あらすじ
家門の跡を継ぐ長子でも、家族の愛を独占できる末っ子でもない、中途半端な2番目として、いつも誰かの影で生きてきたカリナ。 絵を描くことが唯一の趣味だった彼女は、自分に残された時間があと少しだということを知り、今まで交流もなかった婚約者に会いに行くことに。 婚約破棄の書類を胸に抱いて… 「ここにいさせてください」 「正気か?」 「その代わり…婚約を破棄して差し上げます」 この時は思いもしなかった。あれほど望んだ無償の愛と関心を彼がくれることになるなんて。 そのせいで、どうでもよかった人生に未練を抱くことになるなんて…
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感情タグBEST3
切ない…
ヒロインの健気さというか、他人への遠慮がなんとも言えない切なさを覚えます。
常に譲り続けた習性かもしれませんが、体調不慮の中でもここまで気遣えるのは、ある意味凄いです。
自分の浅慮とはいえ、死後の相手への余波まで考えて…。
それでも、芸術だけは手放せないと笑顔で告げられた相手も微妙でしょうが、騎士が剣を捨てられないのと一緒と医者に言われた後だけに、説得する難しさは嫌でも理解してそうで…何方も不憫だなぁという感じです。
これから、どう動くのか続きが気になります(๑>◡<๑)