【感想・ネタバレ】からくりサーカス 34のレビュー

身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。

不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。

登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。

「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!

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Posted by ブクログ 2013年10月31日

この垂直に落ちていく展開は、すごいです。

そして、本当の最終章。
どうまとめていくのか、どう突き抜けていくのか?
興味があります。

しっかりと、見届けなければ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「美しい話はここまで」ってそこから先の酷さたるや、もう・・・(ノД`)・・。たのむ勝、がんばってくれ!!展開があんまりひどいので-☆

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「からくりサーカス」はいよいよ最終章に突入、

前作「うしおととら」も追い込みが凄まじかったのでワクワクしている。

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