倉田英之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今では、スティーヴン・キングって誰ですか…という人も珍しくないようだから、第1章は「そうそう!」と大喜びで読んだ。クーンツにもケッチャムにもしっかり言及されてて満足。
私は、角川春樹が出て来る前の角川文庫のほうがいい、角川春樹が角川文庫をダメにした …とまで思っているので、かつ、赤川次郎もいいと思えないので、第3章には全く共感出来なかったのも面白かった。
知ってる本だらけで楽しい。喜国「本棚探偵」への言及もあって楽しい。8章、9章、10章と終わりに向かうほど、本への愛がみしみし迫ってきて楽しい。
本のセレクトは割と初級編?なので、ブックガイドとしての機能はあまりないけれど、ホラーやミステリを最近読み始めた人にはちょうどいいのではないか。マニアとしての話もまだ入り口で、たぶんまだまだ奥があると思われるので、もうちょっとディープな続編を期待する。 -
Posted by ブクログ
世界観は一級のSFマンガ。
衣服とコンピューターが融合して、デザイナーとモデルが時代の寵児となり、服飾ブランドが世界を動かす勢力になった世界で、両親を知らない兄妹が旅をするが……という話。
1巻は純粋なジュブナイルの構造になっていて、場末の闘技場でデザイナーをしている主人公が、妹と名乗る少女と出会い、新たな世界へ踏み出すという「良くある話」を型通りに描いている。でも、そこがこの物語の良いところで、特殊な世界観を活かすための単純な物語であることが、大きな魅力に繋がっているのは明らかだ。
で、2巻以降は兄妹が旅をして、そこに父親と世界の秘密が絡んで……という話になるのだけれど、正直言って、ガーメント登場からの物語はかなり勢いが落ちたように思える。というのも、物語のテンションが果てしなく落下曲線を描いて落ちていくからだ。キャラクターが出オチ的に使い潰されていったようにも見える。
本来は主人公の旅と成長をもっとじっくり描くことで、ガーメント登場後の世界の破滅に十分な物語的推進力を与えられたと思うのだけれど、兄妹ともあっさり強くなって、なんだかんだで父を乗り越えてしまうのは、原作付きのマンガとしては完成度が落ちる要因になっている。
もっと面白くなる要素があっただけに残念。