あらすじ
小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉。仕事を続ける中で、弓子が見つけた「自分の想い」と、「三日月堂の夢」とは――。感動の涙が止まらない、大人気シリーズ完結編!
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Posted by ブクログ
シリーズ完結編とても良かったです!
これまで登場した方達も沢山出てきてその後をしれたのがとても嬉しかったです。
活版印刷を通じて人と人が結びつき、ゆっくりと優しく繋がり続けている。そんな優しい物語でした。
表題作の『雲の日記帳』とそれに続く『三日月堂の夢』がとても大好きです。完全に綺麗なだけではなくて、人間の弱い部分も含めて綺麗なお話です。
ハッピーエンドではありますが、ハッピーなだけではなくて悲しいこと切ないこともありましたが、爽やかなラストです。
人が亡くなっても文字で思ったことや言葉が残って、他の人に広がっていく…本当に素敵です。
天涯孤独だった弓子さんの周りが温かくて優しい人達で溢れて、独りじゃなくなったのが本当に嬉しいです。
シリーズを通して弓子さん達の言葉で心が軽くなって、優しくて幸せな気持ちになれました。
番外編も読みます。
Posted by ブクログ
水上さんが完成まで生きていられるかハラハラしながら最後のあたりは駆け足で読んでしまいました。
弓子さんは悠生さんと想いが同じでほんとによかった。
周りのみんなもいい人ばかりで心があたたまりました。
番外編がまだ残っているので、読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
弓子一人で始めた三日月堂も、今では大勢の人が集まる賑やかな場となった。
機械を動かす音に混じって聴こえる楽しそうな話し声や笑い声。
活版印刷に導かれた人が、また新たな人と繋がり輪を作り、素敵な縁を結んでいく。
活版印刷によって大切な思いが形となり、周囲の人にも伝わる幸せの連鎖に感動した。
静かなようで意外と頑固。
いつも相手のことを思い、寄り添い続ける。
そんな弓子と、弓子に魅了された三日月堂の仲間達のこれからに思いを馳せて。
三日月堂の新たな展開にも期待して。
これが取り敢えずの完結編。
けれど、これでさよならなんてあり得ない。
第5、第6弾で三日月堂の仲間達と再会する日を心待ちにしたい。
Posted by ブクログ
弓子さんの仕事に対するひた向きさ、その人柄で、どんどん街に馴染んで人と人が繋がり、集まってくる。
弓子さんに恋愛が絡んでくるのはどうなんだろう…と思っていたが、それもアリか。
新しい家族の物語に繋がっていくといいな、と思う。
「でも、思うんですよ。夢だけがその人の持ち物なんじゃないか、って」
その夢を形にし、世界に返して、抱き、旅立った水上さん。
最期は幸せでしたね。
Posted by ブクログ
シリーズ最終章。
やっと主人公、弓子の物語になった感じ。
「雲の日記帳」は、辛い話だが、私には、シリーズの中では一番感動的だった。
それまで、弓子が周りに影響を与えることが多かったが、今度は、水上に心動かされる。
怖いけれど、一歩踏み出す。そして、人も夢も動き出す。
321ページ
“前略…みんな、いつか死ぬ。人間はそれを知ったうえで生きている。ほんとうに賢かったら、生きるのをやめてしまうでしょう”
ここ、ぐっときたなぁ…。
番外編も気になります。