あらすじ
本屋の森で、会いましょう。本好きなら誰もが心弾む本屋さん。そこに、やさしくて博識なメガネ男子と、クールなメガネ王子がいたら……!? 大好きな本の森で、個性あふれる書店員さんといっしょに新米スタッフあかりは、どんな物語を織りなすの――?
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本の紹介本としても
本屋さんものとか図書館ものとか、本の紹介漫画は大好物で、その中でもこちらはかなり好きです。
おおむね1話につき1冊ストーリーにからめ紹介されるので、目次にたとえばマザーグース、いばら姫、永訣の朝、と並ぶの見るだけでもうたまりません(笑)
素敵なのは、その紹介が文章だけでなく、装丁や挿絵についてもあることで本好きには嬉しい限りです。
1巻では永訣の朝、私は賢治さんは好きですがこの詩はこれまであまり好きじゃなかったんですよね、
それがこうして一部を引用され雪景色のイメージと一緒になったことで、魅力的に印象が変わってしまいました。
5話めのデヴィッドコパーフィールドは未読なので読んでみたくなったし、作中の緑くん宅の図書コーナー、窓の雰囲気が素敵で見とれました。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
本屋の森で、会いましょう。本好きなら誰もが心弾む本屋さん。そこに、やさしくて博識なメガネ男子と、クールなメガネ王子がいたら……!? 大好きな本の森で、個性あふれる書店員さんといっしょに新米スタッフあかりは、どんな物語を織りなすの――?
【感想】
Posted by ブクログ
コミ担になった記念に、前から読みたかったコミック読むことにしました。
それがこの「本屋の森のあかり」です。
子どものころに読んだ本、授業で出てきた詩などが題材になっていて、
久々に小説や詩集の方も読みたくなってしましました。
宮沢賢治の本と並べて売りたい・・・。
絵柄はちょっと苦手だけど、
思い出に話しかけてくるような物語が好きです。
ただ、現実の本屋と比べると、この本屋は異常に恵まれているな~と
感じました。立地もいいし・本部があって巨大で、配本にも困らず
100面陳なんておっそろしい売り方ができるゆとり…。
なんでも揃う優遇された超・大型書店の
しかも夢の中のお話みたい。
時間に追いまわされて休憩もろくにとれないような本屋とは
まったく別世界の、エリート書店のお話だ~。
でも…続きは読みます。
出てくる書物と、物語のからめ方がとても好きだから。
Posted by ブクログ
本が好きで本屋で働きたいっておかしいのかな
*****
地方の支店から東京にある本店へと転勤が決まった高野あかり。
穏やかメガネ男子の副店長、同期の性悪メガネ男子、ベストセラーを見出す達人…個性的なスタッフのいる店舗。
今までとは違う規模、雰囲気に戸惑うあかりは…。
”本屋を愛するすべての人へ”なんて帯の背表紙部分に書いてあると、手に取っちゃう。
帯は久世番子さん。
『暴れん坊本屋さん』は話題作。
しかし、『暴れん坊~』よりも、書店の”業務”について、突っ込んだ、というか細かい話が載っている…と、ちょっと感じてしまった私。
この『本屋の森のあかり』作者の磯谷友紀さんは書店で働いたことはなく、取材からこのお話を描いた、そして、久世番子さんは現役書店員。
多分、久世さんの方がギャグ要素も強く、一般のひとでも分かりやすい範囲で、自分の身の回りのこと、というか人々や珍事件を描いたエッセイコミック的な作品だからかなと。
内側にいる分、色々と描けないこともあるだろうし、こんなこと言っても愚痴や読み手にとって、”面白くない話”になる?という懸念があったのかも。
取次(問屋さん)の話、万引きの話、勿論、そういった事柄は身近ではあるのだけれど、あかりが支店と本店で初回配本数(発売日当日に入ってくる新刊の冊数…お店の規模や売り上げにより数が決まってくる)があまりに違って、驚くことや作家さん直々に頼まれて、ついついたくさん(お店で置く分を)注文してしまうところとか…。
磯谷さんは本屋さんで働く人々の物語を完全に外側から描いている分、広い目で色んなところを取材してきたことからうまく切り取ることができているのではないかと思った。
それだけきちんと調べてくれてるのではないでしょうか。
勿論、現実より多少?脚色されているところはあるだろうけれど、それはあくまでも”フィクション”なので。
そういう”書店”という要素をのぞいて考えると、ちょっとストーリー展開は物足りない感がある。
一話一話に何かの本を登場させる手法は様々な漫画を毎回登場させる『金魚屋古書店』を思い出した。
個性的なキャラクターが出てくるのは出てくるけれど、もっと特異性をプッシュしてもいいのでは?と思ったり。
少し、地味な印象。
(この作品を読んだ当時)主人公と同業者、しかも、キャリアもほぼ同じくらい、彼女が出くわす問題も経験あるものであったりとどうしても共感ができる作品。
ただ、なるべく、本屋以外の人間が読んでも楽しめるお話であって欲しい、と思う。
あかりのキャラクターは好き。
彼女の個性のひとつ、三河弁が出るポイントがもひとつ掴めていないんだけれど、真っ直ぐで”本が好き”、好奇心旺盛なところに好感が持てる。
「頑張ってるだけでどうにかなると思ってるあたりが甘いよね」というイジワルキャラの緑の言葉が身に刺さりつつ、私もあかりに負けないくらいに成長してゆきたい。
「一度頑張ろうと決めたことなんだから」、ね。
Posted by ブクログ
本好きが集まった本屋さんでのお仕事漫画。副店長が杜三…。愛知万博のあのゆるキャラと同じでのほほんとしててイイ。一日10冊読んでて勉強しないで東大って凄いな…と思う。私は漫画だけなら一日4冊は読むけど全然比較にならない。でも大事なのは読む量じゃない。本の海の前ではコップ1杯もバケツ1杯も同じ。本を愛する心だな…と思う。ドンドン消費されていく本たちだけど、もっと深く読み込んで大事にしていきたい。