【感想・ネタバレ】初代北町奉行 米津勘兵衛〈四〉 雨月の怪のレビュー

あらすじ

『信長の軍師』シリーズの著者が贈る、圧巻捕物帳!
呆然自失の大失態に、北町奉行の勘兵衛は切腹を覚悟する。
非情の“鬼勘”犯科帳!

上方の“風”と名乗る盗賊が、鬼勘の目と耳となる者たちに牙をむいた。北町奉行米津勘兵衛は、これを冷酷に一掃する。
一方、京では豊臣秀頼に再会した家康がその偉丈夫ぶりに怯え、殺害を決意した。
そんな折、江戸に大鳥逸平という途方もない傾奇者が現れる。旗本の子弟を束ね、町場で無頼を重ねていた。しかも、勘兵衛の息子が仲間と発覚、家康の逆鱗に触れ……。

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Posted by ブクログ

家康も70代になると、老人特有の強いこだわりと、懐疑的で独善的になってくる。
そんな時、豊臣秀頼と実際に出会い、その大柄な躯体、人柄をみて、徳川を守るには殺すしかないと思い始める。
それほど秀頼は好ましく人望も集めそうな良い人物であったのだった。母茶々に似て父親とは比べようもなく頑強な体。
自分が死んだら徳川は彼によって滅ぼされると盲信したのだった。

江戸は相変わらず、治安、行政、司法の全部を少ない人数の奉行所が実質担うという事態。

今まであまり出ることのなかった家康の小心ぶりなど、もしや真実はこんなであったか、と思わせるような面白い江戸初期の時代小説!

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2022年02月19日

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