あらすじ
将来自分が女王になることを“知って”いたレティーツィア。
だけど、いつ、どんな理由でその日が来るかは知らなかった。
王の素質を備えたフリートヘルムを王座に担ぎ上げるべく、軍師ゼノンが引き起こしたクーデターへの反撃の準備は整った。
争いが続けば必ず犠牲が出ることを心に刻み、レティは己の元に集った王の専属騎士(ナイツオブラウンド)と王都奪還を目指す! ――圧巻の最終巻!
【電子特別試し読み】「茉莉花官吏伝 皇帝の恋心、花知らず」収録
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Posted by ブクログ
終わった。結末は始めからわかっている物語だったのに結末までの過程にこれほどドキドキさせられるとは。物語としては綺麗に完結したけれど、知りたい部分が色々あるのでいつか番外編を書いてほしいな。レオンが女装した時の王とのこととか、ゼノンのこととか。新しいシリーズとして嫁いだ後のコルネリアの活躍を希望。それほど登場人物の個性がしっかりして魅力的な物語でした。あぁ、面白かった。
壮大な映画の様なお話し
王になる運命を持って生まれたヒロインが、色々な困難に遭いながら、少しづつ仲間を増やし自分の力を付けて行き、受け継がれた不思議な力を使える様になる訓練をしながら、歩んで行くとてつもなく壮大なお話でした。一人一人の配役に魅力があり何度も読み返してしまうほど、大好きな本です。
Posted by ブクログ
兄2人のどちらかが王になると内乱が避けられないため、継承第三位の主人公が次代の王に選ばれました。12人の騎士集めと、周辺国と融和を行い、神代の時代の王の生まれ変わりである力と己の知恵によって王の座につきました。
主人公が王女としての責任感が強く、恋愛色は薄めです。だけど大団円で終わって良いファンタジーでした。少女小説ゆえの都合の良さはありますが、恋愛薄めなのでまあ多少は許されるかなと言う感じです。
自制がきく賢い主人公好きですな~~!
Posted by ブクログ
優秀すぎる兄たちのおこぼれで次期王位が転がり込んできたと言われるが、自分が王になることを知っていた王女レティの物語シリーズの17作目・最終巻。
とうとう物語は終幕。歴代の王たちも久々に登場して、色々ありつつも物語としてはおさまるところにおさまった感。騎士たちもそうなんだけど、レティの兄たち・弟妹たちもみんなレティ好きすぎるのが伝わってきて苦しい場面もありつつ微笑ましい。同母弟のレオンが涼しい顔してがんばるとことか痺れるよ。ここまで引っ掻き回したゼノンの結末がこれか....というやるせなさはあるが、きっとレティは素敵な治世をかっこよく築くのだろうなと思える。形は違ったのかもしれないけれど、兄2人の「夢物語」が叶ったのを私は祝福したい。