あらすじ
〈ふうせんかずら〉が5人に終わりを告げて4カ月。--その異変はクラスメイトから起きた。唯の友人が、太一たち文研部を見て怯えるような態度を取り始める。さらに5人は、時折生徒の話し声が聞こえなくなるという不思議な感覚を味わう。終わらない現象に落胆しながらも、『他人から敵視される・隔絶される現象』だと推測するメンバー。しかし時を同じくして5人の中では一時的な記憶の消失が起こり始め……。愛と青春の五角形コメディ。最終章、開幕。
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Posted by ブクログ
ふうせんかずらによる最後の現象から4ヶ月。またしても異常が発生して……?というあらすじからは想像もしない、壮大な異常事態が多発。作者が劇場版スケールの話になると予告していた通りの力作だった。ふうせんかずらの謎や目的も明かされ、本当に最終章だと思うとさみしさも感じる。もっとテンポ良くてもいいかとは思うが、どうせ上下巻構成だし、いろいろ描写が多いのもまたココロコネクトらしいとは思う。伏線の張り方からして下巻のオチは予想がつくが、最終章らしい壮大にしてアツい展開に続きが待ち遠しい。"アレ"のアレをヒントにしようとする後輩達が有能で、下巻では宇和&円城寺コンビのその後の関係まで描いて欲しいと思った。
Posted by ブクログ
ココロコネクトシリーズ9作目。最終章上巻。
<ふうせんかずら>が終わりを告げた修学旅行(『ユメランダム』)から4ヶ月。
今回の現象は基本的に文研部以外で起きる。『人格入れ替わり』と『欲望解放』部外者だからこそ、迂闊に手を出せず、もどかしさを抱えながらそれでも助けようともがく文研部メンバー。
また、時同じくして文研部メンバーに起こる一時的な記憶の消失、生徒達の会話が時折聞こえなくなる現象。
それらは全て<三番目>達によるものだった。
現象にまつわる記憶及び出来事を無かったことにする『記録抹消』。
そして、山星高校生徒を『孤立空間』に閉じ込め最大限面白くする為に動く<三番目>達と戦うべく、<ふうせんかずら>と共闘することに。
家族の絆を信じ、『孤立空間』へと挑む文研部メンバー。そして下巻へ続く。
しかし、<ふうせんかずら>だけでなく、多分<二番目>も面白いことになってるね?