あらすじ
「ジローは、周りに目を向けなきゃ。もっと大きな流れになるために、ね」昔。闇の母なる、彼女はそう言った。そして今。目の前でミミコが告げる。「あなたはちっぽけな流れでしかないの。独りでいようとする限りは!」吹き荒れる嵐の中で、ジローは思う。何故、彼女たちはどんな時も、希望に満ちた眼差しを失わないのか――と。世界で唯一、人間と吸血鬼が共存する場所・特区。しかし、忌むべき血族『九龍の血統』の暗躍で特区は崩壊の危機に直面していた! 赤も黒も、全ての“血”が交じり合う真実がここに在る!
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Posted by ブクログ
評価:☆4.5
赤も黒も、全ての"血"が交じり合う真実がここに在る、シリーズ第三弾!
特区に張られているセイの結界内に吸血鬼を招くための条件が意外に甘くてビックリ。
コタロウとゼルマンの絡みが面白かったw
ゼルマンはホントに気分屋って感じだけど、これはカッコよく味方に参戦するとみた!
黄の正体は怪しいところあったのに全然気づかなかったw
怒りをむき出しにしてヤフリーを圧倒する青狼ケイン、血を吸って全開モードのジローと強敵である狂女カーサとの一歩も譲らないガチンコバトルが熱すぎて血が燃え滾った!
カーサにもビビらずに口撃を仕掛けていくミミコやトップの信頼と威厳を示す尾根崎といった人間サイドも熱かったし、400ページ近くあったけどぐいぐい読まされてしまった。
噂レベルだったはずの第11地区、九龍チャイルドの目的や更なる強敵の情報も明かされ、ますます加速していくことが期待できる3巻でした。
「たかが十数年生きただけの小娘が、古血に意見するか」
「青臭い吸血鬼」
「その百年、あなたは何をしてきたの?」