あらすじ
両親をなくしたグウェンドリンとキャットの姉弟は、近所の魔術師たちの世話になって暮らしていた。グウェンドリンは将来有望な魔女で、自分でもそのことに自信を持っていたし、キャットはそんな姉に頼りきっていた。やがて二人は、大魔法使いクレストマンシーの城にひきとられたが、「子どもは魔法を使ってはいけない」と言われ、きちんとした暮らしをさせられることにがまんができなくなったグウェンドリンは、魔法でさまざまないやがらせをしたあげく、ある日姿を消してしまう。代わりに現われた、姉にそっくりだが「別の世界から来た別人だ」と主張するジャネットという少女の面倒をみなければならなくなったキャットは、頭をかかえる。やがて、グウェンドリンの野望の大きさと、キャットにしてきたひどい仕打ちが明らかになる事件が…?一九七八年ガーディアン賞受賞作。
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Posted by ブクログ
(「BOOK」データベースより)
両親をなくしたグウェンドリンとキャットの姉弟は、近所の魔術師たちの世話になって暮らしていた。グウェンドリンは将来有望な魔女で、自分でもそのことに自信を持っていたし、キャットはそんな姉に頼りきっていた。やがて二人は、大魔法使いクレストマンシーの城にひきとられたが、「子どもは魔法を使ってはいけない」と言われ、きちんとした暮らしをさせられることにがまんができなくなったグウェンドリンは、魔法でさまざまないやがらせをしたあげく、ある日姿を消してしまう。代わりに現われた、姉にそっくりだが「別の世界から来た別人だ」と主張するジャネットという少女の面倒をみなければならなくなったキャットは、頭をかかえる。やがて、グウェンドリンの野望の大きさと、キャットにしてきたひどい仕打ちが明らかになる事件が…?一九七八年ガーディアン賞受賞作。
Posted by ブクログ
学生時代に図書室で読んで、衝撃をくらった作品です。
初めて本を買いたいって思わせてくれました。
魔法の世界を細かく書いていて、描写が頭の中で容易に想像出来ます。
主人公キャットがお小遣いをもらってクレストマンシー城での、初めての買い物をするシーンが1番好きで子供くすぐられました。
そして、キャットの姉離れや本当の姿が明らかになり心情が変化していく様が見どころですね。
Posted by ブクログ
大魔法使いクレストマンシーシリーズの第1作。
世界観を掴むのに、ちょっと時間が掛かりましたが、途中から一気に惹きこまれて読んでしまいました。(お米を炊く火加減みたいな感じ・笑。)
最初の食いつきが悪かったのは、主人公キャットの頼りなさと姉のグウェンドリンのずる賢さや性格の悪さの所為な気がします。
キャットはかなり後半まで頼りなくて優柔不断だけれど、あの姉に懐いているわりには、心の芯の部分が汚れていなくて、それが良かったかな。
それに引き換え、どんどん性悪になっていくグウェンドリン。彼女の扱いを考えるとハッピーエンドなのかが微妙な気もします。あと、ジャネットもちょっと可哀想な気もします。クレストマンシーは、謎めいているけれど、もっとはっきりいろいろ言っても良いのに、と思ったりします。
そうは言っても、最後の総力戦とか、勢いがあって良かったし、クレストマンシーシリーズの序章という意味では、なかなか面白く読めました。
続きも読みたいと思います。
Posted by ブクログ
グウェンドリンが思った以上に性格が悪すぎて爽快だった。
考えつく嫌がらせの魔法の内容が多種多様で想像力豊かだなぁと感心。
読者と距離を置きながら、結構シビアに進んでいくなあと思った。
ファンタジーの世界だけど、現実を書いている気がする。(魔法という救いや夢があるからこそ、悲しい現実もリアルに書くことができるのかもしれないけれど)
クレストマンシーのキャラクターがとっても魅力的だった。
つかみきれずにするっと抜けていくようなお茶目な感じがいい。
シャープさんのへろへろっと手をふるジンジャークッキー、可愛いね。
この作者さんの作品は躍動感溢れる書き方で、どれも一気読みしてしまう。