あらすじ
度重なる刺客との戦いに、織江は疲れを感じていた。彦馬を好きでなくなれば、一人で逃げ切れるかもしれない。切ない想いに動かされ、織江は自らに心術をかける。「あれは一時の気の迷い。恋なんてすべていつわりなんだ。幻なのさ…」。そんなある日、織江は妻恋坂下で呼び止められる。相手はなんと、幼馴染みのくノ一、お蝶。彼女は果たして刺客なのか? 一方彦馬は、静山の指示でついに江戸を離れることに──。激動の第9弾!
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Posted by ブクログ
自分自身に心術を施してまで彦馬を忘れよう(=彦馬を川村から護ろう)とする
織江の健気さにきゅんきゅんしてしまう(爆)。
その心術が結局効かなかったところに恋愛感情の何たるかを見た。
お蝶が声を掛けてきたときには、次の刺客はお蝶なのかと戦慄したが
違っていたのでホッとした(そこはドラマとは違うところ)。
まさか川村本人が出てくるとは思わなかったけど。
実は川村とお蝶はお似合いなのではないかと常々思っていたので
終盤のお蝶の台詞はやっぱりね、という感じだった。
だからこそふたりで幸せになって欲しかったのだが、残念だ。
お蝶が最後に川村に言った「あんまり女を舐めんなよ」という捨て台詞には痺れた。
前巻での熟女マニアっぷりが若干可愛く見えた鳥居耀蔵だが
今回はもうホントに救いようのないバカに成り果てた。
権力に媚びて新たな資格を送り込んだ日には開いた口が塞がらなかった。
バカというより身の程を知らない子供なのかもしれないが。
飲み屋で嫌われるタイプだと思っていたら、同僚にも嫌われているのには笑った。
彦馬が江戸に来ていつの間にか2年が経っていたのには驚いた。
手習いに来ている子供たち、特におゆうの成長振りは眩しいほど。
そして、惚気られたり夫婦喧嘩の仲裁をさせられたりいろいろあったけど
なんだかんだで仲の良かった原田朔之助。
その辺の人たちと彦馬の別れがあまりにもあっさりしていたのが切なかった。
これで今生の別れになるかもしれないのに。
とはいっても、この巻でいちばん吃驚したのは
雙星雁二郎の体の張り方だったかもしれない。
ホントに死んじゃうんじゃないかと危うく騙されかけた。
Posted by ブクログ
クライマックスに向けて急展開。
彦馬は寺子屋を離れ、長崎へ向かうことに、織江は彦馬を忘れようと、自らに心術をかけるも・・・。
雁二郎には見事に騙されました。
Posted by ブクログ
彦馬は 長崎に向かう 一方 織江は 徳川四天王 の襲撃を受けるが 幼馴染みのお蝶の助けを借り手なんを逃れる 二人は浦賀でお互いの存在を確認する シーボルトも出て来るよ
Posted by ブクログ
妻は、くノ一シリーズの第9弾。
物語が動いて、彦馬くんは織江ちゃんが親しくしている元平戸藩主 松浦さんの娘だということを知ります。
そして、開国の布石のための密貿易を本格的に始めるべく、江戸を去って長崎へ行き、そこから外国へゆくことになりました。
彦馬くんと抜け忍の織江ちゃんは無事に外国に逃げることができるのか?
次巻へつづく(涙)