あらすじ
「だってお前、ずっと怒ってくれてただろ」
謎の男に襲われた後、病院で目を覚ましたトウカ。そんなトウカに、ナガツキは、トウカを襲った謎の男は自分と同じ顔をしていたと告げるが……。
自覚なき死者の生きる国“終端街”へようこそ――。
結月さくらがいざなう、想い絡み合うヒューマン・ファンタジー。
(第15話収録)
事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!
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匿名
これまた濃い新キャラ登場(笑)
私が思っていた以上に、ナガツキくんにとってトウカさんは大事な人なんだなぁ、と思うと同時に、ナガツキくんは大事な人を失うことをとても恐れているのだとひしひしと感じました。
そしてトウカさん、彼が「何者だったか」の答えがそうきましたか!一体なぜそうなったのか気になります。
匿名
癖の強い新キャラが素敵です。
細目黒マスクのお医者さんのナギサさんに、研究が大好きな「僕っこ」お姉さんのカタヌマさん。どちらも良いキャラをしていて素敵です。
結月さくら先生の描かれる長い黒髪、本当に美しい。ナギサさんの斜めぱっつんな前髪なのに、毛先がきっちり切り揃えられているところに独特の美意識を感じます。前髪はサラサラストレートなのに、後ろ髪はゆるふわにうねるウェーブで、アンバランスなのに整っているデザインが特に好きです。
ナギサさんはスクラブに白衣で、カタヌマさんは白衣を着崩している、正反対なコンビで面白いですね。どういう経緯でこの二人が出会い、一緒にいるのか気になります。
カタヌマさん、どうかナガツキくんの悲痛な面持ちについてもう少し語ってほしい。気になります。とても。
今回もナガツキくんが色んな表情を見せてくれるので、推しの色んな絵が見れて嬉しいです。初登場の時のデカくて怪しくてやばい男だった印象から、こんなにも情深くて他人を大事にしてくれる人という印象になって、今までの物語の中で積み上げて来たナガツキくんとトウカさんの関係が好きだなと思います。
ナガツキくんのトウカさんに対する距離の近さに、ナガツキくんが人懐っこい性質だからなのか、何らかの打算があるのか等と考えていたのですけど、実際のところは「ナガツキもトウカさんに救われた」だったんですね。それだけではないかもしれませんが、この「救われた」がナガツキくんにとってはかなり重みのある出来事だったんだな……と思ったので、4話を読み返して再確認してきました。
ナガツキくんがトウカさんに救われたシーン、その時のナガツキくんの表情を見ると感慨深いものがあります。
読み返すといっそう美味しい味がする漫画なので、単行本出してほしいです。できれば紙の単行本も欲しいです。