「人間は運命をかえることができる 豹にない知恵をもって… そしてきみは豹じゃあない そうだろ?」
「バナナフィッシュ」という謎の言葉を巡るマフィアとストリートキッズの抗争が、国家の陰謀にまで発展していくという少女マンガらしからぬ骨太ストーリーと、アッシュと英二の絆がこの作品の魅力です。
高いIQと身体能力、美貌を兼ね備えたアッシュ。容赦なく人を殺す冷徹さと年相応の無邪気さ…十代で二つの顔を持たざるを得なかったアッシュの生い立ちはかなりハードですが、彼の心を救うのは銃を持ったことさえない日本人の英二でした。
第8巻にヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』の豹の話が出てきます。“死”について考えたことがあるか、と問うアッシュに、英二は冒頭の台詞で答えます。ストリートキッズのボスであるアッシュに臆せず対等に向き合う英二だから言える、友への言葉。
血腥い世界で見返りを求めない友情がいかに難しく、そして奇跡のようなことか。この作品を読み返す度に涙し、マンハッタンに思いを馳せています。
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匿名 2024年01月06日
アニメ化の際に時代背景を、携帯電話が存在する現代に置き換えたことにがっかりしたが、ショーターを坊主頭にしなかったことにもがっかりした。
ただ、ショーターの件については後にその理由が分かるのだけど…。
私の中ではショーターは坊主頭のイメージの方が強いため、原作どうりにして欲しかった。
命がけで自分を助けてくれたアッシュが過去に大変な目に合ってて、今も危険にさらされてる。
年の近い自分なら話を聞いてくれるかも…そりゃあほっておけないよなぁ。
ノリノリで登場のショーター。彼の明るさがいいなぁ。
この漫画はどんどん絵柄が変わるので
絵が苦手と思わず読んで欲しい。アッシュがとにかく
格好良くってリバー・フェニックスにそっくりだと当時思いながら読んでました。
読み応えがある漫画です。
英二の高飛び。
刑務所でのマックスとアッシュの話。
アニメも見ていましたが、漫画はやはりおもしろい。
細かな違いが楽しめます。
Posted by ブクログ 2011年01月03日
深まるバナナフィッシュの謎。人なのか? 1巻の冒頭に登場していたベトナム戦争シーンの意味もみえてきました。ロボとアッシュの複雑な関係、でもそれを知るまでの彼らのやりとりがおもしろかっただけに残念です。だんだんアッシュの人並みはずれた部分も見え隠れしていますよね。
ちらちらリバーの名を見ましたが、
リバーフェニックスが作者の吉田先生公認でアッシュの後付けモデルなのを誰かレビューされてますか?
もしかしたら、彼で実写化の話もあったくらいの... その矢先にこちらも23歳で亡くなったという...
アッシュ無しでも元からリバーのファンで狂喜してたので、当時...続きを読むはダブルで余計に辛かった。。。
ネットにたくさんの素敵な比較写真がUPされてるので、アニメ後のファンの方にもぜひお勧めしたいです。
イメージ壊すようなことはないと断言してもいいかなと。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「必ず勝って生き抜いてやる!」
マフィアのボス、ディノ・ゴルツェネの策略により殺人の現行犯で逮捕されたアッシュ。獄中サバイバルな2巻です。アメリカって怖いよね…とガクブル。美少年は大変だあ。アッシュの見張り役として元警官のマックス・ロボが登場。檻の外ではアッシュに恨み妬み嫉みなオーサー暗躍、アッシュ...続きを読むの友人でチャイナタウンのボス、ショーター活躍、英二も頑張っちゃってます。ショーターは男前だなあ。