あらすじ
炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑とネズミ。イヌカシらに力を借り、意識を失ったネズミを病院に運んだ紫苑は、かつて地下世界の住人・老から託されたチップを医師のパソコンに差し込んだ。すると――理想都市NO.6を支配していたのは、誰なのか。崩壊と再生の物語、怒涛の最終章!
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Posted by ブクログ
No.6は昔に読んでいるのだが、後半は特に夢中になって読んでしまった。
登場人物の心の内が細かに描かれているところがいいと思う。
紫苑、ネズミが魅力的なのはもちろんだが、イヌカシがとても魅力的で可愛くて仕方ない。
#9でもネズミを運び込み力尽きた紫苑に、側にいて欲しいか聞く場面がめちゃくちゃ良かった。
続きを読むのが楽しみだ。
Posted by ブクログ
ついに読み終わってしまった
少年同士の友情でも愛情でもない形容し難い関係が甘美で眩しかった
言動が粗暴なのにどこか美しくてつかみどころがなくて、いつか目の前からいなくなってしまうであろうネズミに惹かれる気持ちがすごく分かる
Posted by ブクログ
ミュージカルがきっかけで再読したシリーズが読み終わりました。
来月には続編も出るということで、待ちきれません。
ネズミの戦いは終わり、紫苑の戦いが始まる。
ネズミは去り、紫苑は留まる。
対照的な2人が一緒にいる物語でしたが、その2人の未来はやはり対照的なのですね。
No.6そのものは今の人類も向かう可能性がある未来だと思っています。
徹底した管理社会というのは理想を追い求めた先にあるものなのでしょう。
理想を追い求めるが故に人を忘れ、人を管理することを追い求める。
現実の未来にもありそうな話だと思っています。
それを止めるにはどうすれば良いか、そう作者に問われている気がします。
初めて読んだ小中学生の時に感じたわくわくは今も感じますが、大人になった今読むとどう社会や政治と関わっていくべきか考え込んでしまいます。
文章もストーリも読みやすいですが、投げかけられる問題はとても難解です。
Posted by ブクログ
寄生虫は、自分が生きるために宿主の行動を変える。危険なことは冒さず、穏やかに過ごす。そう言う人間になる。
ネズミは主人公をどこか恐れているような描写があったし、物語の途中でも主人公の狂気が垣間見れる箇所もある。
と言うことは、主人公の穏やかな性格は生来のものではなく、寄生虫によるものだったとしたら…。そう考えると、背中がぞくりとする。
Posted by ブクログ
2019/04/18 再読。
2023/03/24-26 再再読。
・おわっちゃった~。まだビヨンドあるけど……
・ダストシュート落ちてるところの初っ端から、ネズミへの愛の独白が止まらない紫苑やんばいな。でもほんとに、再会してから今までたくさんたくさんのできごとやそれに伴う感情があって、相手に抱く思いの変化や自分に対する自責の念だったりがあっても、あの日ネズミが伸ばした腕を紫苑が握ったのだけは真実だ、というのはすごく強い芯みたいなものだな。
・ふたりにとって確実に強烈な原体験であっただろうし、もしふたりが4年後再会しなくてもこの思い出でしぶとく生き続けられてたろうなと思う。
・ネズミを病院に運んで、イヌカシに肩を抱いてもらったときに支えてくれる体や声や温もりがありがたい、と感謝した直後に「ぼくが欲しいのは、この温もりではないのだ。この身体、この囁き、この腕ではないのだ。」って思うのちょっとウケちゃった。どんだけネズミのこと好き……
・ネズミを治療してくれた医師、そういえばこんな人もいたっけな!なんで忘れてたんだろ!て思ったら直後に死んじゃってた。アニメではどうなってたっけな…… 楊眠関係がかなり変わってるんだよな。
・人知を超えた支配者、それを鎮めることのできる少数の人、というのは今思うとかなりガッチガチのSFだな。初見/初読のころは、エリウリアスの存在がだいぶ浮いてるように感じてた気がするんだけど、ディストピアといえどかなり理解しやすい(未来としてありえなくないくらいの)世界観の中に急にブッ飛んだフィクションの存在が出てきたからかも。
・あと、エリウリアスって海外の神/異形っぽい感じ? クトゥルフとかそういう……クトゥルフ読んだことないから細かくはわかんない。適当なこと言ってる。ごめん。あんまり日本の神っぽくない感じだなって思った。
・そもそもNO.6(都市)が宗教とかほぼ無くなってるからな。だからかも。おもしろい。
・「きみのいない世界なんて、意味がない。ネズミ、なんの意味もないんだ」←ほんとにすごいな紫苑少年は。情熱的にもほどがある。大きくなったらどうなっちゃうの。
・エピローグの終わり方もすご~く良いな…… 壁がなくなったこと、地下世界に住んでいた人が森で定住できるようになったこと、矯正施設の跡が公園になったこと(これはちょっと怖いな)、変化したことを描写して、NO.6という都市を過去のものにしたラスト、良い……
・良い小説!こんなの中学生のときに読んだらおかしくなっちゃうよな(おかしくなった人より)。実はビヨンドの内容はほとんど覚えてないので楽しみ。本編よりも読んだことない気がする。
Posted by ブクログ
理想都市成立と崩壊
ディストピアを描くとしては
ちょっと甘めな設定かなと思うけど
コミカライズもされて
アニメ化もされて
理解しやすい範囲で 子供たちにも
SFへの入り口にちょうど良いのではと思う
そして 新シリーズ再会が始まっちゃた
1. この眼で見たこと
マクベス 第五章 第五場
真実を自分で見ること
ネズミと紫苑 イヌカジと合流
2.一度きりだ
ジュリアス・シーザー』第二幕第二場
市民が社会を変えようとし始める
3 .塵芥としか思えぬ」
『ハムレット』第二幕第二場
崩れていくNo.6 もはや瓦礫
4 .消えろ、消えろ、束の間の灯火」
『マクベス』第五幕第五場
この章は、全体の締めくくりにふさわしく
No.6の創設に関わった人物と向き合う
No.6のこれからは紫苑へ
ネズミは 再会を誓い旅へ
エピローグ
その後のNo.6
壁は取り壊される
Posted by ブクログ
個人的に、あれ?終わり!?とちょっと
物足りなかったですが全巻読んでみて主人公はずっと
紫苑だと思ってたけどネズミだったのかなと。
楊眠も、何だコイツ!ってちょっとイラっとしたけど
紫苑の言葉で止まり、月の雫に集まった人々も紫苑の
言葉で「はい、わかりました」って簡単になるかな??
全て理想都市に管理された人々だったから紫苑の言葉で
止まったのか?
ゴチャゴチャしながら市長室へ行って市長と白衣の男と
またバトル?なんて展開を勝手に想像してたから本当に
あっさり終わったのと読み終えたのとで寂しいです。
物足りなさはあったけど
この本と出会えて読めて良かったです!
再会、続きが出てるのは知ってるけど…
ネズミ、紫苑再会を必ず。
Posted by ブクログ
二人の脱出を信じて待つイヌカシたち。そして瀕死のネズミを抱えての帰還。そしてネズミを救うため再びNo6へ。No6の崩壊とネズミの歌、納得の幕切れ。
Posted by ブクログ
「再会」の出版を知らずに読みはじめたので、読み終わった今、続編のために5月末までタイムスリップをしたい気分。
都市規模の話
ネズミと紫苑の話
この二つが最後に無理に交差させられてしまって、色々とぶった切られたよう。
そこが、この釈然としない気持ちの原因だろうか。
街に住む一人一人に焦点を当て、ディストピアや蜂の恐ろしさを強調する描写があったのなら、最後の方も名もなき市民の姿を丁寧に描いて欲しかった。暴動が紫苑の「待て」で収まるのもやや不自然だ。
そして、ネズミが去る必要性、本当に「紫苑のことがわからないから」くらいしか理由ないんじゃないだろうか。(森の民として約束した以上、街に残って再建を見守るべきでは...?
「再会」を楽しみにしつつ、外伝も読んでみます!
Posted by ブクログ
No.6内に戻ったあとはパタパタとあっさり終わった感があり、少し物足りなかったラストになりました。
今まで主観をもってきたキャラクターがあまり登場しなくなってしまったのもさみしく思いましたし、崩壊後ももう少しだけでも描写してほしかった。
結局はたくさん血は流れましたが、紫苑が踏ん張って良い都市にしていくこと、ネズミと森のカミが納得できる未来になってほしいと願います。
Posted by ブクログ
せっかくネズミのことを救ってくれた医師があっけなく治安局に殺されてしまうという展開にはやるせないものを感じました…。ですがこの物語を通して、何の罪もない人々が何度もNo.6の犠牲となっていたことを思うと、この出来事はNo.6の非情さを改めて突きつける効果を発揮したのではないかと思います。紫苑がこれから新たなNo.6を創り上げていくのをネズミが側で一緒に見守ってくれないのは寂しいことですが、「本当の街」を創りあげられた時にはもう一度絶対に再会出来るのだろうと思わせてくれるラストでした!
Posted by ブクログ
★4.5
名作なのは知ってた。ずっと読んでなかったこなかったことをとても後悔した。
ディストピア小説の金字塔!って感じ。
ストーリーも分かりやすいし、キャラも立ってる。
一人一人の生い立ちとか、経験とか、すべてがギュッと詰まってて。でも紫苑に会ってみんな自分の感情がぐるぐる分からなくなって、紫苑は紫苑でネズミ達に会ってすべてがひっくり返って、そんな中で自分も揺らいでいく。
紫苑が自分で気づかないまま闇に落ちていく過程がいい。ネズミはそれを間近で見て、感じで、心動かされたあの純粋無垢な紫苑に戻って欲しいと願う。そんな自分が嫌になる。
NO.6はただの実験施設だったんだね。
人が人を支配しようとするその過程。
泣きはしなかったけど、正しいことってなに?とか、仲間を守るためなら人を殺めていいのか?とか、基本的な、でも根幹的な問いかけが多い本でした。
Posted by ブクログ
あっさりめの結末。前巻からめちゃくちゃ間があいてしまって、エリウリアスって誰だ状態で読みました。紫苑とネズミは誓いのキスをして、違う道を歩く。きっちりBLとして幕を引きましたね。このシリーズで一番最初と比べて見る目が変わったのがイヌカシで、彼女の在り方には好感が持てます。力河との妙な距離感もおもしろい。物足りなくはありますが、シリーズを最後まで読めてよかったです。
Posted by ブクログ
想像してたより、あっさり終わった感じ。
ネズミの美声が伏線だったのねー!
この物語の焦点は、理想都市No.6の闇が暴かれるところなのね。
寄生蜂のくだりは、最終的にもっと悲惨な状況になって、No.6の上層部をコテンパンにして終わるの想像してたけど、なんとも平和的にあっさりエンドだったわ。
Posted by ブクログ
小学校の図書室で読んだ本、再読。
内容は全く覚えてなかったけど、この本がどこの本棚にあったのか、どの席で読んでいたか、どんな気持ちでよんでいたのかは、しっかりと覚えている。
小学生の頃は、紫苑とネズミのような名前をつけられない2人の関係性には出会ったことがなかったから、すごく衝撃を受けた記憶がある。
文体が、一つ一つずしりと重いイメージ。だからこそすぐに読める量なのにこんなにちびちび読んでしまった。アメリカンジョークみたいな言い回しが多く出てくるので、登場人物は少しキザな印象をもつ者が多い。
登場人物一人一人が濃くて、読めば読むほど愛せてくる。
ただ、筆者は容赦なく登場人物を殺しにかかるから、びっくりした。「こいつは生き残る」と思ってた人たちがバンバン死ぬ。筆者の覚悟を見た。
終わりは、我々に想像の余地をこれでもかというぐらい残してくれた。個人的にはもう少し細かく書いてくれても嬉しかった。
ネズミと紫苑、陰と陽、二つの魂の物語だった。