【感想・ネタバレ】NO.6〔ナンバーシックス〕 #9のレビュー

あらすじ

炎に包まれた矯正施設から、命がけの脱出を成功させた紫苑とネズミ。イヌカシらに力を借り、意識を失ったネズミを病院に運んだ紫苑は、かつて地下世界の住人・老から託されたチップを医師のパソコンに差し込んだ。すると――理想都市NO.6を支配していたのは、誰なのか。崩壊と再生の物語、怒涛の最終章!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

No.6を瓦解させた正体が現実に存在しないものなのはちょっと悲しいけど、登場人物たちが魅力的すぎるので⭐️5をつけざるを得ない。

0
2025年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに読み終わってしまった
少年同士の友情でも愛情でもない形容し難い関係が甘美で眩しかった 

言動が粗暴なのにどこか美しくてつかみどころがなくて、いつか目の前からいなくなってしまうであろうネズミに惹かれる気持ちがすごく分かる

0
2025年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミュージカルがきっかけで再読したシリーズが読み終わりました。
来月には続編も出るということで、待ちきれません。

ネズミの戦いは終わり、紫苑の戦いが始まる。
ネズミは去り、紫苑は留まる。
対照的な2人が一緒にいる物語でしたが、その2人の未来はやはり対照的なのですね。

No.6そのものは今の人類も向かう可能性がある未来だと思っています。
徹底した管理社会というのは理想を追い求めた先にあるものなのでしょう。
理想を追い求めるが故に人を忘れ、人を管理することを追い求める。
現実の未来にもありそうな話だと思っています。
それを止めるにはどうすれば良いか、そう作者に問われている気がします。
初めて読んだ小中学生の時に感じたわくわくは今も感じますが、大人になった今読むとどう社会や政治と関わっていくべきか考え込んでしまいます。
文章もストーリも読みやすいですが、投げかけられる問題はとても難解です。

0
2025年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

寄生虫は、自分が生きるために宿主の行動を変える。危険なことは冒さず、穏やかに過ごす。そう言う人間になる。
ネズミは主人公をどこか恐れているような描写があったし、物語の途中でも主人公の狂気が垣間見れる箇所もある。
と言うことは、主人公の穏やかな性格は生来のものではなく、寄生虫によるものだったとしたら…。そう考えると、背中がぞくりとする。

0
2021年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

矯正施設からの脱出,ロストタウンの病院へ,全ての真実,エリウリアスとの対面,紫苑とネズミのそれぞれの旅立ち

0
2018年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完結。

再会は約束された。結末に希望があったけれど、苦しい。紫苑の行動が繰り返しを示唆しているようで、二人の再会は悲劇なんじゃないかと。

それから、終始、「新世界より」がちらついてしまった。

0
2016年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2019/04/18 再読。

2023/03/24-26 再再読。

・おわっちゃった~。まだビヨンドあるけど……

・ダストシュート落ちてるところの初っ端から、ネズミへの愛の独白が止まらない紫苑やんばいな。でもほんとに、再会してから今までたくさんたくさんのできごとやそれに伴う感情があって、相手に抱く思いの変化や自分に対する自責の念だったりがあっても、あの日ネズミが伸ばした腕を紫苑が握ったのだけは真実だ、というのはすごく強い芯みたいなものだな。

・ふたりにとって確実に強烈な原体験であっただろうし、もしふたりが4年後再会しなくてもこの思い出でしぶとく生き続けられてたろうなと思う。


・ネズミを病院に運んで、イヌカシに肩を抱いてもらったときに支えてくれる体や声や温もりがありがたい、と感謝した直後に「ぼくが欲しいのは、この温もりではないのだ。この身体、この囁き、この腕ではないのだ。」って思うのちょっとウケちゃった。どんだけネズミのこと好き……

・ネズミを治療してくれた医師、そういえばこんな人もいたっけな!なんで忘れてたんだろ!て思ったら直後に死んじゃってた。アニメではどうなってたっけな…… 楊眠関係がかなり変わってるんだよな。


・人知を超えた支配者、それを鎮めることのできる少数の人、というのは今思うとかなりガッチガチのSFだな。初見/初読のころは、エリウリアスの存在がだいぶ浮いてるように感じてた気がするんだけど、ディストピアといえどかなり理解しやすい(未来としてありえなくないくらいの)世界観の中に急にブッ飛んだフィクションの存在が出てきたからかも。

・あと、エリウリアスって海外の神/異形っぽい感じ? クトゥルフとかそういう……クトゥルフ読んだことないから細かくはわかんない。適当なこと言ってる。ごめん。あんまり日本の神っぽくない感じだなって思った。

・そもそもNO.6(都市)が宗教とかほぼ無くなってるからな。だからかも。おもしろい。


・「きみのいない世界なんて、意味がない。ネズミ、なんの意味もないんだ」←ほんとにすごいな紫苑少年は。情熱的にもほどがある。大きくなったらどうなっちゃうの。

・エピローグの終わり方もすご~く良いな…… 壁がなくなったこと、地下世界に住んでいた人が森で定住できるようになったこと、矯正施設の跡が公園になったこと(これはちょっと怖いな)、変化したことを描写して、NO.6という都市を過去のものにしたラスト、良い……

・良い小説!こんなの中学生のときに読んだらおかしくなっちゃうよな(おかしくなった人より)。実はビヨンドの内容はほとんど覚えてないので楽しみ。本編よりも読んだことない気がする。

1
2023年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二人の脱出を信じて待つイヌカシたち。そして瀕死のネズミを抱えての帰還。そしてネズミを救うため再びNo6へ。No6の崩壊とネズミの歌、納得の幕切れ。

0
2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 「再会」の出版を知らずに読みはじめたので、読み終わった今、続編のために5月末までタイムスリップをしたい気分。

 都市規模の話
 ネズミと紫苑の話
 この二つが最後に無理に交差させられてしまって、色々とぶった切られたよう。
 そこが、この釈然としない気持ちの原因だろうか。

 街に住む一人一人に焦点を当て、ディストピアや蜂の恐ろしさを強調する描写があったのなら、最後の方も名もなき市民の姿を丁寧に描いて欲しかった。暴動が紫苑の「待て」で収まるのもやや不自然だ。

 そして、ネズミが去る必要性、本当に「紫苑のことがわからないから」くらいしか理由ないんじゃないだろうか。(森の民として約束した以上、街に残って再建を見守るべきでは...?

 「再会」を楽しみにしつつ、外伝も読んでみます!

0
2025年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

No.6内に戻ったあとはパタパタとあっさり終わった感があり、少し物足りなかったラストになりました。
今まで主観をもってきたキャラクターがあまり登場しなくなってしまったのもさみしく思いましたし、崩壊後ももう少しだけでも描写してほしかった。

結局はたくさん血は流れましたが、紫苑が踏ん張って良い都市にしていくこと、ネズミと森のカミが納得できる未来になってほしいと願います。

0
2023年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★4.5
名作なのは知ってた。ずっと読んでなかったこなかったことをとても後悔した。
ディストピア小説の金字塔!って感じ。
ストーリーも分かりやすいし、キャラも立ってる。
一人一人の生い立ちとか、経験とか、すべてがギュッと詰まってて。でも紫苑に会ってみんな自分の感情がぐるぐる分からなくなって、紫苑は紫苑でネズミ達に会ってすべてがひっくり返って、そんな中で自分も揺らいでいく。

紫苑が自分で気づかないまま闇に落ちていく過程がいい。ネズミはそれを間近で見て、感じで、心動かされたあの純粋無垢な紫苑に戻って欲しいと願う。そんな自分が嫌になる。

NO.6はただの実験施設だったんだね。
人が人を支配しようとするその過程。
泣きはしなかったけど、正しいことってなに?とか、仲間を守るためなら人を殺めていいのか?とか、基本的な、でも根幹的な問いかけが多い本でした。

0
2022年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後は、あっさりとした終わり方だったと思う。
No.6は崩壊。
復讐という呪縛から解放され、ネズミは本来の生き方に戻り旅に、紫苑は『留まる者』として、no.6のこれからを見届けて行かなければならない。

紫苑とネズミの別れはあったが『希望』が見える終わり方だったので少し安堵した。

あぁ、本編は終わってしまったんだな....と思うと、ちょっと寂しい。
この物語、紫苑とネズミが人気を二分するのだろうか。
私はイヌカシが一番好きだった。
またいつか、彼女の勇士を見るために、読み返したいと思う。

0
2017年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とうとう完結です、が、ひとまずひと段落ついた状態でこれからどうなるのか、気になるところで終わっていて、番外編もあるようで続きかどうかはわからないですが読みたいです。何とか再びエリウリアスを怒らせないようにして頂きたいところですが、大丈夫かな、紫苑。何だか極限状態のとき危うかったし、少し将来が心配です。みんなが支えてくれるだろうとは思いますが。

0
2017年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

7、8くらいまでは一気読み!
9の完結編は物足りなさや、息切れ感があったかな…。
うーん。
でも総じて、発展途上国と先進国の関係がギュッと凝縮された舞台。世界の仕組みが垣間見るような感覚。自分が幸せ、と思っているとき隣の国はどうなのか。そんなことを考えるきっかけになると思います。
惰性で日常を送る大人と、これから社会に出て行く若者に是非おすすめしたい、一冊です。

0
2016年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

想像してたより、あっさり終わった感じ。
ネズミの美声が伏線だったのねー!

この物語の焦点は、理想都市No.6の闇が暴かれるところなのね。
寄生蜂のくだりは、最終的にもっと悲惨な状況になって、No.6の上層部をコテンパンにして終わるの想像してたけど、なんとも平和的にあっさりエンドだったわ。

0
2023年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学校の図書室で読んだ本、再読。
内容は全く覚えてなかったけど、この本がどこの本棚にあったのか、どの席で読んでいたか、どんな気持ちでよんでいたのかは、しっかりと覚えている。
小学生の頃は、紫苑とネズミのような名前をつけられない2人の関係性には出会ったことがなかったから、すごく衝撃を受けた記憶がある。

文体が、一つ一つずしりと重いイメージ。だからこそすぐに読める量なのにこんなにちびちび読んでしまった。アメリカンジョークみたいな言い回しが多く出てくるので、登場人物は少しキザな印象をもつ者が多い。

登場人物一人一人が濃くて、読めば読むほど愛せてくる。
ただ、筆者は容赦なく登場人物を殺しにかかるから、びっくりした。「こいつは生き残る」と思ってた人たちがバンバン死ぬ。筆者の覚悟を見た。

終わりは、我々に想像の余地をこれでもかというぐらい残してくれた。個人的にはもう少し細かく書いてくれても嬉しかった。

ネズミと紫苑、陰と陽、二つの魂の物語だった。

0
2022年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後にもやもやさせる展開もあるが、そこはもやもやしている所が面白い所なんだとも思う。火藍とネズミと紫苑が会う場面は見たかったというか読みたかった。次巻のbeyondにも期待したい。

0
2018年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

嵐の夜、二人が出会う。
それが舞台の幕開けだった。それは果たして悲劇か喜劇か。

『再会を必ず』

崩壊した都市を背景に、二人は誓いを胸に退場する。
理想都市の崩壊と再生・・・。

火藍『生命を尊ばなければ。人であることとNO.6であること。二つを分かつのはそれでしょ。他社の生命をどこまで尊べるか、その一線だけでしょ』

紫苑『きみと出逢い、きみと言葉を交わし、きみと生きてきた日々が教えてくれた。ぼくには、誰かの用意した答えではなく、自分で掴み取った答えが必要なのだ。他人ではなく自分の。そうしないと、また同じ結果を繰り返す』

看護ロボットのアリア。ずっと一緒にやってきた”先生”が瀕死の状態で治療をしようとするも、「もういい。もう、無駄だ・・・」と”先生”が止めようとする。しかしアリアは「ムダ、ムダ・・・ニンシキデキマセン。チリョウヲツヅケマス」のシーンが印象に残った。NO.6の中では、このロボットのほうがよほど人間らしいと思える。
二人が運命に立ち向かう。

0
2017年04月05日

「SF・ファンタジー」ランキング