あらすじ
極限まで発達したインターネット世界。かつて、そこは『超構造体』に内蔵されたシステム(BIOS)上で起動する『統治局』(OS)が、正規アクセスする人間の要望を完璧に叶えていた理想世界だった。だが、破局が起こり人々はアクセス権を失い、『セーフガード』(ウイルスチェッカー)が容赦なく『駆除系』で不正規アクセス者を排除する、危険な世界へと変容してしまう。探索者・霧亥(キリイ)は『統治局』への再アクセスを可能にするために何千フロアも超構造体を放浪し、『感染前』の『ネット端末遺伝子』を求める。
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Posted by ブクログ
「blame!」を全巻読んだ。舞台は高度に自動化情報化された社会で、社会を統括するネットワークのエラーにより無限に増築された都市だ。
こういう無限に広がる世界ってのは、小説だと文章表現に加えて、人のボンヤリとした想像により補完されることで、初めてその無限性がなんとなく認識できる。けれども、漫画では絵によってそれを表現しなければならない。それはとても難しいことのように思うのだけれど、この漫画では永遠に続く都市構造の果てしない奥行きと、時空間のダイナミズムが感じられて、すごく引き込まれた。
物語は唐突で、異常に頑丈な男・霧亥は、ネット端末遺伝子なるものを探し、何の説明もなく人型の異形やロボットと戦いながら、上へ上へと旅する。話が進むにつれて、ある程度は敵の正体とか旅の目的とかが分かるのだけど、結局のところ、世界の真実的なものは全ては明らかにされない。wikipediaによると、blame!の話は『大きな世界の片隅で起こった小さなエピソードであり、あの世界では日常的に起こっている事件の一つ』に過ぎないそうだ。どんな数字も無限で割ると0になるように、劇中世界の限りない巨大さが、全容が分かりそうで完全にはハッキリしないストーリーにも現れているようで、読んでいて世界観に飲み込まれるような思いがして、すごく良かったな。
初めて読んだ時からすぐに掴まれた、そして理解力が上がっているかも知れない現在に読むと
更に読みどころが多い
最初からエピソードの連続性が高い
分かり難い、と感じていたがむしろ分かり易く描かれている作品だ
霧亥が初期に出会った、犬を連れた女性は
後々まで彼の記憶に残っている
匿名
面白かった。
ひさしぶりに読んだ。だいすきな漫画。
スケールが高すぎる世界観、想像以上に大きい世界だってことに気づいてからずっと虜です。
Posted by ブクログ
説明
2回読まないと意味がわからない漫画
だがハマると最高に面白い
世界観も独特で魅力があり、
何より建造物の描写が美しい
建造物と人とセリフが大体、
8:1:1くらい
Posted by ブクログ
延々と続く構造物・・・
カオスと化した世界の秩序をもたらすあろうネット端末遺伝子を求め、探索者「霧亥」は上を目指す。
とにかく圧倒される世界観。
そして書き込まれた構造物。
弐瓶勉のファンになった傑作ハードSF漫画。
素晴らしい作品です。
Posted by ブクログ
最高のハードSF漫画。初期の作画はいまいちだが、それは人物に限ったことで、構造物の違和感、存在感は最初から最後まで徹底して描きこまれ、圧倒される。セリフが殆ど無く、霧亥が一人で旅していた1巻の頃は独自の世界を貫いていて趣がある。霧亥は無口だと散々言われているが、代わりに話すパートナーが出てくる以前の初期では比較的話すし、表情ではいまいち判別が付き難いが、比較的感情的(に見える)。絵のみから読み解く力と、想像力が必要だが、見たことのない圧倒的世界観に飲み込まれ、自分自身が無限構造物の中をただ歩いて行く感覚に陥ることが出来ればこれ以上ない陶酔感と寂寥感を味わうことが出来る。構造物に対し、人物がほぼ点にしか過ぎない描き方が味わい深い。
Posted by ブクログ
恐らく今後この漫画を越える作品は自分の中で出てこないのではないかと思う。
読者をひたすら突き放し置いていかせるストーリー。読者の妄想が加わって初めて補完されるのだと思う。
ページをめくれば一世紀ほど経っている果てしない時間軸にクラクラ。
月すら建設物の一部なんて表現に脳汁ドバドバ。
高校時代の俺よ。この本を手にとってくれてありがとう。
Posted by ブクログ
ありえない空間を紙面に表現できるんだなと思わせてもらった作品。
台詞がほとんどないところもこの作品の特徴ですね。あーだこーだ余計なことはいらない、ただ建設者がいればいい。
Posted by ブクログ
SF好きなら、もう好きになる漫画。
一人の男がある遺伝子を求めて、上へ。
果てしなく広がる階層都市をさ迷う。
説明するとこれだけなんだけど、綿密につくりこまれた世界観で
話がどんどん進み、膨らんでいく。
SFとは環境の構築、創造だと思うんだけど、
まさにそれに当てはまる作品。
Posted by ブクログ
今でも色んな漫画を読むけどこれを超えるのは無い。
筆舌に尽くしがたい。何よりこの世界観がすごすぎ。
キャラの顔はイマイチだったりするときがたまにあるけど…笑
漫画好き/嫌い派も読んだこと無い人はぜひ一度手に取って読んでみてもらいたい漫画No1です。
Posted by ブクログ
「見る」漫画です。世界観がとてもいいです。話が少し難解な上に、説明がほとんど無いので、先に同作者の「バイオメガ」を読んどいたほうがハマれるかもしれません。
Posted by ブクログ
弐瓶勉先生との出会いの作品。
SF漫画描かせたら、氏の右に出るものはいないと思う。
はっきり言って、絵が物凄くうまいわけではない。
ラフさと緻密さが入り混じっていることで、より異質な空間を作り出していると我輩は思っている。
そして、何といっても余計な台詞、コマ撮りが無い。
漫画でありがちな、例えば拳銃から弾が出て当たるまでたくさんコマ使ってあーだこーだ考えたりアクション起こしたりするシーン。
現実的に考えると、そんな時間ないでしょと突っ込みたくなる場面て多々あると思うのだが
そういうのは一切無し。
そして、独り言的な台詞も一切無し。
だからなのか、基本的に情報が少ない。
結構考えなければ意味が分からなくなる場面もある。
でも謎が解けて一連の話の流れが繋がると、結構気持ちよかったりする。
とにかく、オススメしたい漫画である。
※ちなみに氏は漫画家になる前は建築を専攻しており、それ故、背景と人物のスケール感が良く、それがSF世界をよりリアルに感じさせるのかもしれない。
Posted by ブクログ
ダークでカオスな世界をクールな主人公が旅をする
格好良いSFマンガです。
これで二瓶作品にハマりました。
主人公の霧亥(キリイ)がカッコいいんですが
出てくる敵もカッコいい。
独特な世界観です
Posted by ブクログ
ネット端末遺伝子。東亜重工。
彼の部屋で見つけて読んだ。
独特の世界観に魅了された。サナカン萌え。
最初はあまりの文字の少なさに驚く。
何度読み直してもラストはよくわからない( ´・ω・`)
Posted by ブクログ
絶対レビュ書いてやろうと思いつつ、難しいんですよね、この漫画のレビュ。
弐瓶氏の絵がめっちゃ好きです。
格好良い絵だなーと思ってジャケット買い。
SFです! 超巨大構造物のせいで空も大地も出て来ません。
霧亥は誰かに依頼されてネット端末遺伝子を探索しています。いちおう、それが基本軸。
この漫画は基本的に「ああ、これはこういうことなのかな? え、じゃあこれは?」って考えながら読むのが楽しい。
あと、重力子放射線射出装置とか、硅素生物とか、何か語感が独特で面白いです。
完結してますので、気軽にご一読のほど!
Posted by ブクログ
この作品は何だかよく分からない。よく分からないから引き込まれる→一気に最後まで読む。…→読後感→→「すんげー面白れー」。
暗い遠未来の異様な社会や、「何だそりゃ!?」な機械などSFの魅力も十分。
Posted by ブクログ
アフタヌーンで連載していた遠未来放浪記。兎に角スケールが物凄い。中で雨が降るくらいでかい建造物。一コマで平気で10年ぐらい過ぎる。エレベーターに何日間も乗らなければ着かないところがある。巨大建造物が月に達する。主人公の武器の威力が超絶。主人公がほとんど喋らない。登場人物が少ない。画面が黒い。メカメカしつつも有機的。ネットの世界をベースにしたような物語構成。これはきっと地球の話であり、きっと遠い未来の話である。
Posted by ブクログ
果ての無い階層建造物の中を、ネット端末遺伝子を持つ人間を探して、延々旅する男の話。
全10巻ですが、最初から最後まで通して読んでもさっぱり話が分からない。あらすじが掴めない。それでも堪らなく楽しい! そんな不思議な作品です。
Posted by ブクログ
超未来、超巨大な構造物の中を超探索する正体不明の男、霧亥の物語。ハードSF風の無言漫画。主人公は構造物。統治局とセーフガードと珪素生命がくんずほぐれつの大騒動。素敵ですよ。
巨大構造物
ある意味ダンジョンものではあるのだけど、世の中の他の作品とは全く異なる。
果てしない巨大構造物をさまよう恐さ
無機質だけどバケモノじみた敵
雰囲気がすごいです。
カリスマ
絵柄、ストーリーなどのセンスにカリスマを感じる、きれいな絵なのだが不思議とストーリーも動きも何がどうなってるのかよくわからなかった。疲れてない時にもう一度読んでみたら違うのかな。
名作
後にシドニアの騎士等を手掛ける作者だけあって、世界の作り込みはしっかりしています。
ただ、初期の巻だからか非常に絵が見づらい。話にも付いていけない方もいらっしゃるとは思いますが、キャラクターも魅力的ですし、スケールが大きく面白い作品なので、読まず嫌いはせず読んで頂きたいです。
好みはわかれるが傑作
漫画というよりは画集に近いほどセリフや説明のない場面が多いため、好みがハッキリわかれる作品。
だがその圧倒的な世界観は唯一無二。
また、説明が少ない分、読者自身が細部まで想像を巡らせ、自分だけのセオリーを組み立てることもできる。
好みが別れると思います
同じ作者の作品である「シドニアの騎士」はまだ読みやすい。でもこれは読む努力がかなり必要です。行間ならぬ画間をこれほど読まなくてはならない作品は私は初めてです。でもこの世界観が好きな人にはたまらないと思います。
Posted by ブクログ
人型をした無機質ななにかがとても不気味で気持ち悪い。この段階では話の内容がちょっとわかりにくいし絵も見づらいけど、読み進めると面白くなるのを期待。
Posted by ブクログ
表紙買いから始まりました。
この1巻には殆ど台詞も説明もありません。夢に出てきそうな生命体たち。ぐるぐる巡る階層都市。
久しぶりにトリップさせてくれる漫画を読んだ。
Posted by ブクログ
無口すぎる主人公が淡々と上の階を目指して旅する漫画。意味不明だが何となく理解できる専門用語の連発。グロカッコイイ敵たち。巨大すぎる構造物と廃墟。読みすぎると手が黒くなるので注意。
Posted by ブクログ
元はと言うと、たぶんこれから全て来てるんだと思います。小学生のときに読んでこれだ!と思ってしまったのでもうダメです。そこからどんどん悪化(進行)していって今ではこんなんです。(変態ってこと。変わってるってこと。)
ただ、これの人間が下手なとこがたまに気になりますけど。
Posted by ブクログ
SF漫画です。
独特の世界観が凄い、
女性型珪素系生物にエロスを感じる俺はどこかおかしいのかもw
この作者のタッチも好き嫌いが激しく分かれるとおもいます。
Posted by ブクログ
全9巻ですね。
士郎正宗と並んで割と世界観の好きな作家ですね。
まったく読者に説明してやろうという気構えのなさとか、説明してくれても
作家の脳内すぎてよーわからんかったりとか・・・。
アフタヌーンだからこんな長期連載できたのかも。その後のバイオメガは
無理矢理完結させたくさいし。
Posted by ブクログ
人は生まれながらに何かをさがしている・・荒廃した世界の中でさまよいつづける・・絵がすごい!!言葉がこんなに少ないのにこんなに引き込まれるとは・・・でも内容は結構難しいです
全10巻
わからない
とにかく凄まじい舞台装置に圧倒されるが、全く説明がない。他の作者の作品でも説明がないものは時々あるが、この作品ほど徹底して説明やセリフがないのは大変に珍しい。たしかに壮大な世界観のようには思えるが、理解するためのとっかりがなにもないので、良否の判断さえできない。絵柄は表現したい世界観とよく一致していると思う。
匿名
作画集?
レビューの高評価につられてまとめ買いで買ってしまった。かなり後悔してます。
確かに世界観や画は凄いけど、これ漫画ですか?ストーリー?ひたすら歩いて、敵と遭遇。銃撃ち合ってゴリ押しで勝って、また何事も無かったかの様に歩き始める、の繰り返し。
ナレーション皆無、セリフで状況説明もほとんど無し。キャラの書き分けも微妙で殆ど同じ顔だから、誰が死んだか生き残ったか、その後どうなったか良く分からない。背景書き過ぎでキャラが細かいから余計分かり辛い。結局最後まで話が理解出来なかった。
勿体無いのでラストまで読んだけど、読むのがこんなに苦痛な漫画は初めてでした。
見辛い
話の内容は、独特の世界観。
一巻は、まだ序盤だからか謎を含んだまま淡々と進んでいく。説明は無く、会話もあまり無い。
読者が読んで考える風な話なのかも?
それは良いのですが、絵が見辛い。
勿論、絵自体は下手絵とかでは無く見たまま上手いですが、キャラクターの立ち位置や物の動きが判り難く、爆発が起きているとか建物が崩れているなど大まかには判るけれど、状況が判り難く疲れる。
ストーリーは同じ様な戦いが続くだけなので、一巻目読んだだけだけど飽きた。