あらすじ
「わたしは、必ず、生きて帰る」――流れ着いた巧国(こうこく)で、容赦なく襲い来る妖魔を相手に、戦い続ける陽子。度重なる裏切りで傷ついた心を救ったのは、〈半獣〉楽俊(らくしゅん)との出会いだった。陽子が故国へ戻る手掛かりを求めて、雁国(えんこく)の王を訪ねた二人に、過酷な運命を担う真相が明かされる。全ては、途轍もない「決断」への幕開けに過ぎなかった!(解説・北上次郎)
感情タグBEST3
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かっっっこよ。
文章がかっこよくて惚れる。
鞘のところ、鳥肌たった。
ほたほた歩くって表現が可愛すぎる。
あーー!!!私も許すからー!!!いつでも許すからー!!お探し申し上げてー!!
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上巻は鬱展開で大丈夫か?って思ってたけど、下巻でネズミが出てきてからの急展開とここからめちゃくちゃ面白くなってきそうな期待感がたまらない!シリーズ全部読むぞ!
楽俊、延王!!
まってました!楽俊!延王!それだけで大満足。そして、景麒のなんとも得難いキャラに大満足。紙の本をずいぶん昔に読んだけど、読み返してみると、冗祐もいいキャラだね。なんかジンとくる作品です。
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異世界に飛ばされ理由も分からず日常が突然奪われた少女。苦悩、裏切り、出会いなど様々経験を経て成長していく物語に心を打たれました。
それにも増して、歴史・神話・伝承などの要素も盛り込まれていて知的好奇心をくすぐる最高の作品でした!
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久々に読み返しました。
ネズミが出てくるまでがんばれとはよく言ったもので、楽俊の優しさと明るさに、陽子だけでなく読んでいた私も救われました。本当にいてくれてありがとう。
また、陽子の裏切られたっていいという言葉は、初めて読んだ時の私に深く刺さりました。人に裏切られる事と自分が誠実に生きることは全く別なのだ、そして自分は自分のために生きるのだとあの時叩き込まれ、大人になった今でも心がけています。今も私の人生の指針になる本です。
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ようやく楽俊がでてきて、陽子が前向きに動き出した。
最後に先が見えそうなところで、終わるのも長期シリーズとしては良い終わり方で続きが読みたくなる。
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大人でもハマるラノベ
たくさんの試練が陽子に降りかかって
可哀想になってくる。
でもそれらを乗り越えて強くなった陽子が
道を切り開いて行く様子は
読んでいて気持ちよかったし
応援したくなった
陽子が作る国がどんなものになるのか
続きが気になる
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故郷へ帰る道を求め、異世界を旅する陽子。人々との出会いを通して、世界の仕組みと、自分がここへ連れてこられた理由に近づいていく。
他人ばかりを見て、人の人生を生きていた陽子が、自分の人生を選択した。
上巻では、周囲を気にして自分を消してしまう陽子がもどかしかった。けれど下巻を読んで、人の気持ちを感じ取れる優しさも、その姿にはあったのだと思い直した。その優しさをどう生かすかも含めて、自分の意思で生き方を選び直していく陽子に惹かれた。
心の支えにしてきた願いと、これからの生き方。その両方に向き合う陽子を見ていると、自分の人生を選ぶということの重さが胸に迫った。
楽俊の、人のせいにしない姿勢も心に残っている。自分で選んだことの責任を、自分で引き受けるという考え方が、私には深く響いた。
延王の言葉を読んで、人の前に立つときの自信の持ちようとは、こういうことなのかと思った。自分を信じる気持ちが振る舞いにも表れる、その姿勢にリーダーシップの出発点を感じた。陽子に向けられた言葉が、私自身にも向けられているようで、胸に響いた。
人の人生を生きない。
私も自分を信じて、自分の道を見つけたい。
この作品に出会えてよかった。
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景王だったのかと分かったところから引き込まれた。
これからの物語が楽しみ。
楽俊との関係を続けてほしい。
表紙の左側の人物は誰ですか?
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祖母の言葉
『神様は二種類いて
捨てる神 あれば 拾う神あり
だから 今、目の前にいる人を信じられなく
なったときは、次に会う人は 信じていい人だ!』
月の影 影の海
上下巻を読んでる途中 祖母の言葉を思い出した。
まさに、その言葉の世界が広がっていた。
それにしても不思議な物語だ!
物語なのに、陽子を通じて現実の世界観と
リンクしていく。。。
行動するかは、己自身の判断!!
表裏一体とする人間関係。
信じていい人なのか
疑うべき人なのか。。。
次の冒険へ出かけよっ!!
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楽俊、どうしてこんなに良いやつ………
彼が幸せでありますように涙
延も延の麒麟も、延王の気の良さがなせる技か。
彼らにも幸あれと願わずにはおれぬ方々だった……
前半と比べると、陽子の影のある強さに
いよいよ成長がみてとれて、
でもやはり当の陽子が王になる事に気後れしていて…
しかし以前よりは私もその戸惑いが分かる気がして…
読み進める中である程度陽子が分かり、
見守ってきたからこその心持ちがあるよねぇ。
とはいえ、最初の「いや!いや!」を振り返るに、
よくもまぁここまで達観して…とその成長に思わず
心を揺さぶられずにはいられなかったッッ
最後の「許す。」は本当に……感動した………
ここから陽子の王の時代が始まるのか。きっと。
いや〜〜〜〜続きが!早く!読みたい!楽しみすぎる!!!!!!!
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面白いーーー
知らん言葉ばっかり出てくるのに読むのをやめられない
上巻に比べて陽子の覚悟が決まりすぎていると思ったけど半年くらいの年月が経っちゃってるんだな それを思うといた仕方ないかも…
蒼猿との会話で陽子の他者に対するスタンスが一皮剥けていて短期間にしてものすごい成長だなと思った。確かに陽子の言うことは正しいんだけど、異世界に来た最初からそうあるべきだったと考えるのは違うと思うよ…日本の普通の生活をしていた女子高生がそこまで悟るのは無理だよ!!!!たしかに裏切った奴が卑怯になるだけで自分も卑怯になることないというのはわかるんだが、それはとても、難しいことだよ……物理的にも精神的にも強くないとできないな
ネズミに会うまでがんばれという言葉から、初登場シーンから楽俊はいいやつなんだろうと思ったけどそれでも不信感を抱きながら読んでしまった 読者でもこれなので陽子の気持ちはいかばかりかと思う
楽俊と陽子の会話はどれもいい
冗祐もほんとに最後はナイスアシストだった
たしかにこの世界に来てからずっと一緒にいて体を動かして陽子を守ってくれたのは冗祐だもんな
ほんとに感謝 でも姿を想像するとキモすぎるかも…と思ってしまうが
結局陽子は元から十二国の世界の人で、胎果として日本に流れ着いて、その後景麒に見出されて蝕の中連れて来られたけど慶国の偽王と結託した巧王に敵襲をけしかけられてはぐれて、あのハードモードだったってことね
麒麟は知ってる人から選ぶんじゃなくて「王になるのはこいつだ」と天啓が降ってくるってことなんだろうな
てか麒麟までも胎果になるの怖すぎ 麒麟がいなくちゃ王を選べないのにいつまでもそれができないってこと…??延国は今かなり豊かそうだけど500年前は困窮してたってことなのかね。王も麒麟もこの世界にいないとは……
麒麟が行方不明になってる国とかもやばいんだろうな……
麒麟は不死ではないのも意外だった そして蘇るわけでもないのね なんか十二国記は敬意と処遇のズレが面白い
麒麟はあんなに敬われているのに死んだら食べられて、それを周囲も止めないというアンバランスさがある
王が民意として天帝によって選ばれて、能力次第で王である期間が伸び縮みするというのは、とっても羨ましい世界だなと思った それでも乱世によって困窮している人もいたので完璧な世界ではないのだろうが…
あと噂の果木も羨ましい。親として資格があると認められた人に女性だけの負担なく子供が届く………
ただ遺伝子ってものは継がれないので、それは寂しいことなのかもと感じた。子どもに親の面影を見ることもないんだよな
あとちょっとした疑問としてこの世界の宗教観がある。全ての命が果木から授けられるのであればもっと樹木信仰があってもいい気がする これから描写されるのか?神頼みは珍しいことだと楽俊が言っていたがあれは彼個人の考えなのか世界的にそうなのか??
果木以上に天帝の御心というのが信仰対象として強いのかもしれない
楽俊は本当にいいやつだった あんなに自他境界がはっきり引けるものだろうか?本当に頭がいいんだと思う
頭がいいのに半獣というそれだけで母親に負担をかける生活は楽俊にとってつらい面もある生活だったんじゃないか……仕事で身を立てたいよね
人の姿にもなれるなら半獣というのを隠して生活することもできたのではと思っちゃうけど、それは難しかったのかな…
景王となった陽子が引き上げてほしいなー国を跨ぐので難しいんだろうか 巧もすぐ代替わりするだろうから、自国でも活躍できるようになるのかな
巧王の気持ちも少しはわかる やったことは許されないが…あの世界に生きてる人からしても麒麟に選ばれるってのはむちゃくちゃプレッシャーだろう 周りの比べずにぼちぼちやるしかないと思うけどな
いい王になる素質はどの王にもあるってことなので、それになれるかどうかを分けるのは端的に精神力とか倫理観、リーダーシップなのかなー??
本当に麒麟が王を選ぶ決め手がよくわからん
麒麟自身にもよくわかってないんだろうな
麒麟にはその人の辿る運命が無意識にわかっていて、たとえば陽子だったら景麒とはぐれた後の試練の中で王に相応しい器となるってのが見えてたりするのかな でも巧王とか予王とかが乱心するのはわかってなかったんだろうしなー……
王の出来が悪かったら麒麟は糾弾されるのかね
自分の想像力不足で延王の宮殿をうまく想像できず歯がゆい 中国の水墨画的なイメージを持ってるが…
Posted by ブクログ
陽子の成長がすごかった!自分の意志で進む道を選んだ姿に感動した。楽俊も本当にいい子で、後半の登場人物がみんな魅力的。次巻『風の海 迷宮の岸』につながる話も少し出てきて、ますます十二国記の世界に引き込まれた。
ただ、後半は思っていた以上に駆け足!景麒奪還の戦いなど、もっとじっくり描いてほしかった。下巻の半分を過ぎても「本当にこの巻で終わるの?!」と疑ってしまった笑。
もっとこの物語を読んでいたいと思えるくらい、読み終えるのが名残惜しかった。とても面白かった!
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◯この作品は本当に「異世界転移」した人に厳しいと改めて思った下巻だった。例えば
・王になったら寿命の概念が消え『国と心中』
・王を拒否したら国の民が飢えることになり↑の条件で消える
・従者の麒麟が死去したら王も死ぬことになる
王という立場だけでもこれだけの枷が生まれるのがこの作品。今のところこの設定は説明だけされただけで活かした展開はこれからの楽しみです。
◯このシリーズを読む前にあった感想として「ネズミのキャラが出てくるまで我慢して読んで」というものが多かったが,その意味が分かった。このネズミ(楽俊)は良い意味で頭脳明晰・冷静沈着のようなキャラで,誰かが迷っていたら助けはするけどその人の人生に過度に関与することを良しとしない…そんな印象を受けた。
この十二国記の舞台としての国はこの楽俊が一通り説明してくれるし楽俊視点で考えると頭は良いけど立場が不遇だった。それを考えるとここから成り上がっていくような展開も期待できそうだ。
◯上巻を「国にいる人達の現状」として描写したのだとしたら下巻は「国としての現状」という風に描いているように思えた。国が貧しい=王に問題がある可能性高いとう図式が成り立つ世界観なのでこの先陽子が王となった国や周辺諸国とどのように渡り歩いていくのか楽しみたい
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久しぶりに再読♪(上下巻まとめての感想)
日本で生まれ育った女子高生の陽子が、ある日突然現れた男に異世界に連れ去られる物語。
あ〜やっぱり面白い!
おおまかなとこしか覚えてなかったので、またドキドキハラハラしながら 十二国記の世界にどっぷり没入してしまった。
弱々しかった陽子が いろんな過酷な困難に遭いながらも 立ち向かい、たくましく成長していく姿がめっちゃ良い♪
たくさん裏切られ失望したけど、いいやつだっている!
楽俊〜〜!!会いたかったよ〜〜( ; ; )
再読なので 下巻に入って そろそろか?そろそろか? 、、、楽俊来たーー!!って歓喜した⤴︎
世の中 きっとどこかに味方はいる!
あらためて読むとこの「月の影 影の海」には十二国記の概要がめっちゃ書かれてたんだな〜と思った。
十二国記のいろんな事がよく理解できた。
今回もめっちゃ面白かった!!
さ、次行こ!
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友人が『どんなに読み続けるのが辛くてもネズミが出てくるまで読んで』と助言をくれたので…というわけでもないのですが下巻早々に出てきてくれたのでほっとしました。
とはいえ、アニメでも観ていたし上巻の陽子の苦難に満ちた冒険も興味深く読めました。
でも、確かにネズミが出てきてからはこの世界の色んなことを教えてくれるので陽子にも私にも勉強になりました。
また、今後の陽子の活躍をみてみたいです。
でも、違う人が主人公になってしまうとか?
ちょっと残念。こんなに苦楽を共にしてきたのに〜!笑
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下巻では半獣の楽俊と出会う。度重なる裏切りと妖魔との闘いに心身共に疲れ果てたところに楽俊が現れ救ってくれた。
延王と出会い、陽子の定められた運命を知る。
「十二国記」シリーズ幕開け。1度、挫折をしたけれど又読んでみたくて手に取った。とても読み応えのある物語で面白い。シリーズ作品は集めるのも大変だけれど、ゆっくり楽しみたい。
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お!魔性の子とのつながりキターーーーっ!!!
“半獣”っつーのがなかなかイメージ湧かなくて完全に楽俊のイメージが『レミーのおいしいレストラン』だゎね。
心に刺さる言葉が結構あった
生きたいわけでも生きたくないわけでもない、ただ諦めたくないだけ。
▶やたら納得してしまった。
どちらも選べない場合は“やるべきこと”を選べばいい。
▶これまた納得。
さて、シリーズの次の作品に進む前に別作品挟むか!
Posted by ブクログ
誰も頼れない、信じられない状況で陽子を待ち受ける思いがけない出会いと心境の変化、異界の国々を巡る勢力図、陽子が最後に下すある"決断"が物語の大きな始まりと共に壮大な大河を予感させるワクワク感に満ちたラストだった。これは是非全シリーズ読破したい。
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ネズミかっこいいよネズミ!騙されまくっていた陽子が楽俊との関わりによって固まっていた心が徐々に溶け出していく感じがとても心に打たれました。人や動物が生まれてくるのに木になったり、麒麟が王を選ぶのに不可欠だったりとこの十二国記の世界観もとても面白く引き込まれます。
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ネズミ、本当にありがとう!救われる。
先のことは予想できんけど、頼もしい配下かつ恋人にでもなってほしいな。
最後の主人公のセリフもたまらない。
十二国記、これはおもしろい。発見だ。
舞台がファンタジーなだけで、描かれているのは人の現実。醜さ、弱さ、そして受容する勇気と気高さ。人はみな、半獣なのだ。
続きが待ちきれない。
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陽子は旅の中で、元の世界では親や仲の良いと思っていた友達からよく思われていなかったことを知り、こちらの世界でも何度も裏切られたことで、人を信じられなくなっていく。しかし、相手から一方的に信じてもらえた経験を通して、信じるか信じないかは相手の自由なのだと知り、自分の意見を持って強くなっていく姿が印象に残った。他人の反応に左右されず、自分の考えを持てるようになりたいと思った。
また、「人と対立することが怖いとは、臆病だったのではなく単に怠惰なのかもしれない。自分の意見を考えるより他人の言うままになっている方が楽だった」という文章にも共感した。自分もこれまで、他人と対立することを避け、自分の意見を持つことから逃げてきた部分があると思う。波風を立てずに他人に合わせる方が楽なのかもしれないが、これからは自分の考えを持つことを大切にしていきたい。
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陽子の素性、十二国記の世界観が明らかになり、独特で壮大な世界が広がっているのだと感じた。楽俊いいやつなので今後も登場して陽子を支えてもらいたいな。これからこの世界がどんな未来になっていくのか続編に期待したい。
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上巻から下巻へ、待望のネズミも登場。主人公の成長ぶりがすごくて。人はこんなにも変われるものなのかと思うし、変わらなければならない状況に置かれたのだと、物語の背景と作品に込められた想いを感じながら読んだ。普段、ファンタジーは好んで読まないけど、次の作品を読むのが楽しみでしかたがない。
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これがまだ十二国記の入口に過ぎない物語ということに鳥肌がたった。 上巻からは想像できないくらい陽子の成長があって、一緒にこの世界を知っていくことができた。 エピソード2も楽しみ!!
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小野不由美さん著者、「月の影 影の海 下巻」。
異界で幾度もの苦難を経験した高校生・中嶋陽子が、半獣との出会いを通してこの世界の仕組みを知り、自らの意思で決断していくファンタジー作品。
【あらすじ】
異界で幾度もの裏切りを経験しながらも、故国へ帰ることを諦めずに生き抜いてきた陽子は、半獣の楽俊と出会う。これまで人を信じることができずにいた陽子にとって、楽俊との出会いは大きな転機となる。
故国へ戻るための手掛かりを求め、陽子は楽俊とともに旅を続ける。その中で、この世界に存在する国や王の仕組み、そして陽子自身を取り巻く謎が少しずつ明らかになっていく。
過酷な旅の中でさまざまな人と出会い、この世界の仕組みを知った陽子は、やがて自らの意思で決断することを迫られる。
【感想】
下巻では、国や王としてのあり方、国を取り巻く情勢が上巻よりも詳細に描かれている。楽俊との会話を通して、この世界の仕組みが日本の社会との対比によって少しずつ理解できるようになり、世界観の緻密な構成と、それを具体的に描き出す筆力に圧倒された。
特に印象に残ったのは、物語の終盤で陽子が決断を迫られる場面。何が正しいのかを思い悩みながら選択を迫られる陽子には、過酷な世界を生き抜くことで強くなっていくだけではなく、自分の弱さや迷いを抱えたまま葛藤する姿が描かれている。楽俊の前でその心の弱さを打ち明けることで、それまでの旅の中で積み重ねてきた経験や決断が、最後の選択へとつながっていく展開には心を動かされる。
また、『月の影 影の海』では、ファンタジー作品としての広大な世界観が背景描写によって描かれているだけでなく、音や色を用いた描写も印象に残った。それらが単なる情景描写にとどまらず、登場人物の心情や置かれている状況を象徴するように描かれていると感じられたことで、物語の世界をより具体的に想像することができた。
国のあり方が王としての器によって左右される世界であるからこそ、王と国の関係が、その国の情勢や人々の暮らしにまでつながっている点も興味深い。国ごとに異なる情勢や、王としての決断がどのように描かれていくのか、今後の「十二国記」シリーズへの興味もより深まる。
上巻では、何も分からないまま異界に放り出された陽子が生き延びることそのものに苦しめられていたが、下巻では楽俊との出会いを通して世界の仕組みを知り、自分自身の意思で決断するところまで描かれる。その変化を一冊の中で積み重ねながら、陽子自身の物語だけでなく、これから広がっていく「十二国」の世界まで感じさせる作品としておすすめしたい。
Posted by ブクログ
こうして、すべてがはじまった。
陽子がこちらの世界でどういう存在だったのかが、「タイホ」というキーワードをきっかけに判明していき、物語が大きく動く。この瞬間、とてつもなくわくわくした~!!!
これまで孤独で、不安で、裏切られ、なにもわからない中でも生きなければならない、暗い描写が続いていたので、目的がはっきりとわかってすっきり!これぞカタルシス!?
雁国に入った途端、海客の扱いが変わって、風向きも変わった。
そして素敵なキャラクターも出てきて楽しい。
延王、登場の仕方も、自己紹介の仕方も、全部かっこいいぞ…!ずるいぞ…!!
楽俊が半獣であることは書かれていたからわかっていたはずなのに、洋服を着替えて人間の姿で現れ、陽子が楽俊を抱きしめたときに「慎みがない」と言われた理由を理解するシーンにきゅん、ときた!身も蓋もないこと言いますけど、半獣って設定、とてつもなく萌えますね。
陽子が景王になる決心をできないでいるときの楽俊や延王のはげましの言葉が好き。
人生は選択の連続だから、この二人の言葉を覚えておきたい。
楽俊「どっちを選んでいいか分からないときは、自分がやるべきほうを選んでおくんだ。そういうときはどっちを選んでも必ずあとで後悔する。同じ後悔するなら、少しでも軽いほうがいい」
延王「麒麟が選んだのだから、文句があれば麒麟に言え、と思うことだな」
ようやく景麒と会えて、この世界に来て妖魔と戦いながら生き延びて景麒と再会した陽子を見て、成長したことを景麒が理解するラストシーンも良い。わたしたち(読者)も景麒とおんなじ気持ち。陽子は自分の情けないところや弱いところをちゃんと理解しているから、強くてかっこいい。
陽子がものの名前の漢字を知りたがるのが、なんだか日本人らしくていい。たしかに誰かの名前を呼ぶとき、(あだ名は除いて)漢字を思い浮かべながら呼びかけている気がする。音にしたら一緒なのにね。