あらすじ
コルシカマフィアのディノ・ゴルツィネに雇われた傭兵部隊との闘いで、傷ついたアッシュ。そんな時、常に彼の傍らで慰めを与えてくれた英二は、今は銃弾にたおれ入院したまま意識が戻らない。月龍（ユエルン）の罠により、ストリートキッズたちも分裂の危機にある。絶望的な状況で、アッシュはディノに対し捨身の反撃を試みようとしていた。マックスを人質に取られたアッシュたちは、バナナフィッシュを使った陰謀に関わる政治家たちとディノとのスキャンダルをジャーナリズムを通じて発表。ディノをおびき出す。殺し屋の白（ブランカ）の協力を得たアッシュはついにディノの身柄を押さえることに成功した!!
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「人間は運命をかえることができる 豹にない知恵をもって… そしてきみは豹じゃあない そうだろ？」
「バナナフィッシュ」という謎の言葉を巡るマフィアとストリートキッズの抗争が、国家の陰謀にまで発展していくという少女マンガらしからぬ骨太ストーリーと、アッシュと英二の絆がこの作品の魅力です。
高いIQと身体能力、美貌を兼ね備えたアッシュ。容赦なく人を殺す冷徹さと年相応の無邪気さ…十代で二つの顔を持たざるを得なかったアッシュの生い立ちはかなりハードですが、彼の心を救うのは銃を持ったことさえない日本人の英二でした。
第8巻にヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』の豹の話が出てきます。“死”について考えたことがあるか、と問うアッシュに、英二は冒頭の台詞で答えます。ストリートキッズのボスであるアッシュに臆せず対等に向き合う英二だから言える、友への言葉。
血腥い世界で見返りを求めない友情がいかに難しく、そして奇跡のようなことか。この作品を読み返す度に涙し、マンハッタンに思いを馳せています。
感情タグBEST3
ブランカよく月龍に言ってくれた！
はっきり言われないとダメなのああいう人は！
シンがそばにいるなら大丈夫な気がする。
いろんなことが一気に終息したけど
なんか安心できない…
ゴルツィネ
ストーリー後半ともなるとアニメでのセリフが漫画と一字一句同じだと気づく。無駄がなく、大切な言葉が綴られているからだ。18巻はすべてのキャラクターの良い部分が描かれていて終幕を予感させる。黄金比なのだ。そしてなんといってもゴルツィネの最期。漫画は白黒だがアニメでは黒煙と赤い炎に落ちていく彼の姿がある。アニメを見てから漫画を読むと、どれだけ製作サイドがこの作品を愛しているのかと心打たれる。
愛さず愛されず憎悪と虚無だけ生きる糧の哀れな生…
ほんとその通りだよ。言葉が的確ですごい。
生きるには憎まずにしかいられなかったユエルンもまた被害者…
お人好しのシンくん。
もしブランカにアッシュが付いて行っていたら…
Posted by ブクログ
ひろが少女漫画で初めて泣いたのがバナナフィッシュです。
泣いたのは後にも先にもコレだけですが・・・。（少女漫画では）
連載当時は「ホモマンガ」だと思ってました。読んでもいないのにね。
ある程度、大人になってから友人に勧められ、読んだらおもしろいわ、ホモマンガじゃない！子供の頃の思いこみ？ってあてにならないなぁと色々反省したあたしです。
今では「好きなマンガ３つ挙げろ」と言われたら挙がるマンガのひとつ。
たまに読み返すと＜光の庭＞では泣きます。
