あらすじ
友は敵に、敵は友に 覚悟は此処に
手長足長を撃退し、その主であるデラの異母弟・ケンを仲間に引き入れたユル一行。先代田寺がユルの両親の脱走を手引きしたが、現在どこにいるのかは知らないとケンは言う。両親の手掛かりは得られず、先代田寺からユルの両親を追うことにしたデラは東村に探りを入れる。しかし、与謝野イワンが東村を蹂躙し始め…!?集いて、離れ、また集い…。災禍止まぬツガイバトル、第5巻!!
(C)2023 Hiromu Arakawa
山奥の自然に囲まれた村で暮らす少年ユル。
ユルには誰よりも大切にしているアサという双子の妹がいましたが、彼女はお努めと称して座敷牢のような場所で限られた人としか会うことが許されない存在でした。
そんな彼らが暮らす村は下界(村の外)から隔離されており、左右様という神が祀られ、移動は馬だったり近代文明とは縁がなさそうな平和な場所でした。
しかし、突然その平和は打ち破られます。
空にヘリコプターが現れ、銃を持った人間や謎の能力を持った少女が襲ってきたのです。
下界との調整役であるデラに助けられたユルは、自分自身の運命を知ってゆくことになるのですが…。
『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』の荒川弘先生最新作!ということで、誰しも期待値が高くなるかと思いますが、その期待を裏切らない面白さになっています!!
今回注目していただきたい面白ポイントを3つ挙げさせていただきます。
・衝撃の時代設定
時代物のような舞台設定だと思って読み進めたのですが、敵の襲来によって突然現代の物語であると解った瞬間に、そうくる!?とテンションがアガりました。
冒頭、ユルが空に引かれた雲の線を「竜の屁」と言い、結界が破られる直前にユル達が「姿の見えない竜」について話しているのですが、恐らくは飛行機のことをそう呼んでいたのだと推測できます。
物語の冒頭で、既に彼らが隔離された世界で生きておりそのすぐ隣には現代都市が存在していたことを示唆しているのには、物語の緻密な設定を感じさせます。
・ハードな展開にコミカルなノリ
荒川先生の作品といえば、随所に散りばめられたキャラクターのノリの良さやボケですよね!
1巻の前半からから、村人が襲撃者に次々と殺されていくというかなりハードな展開になるのでになるのでではありますが、ユルやデラさんのやりとりに思わず笑ってしまいます。
ガブちゃんも敵キャラではありますが、コミカルなノリで憎めないキャラクターとなっています。
登場するどのキャラクターも個性的で生き生きとしており魅力的なところは「流石、荒川先生!!」と言うしかありません。
・物語のスピード感
「東の村で夜と昼が等しい日に、日の出を境に男女の双子が生まれた時、世が割れる」
という言い伝えから、「ツガイ」と呼ばれる存在の使役、敵対する一族と支援者など、色々なワクワク要素が出てきており、1巻だけでも次から次へと舞台が移って怒涛の展開となっています。
ですが、これから更に物語が膨らみ面白くなっていくであろうと予感させる展開ではありますが、まだわからないことだらけです。
最初からフルスロットルのトップスピードのため「何が起きているの!?」と思っている内に世界観に引きずり込まれてしまうのです。
「荒川先生、やっぱり凄い…!!」と誰しもが感じる物語、今後の展開に期待が膨らみます!!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
刀のツガイと与謝野イワンによって、東村から偽アサと村の子供1人、ユルを誘き出すための人質に取られた。
ユルの幼馴染、ダンジは、母により下界に逃がされる。
東村を出たダンジを、オシラサマが拾ってくれた!優しい…‼︎
座敷童子のツガイかぁ…びっくり。
Posted by ブクログ
5巻
イワンは新郷の指示で村にきた。刀は小凶と大凶。空間を切り、イワンが中に入ると代わりに祈祷師の腹が現れた。
イワンは村人を殺した。ツガイの気配を追って本丸に。ヤマハおばぁにたどり着く。偽アサが現れる。イワンは偽アサを下界に連れていく。人質として村の子供アザミも攫う。
ダンジは村の惨状を見てから、母に言われて山を下りた。
イワンは祈祷師の腹をつかって、偽アサとアザミを新郷の部屋に転送。
イワンは祈祷師に道案内させて下界へ。
オシラサマの主はおばあさん。
祈祷師は死体で発見された。
祈祷師のツガイ、レディーとジェントルマン。一緒にかち割られていた。死体を埋める仕事にハナが呼び出される。
祈祷師の腹にメッセージが刻んである。『ユルへ。偽の妹と村の子供をあずかっている。次の満月の日の亥の刻、フジムラヤマ倉庫一号に来い』ハナはデラとユルの居場所を聞かれるが知らないフリをする。『山賊』はメッセージをデラに伝えるな。とハナにいう。
ハナは独り言として、メッセージのことをデラに言う。
ユルとリュウは左右様連れて出かけてる。と宇宙人みたいなツガイが近づいてきた。主は犬(パグ)。野良犬が落ちてきて偶然契約した。主が好きだから契約はときたくない。境遇を相談できるツガイがいなくて、左右様に友達になってほしいとお願いする。スーツきてマスクとサングラス、カツラで人間に見せてる。
そこにオシラサマとダンジが現れた。ユルがダンジがツガイだと気づく。影がないから。『お前も俺を騙してたんだな』
デラがジンのガールズバーへ。
ジンはアスマの尾行を詫びる。あれは影森本家の総意ではない。アサも承知していない。
ダンジの相方は偽アサ。2人はザシキワラシ。主はキョウカ。命令はユルを見守ること。相方への命令は、アサのふりをすること、有事の際はヤマハおばぁを守れ。
ユルはキョウカも自分を騙していたことで、もう村の人間は誰も信用できなくなった。しばらく一人になりたい。と山に入る。
ダンジは相方の気配を感じ、ユルが戻ってきたときにはいなかった。
宇宙人ツガイがダンジに相方探しの協力を申し出る。
ユル、デラは罠とわかっていて呼び出された倉庫に。屋根から見張っていたが、ユルが夜桜に背後を取られた。
漫画を手伝う、アサ、ガブちゃん。マコトとハルオもいる。ハルオが姉弟のことを話す。黒谷四姉弟。長女ナツキ、長男フユキ、次男ハルオ、三男アキオ。血の繋がらない乳児院育ち。影森がやってる乳児院。
ジンと御館様とナツキとフユキとガブちゃんが仕事にいく。フジムラヤマ倉庫へ。
ユルは夜桜に攫われた。蛾の塊のガイコツ
新郷とアスマの元に転送された。
アスマのツガイ『金烏玉兎』朝霧と夜桜。
アスマはユルと対話する。『封』の力がほしいから、一回死んでみませんか?
倉庫の中はイワンが山賊を皆殺しにしていた。
左さんは「封」との相性最悪で、左さんがいると封がユルと契約してくれないかもしれない。だから、消えてくれ。とイワンが左さんに攻撃してくる。左さんの腕を切り落とすイワン。右さんが刀から、ミネとナギサの血の匂いを嗅ぎ取る。
いかにも序盤のチュートリアル的な、主人公が帰れない村って感じの東村が今巻の焦点。
まあなんか、みんな可哀想…
東村襲撃
手長族撃退後新キャラ?ケンが仲間になりますます大所帯になる主人公。再び故郷が襲撃され、犯人確保にいったが逆に捕まるってこのあとが気になる。
匿名
5巻も面白かった
本当にマンガがうますぎる。シリアスもギャグもいい感じに混ざってて読んでるとあっという間に時間が過ぎる。あと人間の体の作画がリアル寄り且つ漫画の絵って感じでやはり画力がすごいなって思った。
読んで間違いのない作品
荒川さんの新作が出てたことに最近気づいて全巻購入しました!
ユルがかっこいいですね、世間知らずなところは笑ってしまいます笑
古い時代を描いた漫画かと思いきや現代が舞台で驚きました。
これからの展開が非常に気になります!
ユルくんがさらわれるシーンで、沢山の蛾が舞い散る描写が印象に残りました。これはいつかぜひ映像で見たいなと思います。そのうちアニメ化されるのでしょうかね?
怒涛の展開すぎません?
色々と細かい謎が紐解かれてる!!
本当、おもしろい!
東村の人間に対して不信感が高まって、絶望してるユルがデラさんを呼んだ勘の良さ。数日経ってるとはいえ切り替えが、さすがガチハンターメンタル。ちゃんと偽アサと村の子を助けるっていう人の良さとかアサがブラコンになるのわかるー。笑
シリアスの中にも何かしらほっこりを入れてくれる先生(おまけも含めて笑)。ありがとう♡パグの主大好きです。
契約
って言ってるってことは、解も封もツガイなのか!?
一度死なないといけないってのがどうもわからない・・・。
本来なら左右様は誰のツガイになるべきだったのか。
あと影森次男、強すぎて今静かにしている理由は?
まさか長・・・
人がガンガン死んで
最近のマンガはほんわかが多いがこのマンガは人がガンガン死んでいく。特に刀のツガイ使いが現れてからは、ホント容赦な人が死んで行く。村の人や山賊たちなど。でもなんか嫌じゃ無いのはストーリーの面白さなんでしょうね。これ以上死人がでませんようにってまた出るんだろうね。
匿名
東村が大惨事に!
イワンの襲撃により東村が大惨事に!
偽アサちゃんと村の少女が人質になってしまう。
ダンジの正体にはビックリした…
そういう事か…
Posted by ブクログ
一度死ねば力が手に入るという危うい設定が
空恐ろしくも面白い。
イワンの刀からユルの両親の血の臭いがする、というのが
なかなかの衝撃。
Posted by ブクログ
デラの異母弟・ケンを仲間に引き入れたユル達。
先代田寺がユルの両親の脱走を手引きしたが、現在どこにいるのかは知らないとケン。
両親の手掛かりは得られず、先代田寺からユルの両親を追うことにしたデラは東村に探りを入れる。
そこでは与謝野イワンが東村を蹂躙し、村は存亡の危機に。
そこに現れたのはユルの幼馴染ダンジ。
彼はツガイ(座敷童)だった。しかも相方は偽アサ。
そこに犬を主とした宇宙人的なツガイ登場。
ユル達は襲われた祈祷師の体に刻まれた「呼び出し」に先手を打つべく行動するが、ユルは影森の元へ攫われる。
攫われたユルを追う左右様は、イワンの刀から、ユルの父母ミネとナギサの血の匂いを嗅ぎ取る。