あらすじ
アッシュたちは、ディノ・ゴルツィネの屋敷でバナナフィッシュの正体を見せつけられた。その後アッシュとショーターを助けに来たストリートキッズたちの乱入に乗じ、なんとかディノの手から逃れることには成功。だが、ショーターを失ったアッシュは心に深い傷を負っていた。英二のなぐさめに心の平安を求めるアッシュ。しかし、ディノにストリートキッズたちを掌握できなかったことをとがめられたオーサーが生き残りを賭けてアッシュを追っていた。さらにゴルツィネはNY市に圧力をかけ、自分の屋敷を襲撃した犯人として、警察にアッシュを追わせ始めた。それに対抗するため、アッシュが取った手段は…!?
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「人間は運命をかえることができる 豹にない知恵をもって… そしてきみは豹じゃあない そうだろ?」
「バナナフィッシュ」という謎の言葉を巡るマフィアとストリートキッズの抗争が、国家の陰謀にまで発展していくという少女マンガらしからぬ骨太ストーリーと、アッシュと英二の絆がこの作品の魅力です。
高いIQと身体能力、美貌を兼ね備えたアッシュ。容赦なく人を殺す冷徹さと年相応の無邪気さ…十代で二つの顔を持たざるを得なかったアッシュの生い立ちはかなりハードですが、彼の心を救うのは銃を持ったことさえない日本人の英二でした。
第8巻にヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』の豹の話が出てきます。“死”について考えたことがあるか、と問うアッシュに、英二は冒頭の台詞で答えます。ストリートキッズのボスであるアッシュに臆せず対等に向き合う英二だから言える、友への言葉。
血腥い世界で見返りを求めない友情がいかに難しく、そして奇跡のようなことか。この作品を読み返す度に涙し、マンハッタンに思いを馳せています。
感情タグBEST3
匿名
つかの間の休息
この作品は英二がらみの名言が多いが、不穏な名言もわりと多かったりする。
彼はアキレスのかかとだ このままではおまえはいつかきっと
「無垢(イノセント)」ってヤツはヘタをすると銃よりキケンだからな
…アッシュと英二の今後を暗示させる台詞ともいえる。
良家の子息風アッシュあり
画的にアッシュの美貌が映えてきた頃じゃないでしょうか。
ネットで、リバーの命日がハロウィンなのでアッシュをカボチャ苦手にしてモデルに寄せたのではと読んだのですが、
いやこれ漫画の方が先でしょ確か。。。
、とすると、奇妙な偶然の一致になったのねと、今になってちょっと背筋が寒くなる思いをしました。。
ともあれこの巻いいですよね、アッシュが弱い面をポロっとこぼしてしまう、より引き込まれることになるシーンでした。
マーディ(ショーターの姉)へショーターの死が告げられる
アッシュを起こすところ→ここめちゃくちゃ好き
ケープコッドの銃の件の話はここだったんだね…
あとマックスとアッシュがゴルツィネ邸ぶりに再会して親子のふりをして家を購入。
ゴルツィネは飛行機で外出。
ケインと会うアッシュまで。
ケインかっこいいな…1人で行くアッシュもかっこいいけども。
Posted by ブクログ
「そばにいてくれ ずっとなんて言わない――今だけでいい」
ディノの屋敷から逃れ、つかの間の休息を取るアッシュと英二。しかしその間にもアッシュは、ディノやオーサーとの正面対決に向けて次々と水面下で攻撃をしかけていた。本格的にアッシュに惚れた巻です。