前川孝雄のレビュー一覧
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定年という節目が見えてくる50代。
何かのスキルを活かし転職&ステップアップをしてきた人には
障害はないかもしれません。
今まで1つの企業・組織でこつこつ働き続けた人には
この先どうしたものやらと考えることもあろうかと思います。
転職の経験があり、現在人材育成コンサルタンティングを生業とする著者が
自らの経験などを踏まえ50歳以降のキャリア戦略について著した本。
キャリアチェンジする前に、何を考え、どう行動すればよいか、
数々のヒントが得られると思います。
モヤモヤと焦って辞めてしまう前に
漠然と定年を迎えてしまう前に、読んでおきたい本です。
50代でなくても転職を考えている人にもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
■上司自身の将来にとっても,部下の成長や育成に関心を持たないことはリスクが非常に大きい。
■部下が育つのは,上司が手取り足取り仕事を教えた時ではない。
①背伸びしなければいけない仕事の機会が与えられるとき
・意図的に用意すべき
②周り(上司や先輩)の協力を仰ぎながらやり遂げるとき
・助け合える風土づくりから始める
③周り(主に上司)の介入により振り返りをするとき
・面談やフィードバックを意図的に作る
・飲みニケーション
■人は,自分の能力を超える仕事を任され,周りの協力を仰ぎながらそれを乗り越え,その経験を振り返り,習得した知恵を自覚するという経験を通して成長していく。
■上司が仕事の現場で部下に挑戦の機会を与え,成功に向けて支援することなくして部下の育成はできない。
■人を育てるためには何よりも「背伸びが必要な仕事を与える」こと。チャレンジできる場を用意し,困難な仕事を乗り越える経験をさせてこそ人材育成が可能となる。
■日本企業の人材育成モデルの変化
(これまで〔昭和型〕⇒これから〔平成型〕)
【前提条件】
・経済(高度成長・発展⇒低成長・成熟)
・働き手(増え続ける若者〔画一性〕⇒減り続ける若者〔多様性〕)
・雇用契約(終身雇用維持・年功序列就社・無制限の強権人事⇒終身雇用困難・年功序列崩壊就職・制限付き配慮人事)
【人材育成】
・仕事の機会(自然に用意される⇒意図的に用意すべき)
・仕事の成果(時間をかけて作り出す⇒生産性を上げて作り出す)
・上司の育成(支持・管理〔マネジメント〕部下に背中を見せる⇒共感・引出〔リーダーシップ〕部下の背中を押す)
・成長の手応え・振り返り(時間外/飲みニケーション⇒時間内/研修・面談)
■仕事に時間をかけたくてもかけられない人が増えていく中,「仕事を頑張る」意味も変化し,時間が無くても知恵を出して乗り越えるような働き方が求められている。そのことに気付き,戦略的にワークライフバランスに取り組む企業でなければ,長期にわたる持続的な成長を遂げることは難しい。
■従業員のワークのみならずライフにまで配慮の範囲を広げてマネジメントをしていく戦略的なワークライフマネジメントが求められている。
■部下を育てるためには「背伸び」が必要な仕事をさせなくてはならないということ,その仕事の目的をしっかり腹落ちさせること,仕事を任せたら,細かくやり方を教えず創意工夫を促し,本人にやらせなくてはならない。
■クイック・ウィン・パラドックス
・早期の成果を出そうとするほど,成果は遠ざかる
■女神的リーダーシップ
・世界を変えるのは,女性と「女性のように考える」男性
・思いや感情を包み隠さず率直に表現する
・感情に配慮する力がある女性的な人こそリーダーに向く
■「指示・管理型」から「共感・引出型」へ
■最後に求められるのは「人の心を動かす力」
■サービス業は他者との関わり合いの中で価値を生み出すものであり,一般に肉体労働,頭脳労働に続く労働形態として「感情労働」と位置付けられる。
■「動機付け,特に知識労働者の動機付けは,ボランティアの動機付けと同じである」(ピーター・ドラッカー) -
Posted by ブクログ
数年前に自分が後輩に貸していたらしく、最近返却されて、タイトルを見て「こんな本読んだっけ?なんでこんな本読んでたんだ?」と完全に内容を忘れてしまっていたので、改めて読んでみました。
なるほど、タイトルはあくまでもキャッチーなフレーズを選んでいるだけで、書いてある事は若者に向けての仕事論だったか(笑)
改めて読んでみても、やっぱりこれは新入社員〜同世代くらいまでの人に読んで欲しい本だなと思いました。
たぶんこれを読んだときはとても参考になったし、仕事への動機付けになった気がするけど、今の自分はもう一つ上のステージに進まなくちゃいけないような気もしました。 -
Posted by ブクログ
勉強会
今時の若者、
・自分という個を大切にする。
・勉強に積極的。
・会社に頼らない。
という考えも受け入れつつ
【夢ばかり見ていないで、まずは目の前の仕事に集中しなさい】
というメッセージを送ってくれています。
『勉強しなさい』といってそのノウハウだけ伝えるような本が多い中、
この本は『働く』ということを正面から捉えて考えが述べられています。
そういった意味でとても貴重な本で読まないと損をすると思います。
ちょうどこういった本が読みたかったので、
よいタイミングでよい本に出会えたと思っています。
*特に第5章がオススメです*
仕事は人と人との信頼関係だと言われるのが少しわかったような気がします。
組織に埋もれてはいけないのですが、
うまく組織と調和しながら、仕事を進めていけたらと思いました。 -
Posted by ブクログ
サラリーマンから独立する方法は色々あるけど、リスクを抑えたければフリーエージェントになるのが良いという本。
以下の2つに反発を覚える人もいるかもしれないが、そこをスルーすれば色々役にたつ
・サラリーマンのまま勤めるのもリスクが高いということを何度もくどくど述べている。迷っている人にはいいが、独立を決意してる人は初めの章をSkip。
・似たような手法として業務委託切り替え、起業やM&A独立などとの違いが色々語られているが、自分の選んだ方法がベストと言い切っている。価値観はそれぞれ異なり、筆者のようにコンサル・研修FA的にリスクを抑えてフリーエージェント化したい人にはピッタリ。 -
Posted by ブクログ
本書は、人生100年時代を背景に、従来の定年でそのまま引退というモデルがすでに成り立たなくなっている現実を直視し、50歳代以降の人々がどのようにキャリアを再設計し、生きがいを持って働き続けるかを論じた書である。著者は、これまで会社員としてキャリアを積み、起業に踏み出した自身の経験をもとに、「会社依存型」から「キャリア自律型」を主張する。
まず本書の問題意識として、無計画に会社を辞めることについて、「"まだ"辞めるな」と強調している。むしろ「50代半ばで役職定年になると腐る人が多い」が、「昔と異なる現場の仕組みを覚えながら積極的にプレイヤーとして働いたほうが得策」と述べている。やりたいことが曖昧なまま早期退職や転職に踏み切る人、変化を避けて専門領域に閉じこもる人、あるいは根拠なき楽観で「なんとかなる」と考える人は、いずれも厳しい現実に直面しやすい。さらに、社名や肩書きへのこだわりが抜けない人、経営や収益に対する理解の乏しい人、自己中心的に振る舞う人は、新しい環境に適応できず、結果として孤立や挫折に追い込まれる可能性が高い。著者はこうした危険なタイプを列挙し、今すぐに退職や独立を決断するのではなく、まずは現職の中で可能な挑戦や準備を重ねることこそが重要だと説く。
そのうえで本書は、50代以降のキャリアにおいて重視すべき価値観の転換を提示する。かつての働き方が「収入」「肩書き」といった外的な尺度に縛られていたのに対し、これからは「働きがい」や「社会への貢献」といった内的な充実が鍵になるという。「収入のプライオリティを下げ」、自らが成したいことのそれを上げることで、「仕事もプライベートも含めて、人生の後半戦はより豊かなもの」になるとしている。毎年の給与収入というフローのみにとらわれず、これまでに築いてきた人脈や信用、蓄積された知識や資産といったストックを意識し、それらを土台に新たな挑戦へとつなげることが勧められる。また、働くこと自体を「元気の源」ととらえる発想の転換も強調される。若い世代がすでに「働きがい重視」へと価値観を変えている現実を踏まえ、中高年世代も過去の延長線上ではなく、世代間のギャップを理解しつつ、自分なりの「働きがい」の意義を再定義することが求められる。
さらに著者は、「会社は最大の学び直しの場」であると位置づける。定年後を意識した準備は、辞めたあとに始めても遅い。むしろ現職にいるうちに自律型人材への移行を段階的に進めることが大切だという。自分のキャリアを20年、30年先まで見通す未来年表を描き、いま何を学び、どのような経験を積むかを逆算する。会社に甘えず「汗をかく」姿勢を取り戻し、日常業務の中でも会議運営や資料作成、プロジェクト推進といった習慣を、今後通用するスキルとして磨き直す必要がある。また、専門性の深さに加え、他分野への横展開力を備えた"T字型スキル"を強化することや、社外活動や副業を通じた越境経験を積み重ねることも推奨される。こうした努力は、会社内での評価にとどまらず、将来的に独立や転職を選ぶ場合にも大きな財産となる。
終盤の章では、キャリアを再構築して「キャリア自律」を行うために、自分自身に問いかけるべき「七つの質問」が提示される。それは、もし人生が残り一年なら何をしたいか、なぜそれを今実現できていないのか、社外で通用する強みは何か、名刺がなくても付き合える仲間は何人いるか、といった根源的な問いである。これらは単なる自己啓発ではなく、具体的に未来の行動へ落とし込むための思考ツールとして設計されている。巻末にはキャリアプランニングシートや未来年表、自分の強みと課題を見える化する取材シートが付され、読者が実際に自己分析と行動計画を進められるようになっている。働きがいは、「やりたい仕事内容、得たい承認、感じたい達成感」で、働きやすさは、「最低限必要な収入、働く時間、構築したい人間関係」で具体化して考えるとよいとしている。