【感想・ネタバレ】ダレン・シャン1 奇怪なサーカスのレビュー

あらすじ

『ハリー・ポッター』の作者、J.K.ローリングが激賞!世界中で大ヒットした英国産ダークファンタジーの超大作!
世代を超えて大人たちもハマってしまった児童文学の最高傑作!

ダークさ満載のストーリー、不気味にキャラ立ちした登場人物の不可思議な魅力。
先の読めないどんでん返しの連続、そして、読み終わったときの心にずしんとひびく人間社会へのアイロニー。
優等生ファンタジーと一線を画した本作品をシリーズでお楽しみください!

ふとしたことから手に入れた『奇怪なサーカス』のチケット。主人公のダレン少年を待ち受ける不思議な運命とは……。
親友の命を救うために半バンパイアになった少年の大長編物語です。

世界中の子どもたちが作者のホームページにメールを寄せています。「今まで読んだ本の中で、最高におもしろかった。ハラハラ、ドキドキの連続で、他の本のように退屈する暇がない」などなどと。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
ふとしたことから手に入れた『奇怪なサーカス』のチケット。主人公のダレン少年を待ち受ける不思議な運命とは……。親友の命を救うために半バンパイアになった少年の大長編物語です。

【感想】

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2017年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幼少期にやたら流行っていたダレン・シャン。
当時は活字が苦手で読めなかったが、今なら読める!と読み始めてみた。
時期的にハリーポッターと比較しているレビューが多い。私はハリーポッター派だった。映画の力で原作も読むことができた。試しに調べてみるとダレン・シャンも映画化されていたとは!残念ながら、出来はイマイチらしいが…今からでもリメイクして欲しい。当時、あんなに人気だったのだから、ハリーポッターくらい力を入れれば絶対売れると思う。

1巻は、ダレン・シャンが半ヴァンパイアになるまでの話。奇怪なフリークショーからマダムオクタを盗むというのがまず有り得ない行動で驚くが、大の蜘蛛好きということと、スティーブというヴァンパイアに憧れる暴力的な少年と親友であることを考えると、辛うじて納得できる(?)。

序盤も退屈せず読み進められたが、やはりスティーブがヴァンパイアになりたいと交渉する辺りから話の展開が面白くなってきた。ダレン・シャンを半ヴァンパイアにするための儀式で、クレプスリーも痛がっているのが現実味っぽさがあって面白い。今後暮らしやすくするために死を偽装するが、スティーブにはバレており、俺がヴァンパイアになりたかったのにお前が奪いやがった。いつか復讐してやるからな!!と、ジョジョとDIOを彷彿とさせる別れ方をする。
ハッピーエンドではないと聞いているが、絶対スティーブが絡んでくるに違いない笑

死の偽装では、毒薬を飲んだ後、仕上げにクレプスリーが窓からダレン・シャンを投げ落とすのはシュールだった。それをもスティーブが目撃しているのは都合が良すぎるというか、クレプスリーは把握できなかったのかが気になる。そして、見た目は死んでいるが意識はあり、声もずっと聞こえているため、家族の泣き叫ぶ声などが全て聞こえるというのはなかなかの拷問。

クレプスリーがあっさりとフリークショーから脱退したのは意外だった。てっきり、団員の見習いとして旅をするのかと思っていた。(メンバー全員をわざわざ紹介していたので)

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"自分の命を投げ出してまで、あいつを救わなければならないほど、ぼくは悪いことをしたのか?
答えはイエス。やはり、イエスだ。"

このくだりを読んで、このファンタジーを読み進めることを決めた。

ハッピーエンドではないということだけ知っているダレン・シャンを読むこととした。その1巻目である。
ファンタジーは作者の倫理観や政治観が色濃くでるジャンルだと思う。ダレン・シャンは一応ローファンタジーだが、私はこの第1巻で作者の強い信念のようなものを受け取った。
たとえ子どもだとしても、その好奇心が全て良いものだというわけではない。冒険は楽しいものかもしれないが取り返しのつかない後悔を生むこともある。
大人が隠すもの、子どもが触れられないものに子どもの頃は憧れる。でもそれは本当に触れなくて良いものかもしれない。
全体を覆う「こんなことをしなければ良かった。あの時あんなことをしなければ」という後悔の念が魅力的だった。そう。ファンタジーの冒険なんて、本来したくてするものじゃない。好奇心がきっかけで転がり落ちてしまうことがある。好奇心のせいで、大切なものを失い愛する家族と別れてしまうかもしれない。外側の世界になんて、行かなくてすむなら行かなくて良い。内側が暖かいのならその場に居続けて良い。その上で、ファンタジーはそもそも不条理なのだと提示した上でヴァンパイアというファンタジーを描く。
私はここに作者の子どもへの丁寧な目線と、子ども向け作品を書く責任感を感じ取った。この作者、自分が子ども向けのファンタジーを描くことが子どもをワクワクさせることにつながるかもしれないけれど、同時に子どもの心を傷つけうるものだともわかっている。誠実な作家だ。
とにかくダレンのご家族がかわいそうなのと、スティーブがこれからどうなるのだろうという気持ちで第2巻を読もうと思う。
自分が子どもの頃何で読んでなかったのかを、冒頭の蜘蛛の説明を読んで思い出した。ここがうまく想像できなかったんだな。大人になると色んな場面が想像できて面白いな。

あと

"作品中の描写に対し、不快の念を抱かれる読者の方がおいでになるかもしれませんが、原作を重視し、原作者の意図を活かすことを考え、あえてそのまま掲載いたしました。"

という前書きを書いてくれる出版社と編集のことは信頼ができる。原作者を守るためにも、ファンタジーこそこの文章を置かないといけない時があると思う。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ダーク・ファンタジーだということはなんとなく知っていました。
けれど児童文学、たかをくくっていたと言えばそれまでですが、どうにも読後感がよろしくありません。

まず、蜘蛛が苦手。
ペットにしたいなんて信じられない。(ダレン)
バンパイアになりたい気持ちもわからない。(スティーブ)
要するに、主人公たちを好きになれんのですわ。

自業自得とはいえ、まだほんの少年のダレンが、親友のスティーブの命を助けるために半バンパイアとなり、家族と別れて生きていかなければならなくなったところまでの話。
多分これからダレンはいろいろな試練を受けるんだろうなあ。
一度手を付けてしまったのが運の尽き。
最後までダレンに付き合います。

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2022年08月23日

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