【感想・ネタバレ】からくりサーカス 7のレビュー

身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。

不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。

登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。

「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 無料版購入済み

サーカスの公演をなんとかやってみせて、一座と一緒に旅を始めた勝としろがね達、次はいよいよ鳴海の再登場。

#笑える #ドキドキハラハラ #カッコいい

0
2024年02月10日

ネタバレ 無料版購入済み

日本からフランスへ

仲町サーカスの公演は子ども向けの人形劇なども取り入れ、これはこれでほのぼのとしたエピソードでした。
一方、舞台はフランスに飛び、銀行強盗一味を捕まえる大道芸人も。左腕だけ残していた鳴海さん、瀕死状態だったところをギィさんに助けられ、然るべき治療を受けていましたが、詳細な記憶はまだ戻ってきていないようです。
今までにも示唆されていた、しろがねさんの生まれ育った家が出てきます。
真夜中のサーカスのイメージも良いです。北米のエピソードも、いずれ繋がるはずです(この辺はTVアニメにも出てきていた)。

0
2024年02月15日

「少年マンガ」ランキング