あらすじ
『十六夜月』がヒットしたことで作家としてのステージが上がった李奈。三十階建て駅前マンションに引っ越し、気持ちを新たに次作に取り組む中、担当編集者から妙な頼み事をされる。ベテラン作家・丹賀源太郎が開いていた文学塾の閉塾に伴って催される宴に出席して欲しいというのだ。しかも依頼主は極端かつ急進的で差別主義的な思想を前面に出した長編小説がベストセラーになっている源太郎の息子だという。2人に面識もなく、塾にも関係のない李奈は戸惑うものの渋々参加を了承する。果たして開かれた宴席は、奇妙なものだった……。
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Posted by ブクログ
『十六夜月』がヒットしたことで作家としてのステージが上がった李奈。三十階建て駅前マンションに引っ越し、気持ちを新たに次作に取り組む中、担当編集者から妙な頼み事をされる。ベテラン作家・丹賀源太郎が開いていた文学塾の閉塾に伴って催される宴に出席して欲しいというのだ。しかも依頼主は極端かつ急進的で差別主義的な思想を前面に出した長編小説がベストセラーになっている源太郎の息子だという。2人に面識もなく、塾にも関係のない李奈は戸惑うものの渋々参加を了承する。果たして開かれた宴席は、奇妙なものだった……。
Posted by ブクログ
前作でヒット作となった「十六夜月」でラノベ作家から一般書作家としてのステージへ上がれた李奈。次回作の構想を練っていた時、担当編集者から妙な頼み事をされて…
巻を重ねる毎に冷静に物事を見極める推理力が増して頼もしくなってますね。
そして、小説家として売れ始めた李奈に対しての親が微妙でした。いつまでも縛り付けていたいのが見え見えで…それでも縁を切らない李奈は偉いです。
Posted by ブクログ
「怪談一夜草子」に見立てた事件や解釈、親子が心を通わせ切れなかった末に起こってしまった動機に関しては見事だったが、ラスト数ページが余計に感じた。
Posted by ブクログ
ついに「十六夜月」で文学作家として大ヒット、依然生活は質素であるが時々の見栄を張れるぐらいの経済力と出版社との力関係が変わりましたが、人から頼まれると弱いのは変わらず、そして事件に巻き込まれます
瞬間的な推理力は切れを増し、対外的にも説得力が増したようで、シリーズ最初も頃のようなモヤモヤを読者は感じなくなってきました
今回のテーマは親子関係、李奈自身の問題は解決できないのです・・・価値観が合わなければ親子でもキツイ