あらすじ
≪ぼく≫の夢に現れた麻理が残した、「小森の日記」というキーワード。日記を見るため、≪ぼく≫と依は、小森の実家へと赴く――。『ハピネス』『惡の華』『漂流ネットカフェ』で話題の押見修造の人気作。
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一巻が無料だったので手を出したら止まらずあっという間に最終巻を読み終えていました。入れ替わりの真相は大方の人の予想どおりだと思いますがいままでありそうでなかったような気がします。麻理がこんな逃げかたをしなければいけないほど限界だったと考えると辛いですね…それゆえに一番彼女を歪めてしまったお母さんとの問題があっさりと解決していたのは少し物足りなかったです。
まぁ現実では自分の問題を直視できないまま中年を迎えた女性が娘の気持ちに寄り添いながら自分の心と向き合うことは無理に近いのではないかと思います。なので最後のハッピーエンドは最後までがんばった麻理と読者へ、作者さんが用意した優しいプレゼントかなと思いました。
依さんが大好き!
押見作品はほぼ読んでますが、、ぼく麻理がわたし的に一番涙が出た作品です。
依さんとお姉さん姉妹がすごくよい、依さんにはホントに幸せになってもらいたい!
確かに押見さんは変態なのかもし
巻末の寄せ書きにあったように、押見さんは変態なのかも
自分の作品の中で異性に入り込んで生理まで経験して
作品の中ではこっそりだけど読者に1人エッチのシーンまで公開してしまった。
あとがきではもう女の子にならなくていいですとか。
でもこの作品を読んで、みんなが変態を押し隠して生活してるんだろうな
とか、、
一巻のシーンでは君の名はの元ネタですよね?
向こうが健全な男女入れ替わり物でしたが入れ替わり対象が爽やか青年と引きこもりではこうも
違うのかwと
あと、9巻をWebで調べたら表紙が依さんじゃなくて麻理さんの奴がありました。
紙の本は麻理さんだったのかな?
Posted by ブクログ
なーるほど……結末を知ってみればこの漫画、実はどこにもトンデモ要素オカルト要素がない。
夢落ちといえば単純な片づけ方になる。
「内側から夢落ちの顛末をミステリタッチで描く」といったところか。
わたしは、すでに死んだ姉の偽物。
ああ、あそこに、わたしと無関係な男がいる。さえない。だめな。でも、あの人はあの人自身だ。
あの人になりきって、あの人の生活を想像。
わたしはあの人に成り代わって、あの人の生活を送る。
あの人はしかし、「わたしのなか」に入り込んできて、わたし(あの人)があの人(わたし)になる。その顛末は塗りつぶしておこう。
つまりはわたし麻理の内面の物語。サイコセラピーともいえる。
押見先生の漫画は、作者自身の自己浄化だからこそ、読者の浄化を促すものでもある。
描画の美しさ。