑事の半澤だったが、ある事件現場の跡地で、その「ヒウラエリカ」を偶然見つける。一方、裏の稼業として淡々と呪い屋をこなしてきた英莉可は「実社会」から自分の罪が問われる恐怖に、初めて怯えるのだった。そして英莉可は自分を売った裏切り者は誰かを考え始める。
もしかして…三角康介くん?
小さいころから不気味なものを見てしまう体質の書店員「三角」。不気味で恐ろしい、手に負えないモノたちを避けて生活をしていたが、ある時拝み屋「冷川」に出会い、とある事件に巻き込まれていく…
ヤマシタトモコ先生のちょっと不気味でエキセントリックなホラー漫画です。三角と冷川のどこか一線を越えたような関係性と、三角たちが関わる不気味なモノたちにいろんな意味でドキドキします。2人を取り巻く登場人物たちも一風変わったキャラクターばかりで、これから主人公の三角とどう関わっていくのか、読めば読むほど続きが気になる中毒感があります!ホラーは読みたいけれど、怖すぎるのはちょっと…という方にぜひおすすめしたい作品です。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
正しくなろうとするヒウラエリカ
教団からの脱出を図る
自らがかけた半澤さんの奥さんの呪いを解くヒウラエリカ
霊能力者全員集合!
これからどう立ち向かう?
和解
妻の呪いの件で半澤と非浦が和解をします。
三角たちが非浦の良心を信じることで、手を組んで宗教団体に立ち向かうことになります。
冷川が自分の過去を知る信者を壊す描写がありました。冷川は霊を呑み込むことで力を溜めているようですが何を成し遂げたいのでしょうか。
何だかんだと文句を言いながらも協力してくれる迎くんは本当に善人です。
人の記憶に残らない先生と三角の父親が同一人物でないことを願うばかりです。
非浦エリカも過去にいろいろあって、現在もまだ辛い状況って…
冷川も非浦エリカも三角と出会えて本当に良かったんじゃないかな。
しかし三角はいい子だね〜お母さんに守られてたのが、他の2人と大きく違うところで
そこが今後の展開に影響するような気がします。
次巻も楽しみー^ ^
わくわく
霊的な力を持つ人たちが一致団結した感じで次巻を読むのがとても楽しみです!
逆木さんヤクザなのにとても可愛く感じる不思議( *´꒳`* )
まんぞくー
5巻を夜中に読んだら怖くて仕方なかったので
休日の昼間に敢行しました 笑
ホラー慣れしてないビビリです。
読後感の良い6巻でした。もちろん続きも気になります。
そういう意味で満足まんぞくの一冊でした。
やはり三角くんのお父さんがラスボスなのか、
それともラスボスの兄弟とかかもしれないとか
そんなことを考えてみたり。
三角くんのお母さんがすごくいい人でほんわかします。
こんな母になりたい。
Posted by ブクログ
逆木との出会いを知ってちょっと納得いくものがあった。
両親にも裏切られている、はその通りではあるのだが
母親はまだしもだったのにこうなるしかなかっただろうか。
母親の立場なら、ヤクザや怪しげな先生まででてきて
相手は夫だけではない訳だからどう立ち向かえばいいのか
誰に助けを求めていいのかもわからないだろうから
同情はする。
裏切られた、訳ではないのだが、三角が疑われるのはきついな。
半澤さんはまともな人で安心する。
あれだけの事件から一応立ち直ったのだから
確かに上出来ではなくても中出来ではある。
エリカのことを無理に聞き出そうともせず
どんなに心を砕いても救えないことはざらにある、
さしのべた手が届かなくてもそれはきみのせいじゃない
と三角に言ってくれるのが良い。
しかも自分のことも含めて無理して助けなくて良い
なんて、中々言えることではないだろう。
急に忍び込まれて押さえこまれても、
「おれを信じさせてやれなくてごめん」
という言葉が出てくるのが三角くんだな。
初めは半澤さんとの出会いがよい方に転がるかと思ったら
どんどん悪い方にいってしまって怖かったが、
結局良い方に進んでいけそうでほっとした。
エリカを「信じる」と言い心配してくれる冴子さん、
流石半澤さんの奥さんという感じだ。
復讐という言葉を出したときに怒れる三角くんが良い。
自分が人を助けるのは人の為でもあり自分の為でもあり。
辛いことも沢山あったろうに曲がらないでこれたのは
お母さんの存在が大きいのだろう。
「だからおれも助けたい、そう思っていることを忘れないで、踏みにじらないでくれよ」
という言葉にうるっときた。
迎くんも結局は巻き込まれてくれるし、エリカに
「話聞いてやるよ」と言ってくれるのが優しい。
「きみがまだ子供でおれが大人だから」
「きみを守る大人がいなかったのは決して普通じゃないしきみはそれをもっと嘆いていい」
という台詞がとても良かった。
この言葉は冷川にも本来響く言葉だと思う。
それぞれ半澤さんと逆木さんがいてくれたからこそ
なんとかここまで来れているが
それでも普通じゃなかったし、嘆いていい。
ここからがしんどいとは思うが、更に半澤さんもいてくれると思うと
心強く思える布陣。
これを作れたのは、三角くんの力だなと思う。