前川孝雄のレビュー一覧
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さまざまなエピソードから情に厚い筆者の人柄や思いが伝わってくる内容に仕上がっています。部下を持ち、部下を育てる人には参考になる一冊だと思います。決して書かれている育成の施策例がすぐさま読み手の現場で活用できるものではないかもしれませんが、部下育成に関する想いや考え方を学ぶことができる内容だと思います。筆者自身も数々の失敗や試行錯誤をしながら歩んできたことも書かれており、小手先のテクニックではなく、自分自身の考え方の土台を固めるために読んでもらいたい一冊。なお、タイトルは小さい字で書かれているサブタイトル(?)を前面に出した方が内容との整合があると思いました。
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Posted by ブクログ
働く1人ひとりは優秀でも、管理されるのが当たり前だと感じてしまえば、責任感も使命感も持たず組織にぶら下がってしまう。さらには、「言われたことだけやっていればいい」という感覚が蔓延し、「言われないことをやって失敗すると自分が損するだけ。自分から進んでやりたくない」と言う状況になる。ゆえに働きがいのある良いチームを作りたいのであれば行き過ぎた「管理」をいかに避けるかが重要になる。
なぜなら、人間は感情を持つ生き物であり、「管理」という名の「合理的な計算」だけで生産性が上がるわけではない。「管理」ではなく、チームメンバー同士のコミュニケーションこそが重要であり、ここにこそ、リーダーが最も手を打つべ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「上司の9割が部下の成長に無関心」というけっこう衝撃的なタイトルにつられて読破。少なくともこの手の本を手に取る時点で、1割の興味ある上司と言えるだろうか?
内容は、なぜ上司が部下に無関心なのか、無関心にならざるをえない現状を分析、その後そうは言いながらも部下の成長が必要な時代であることを解説、そして部下の成長に携わる上司たるものの気構えを語る。
面白いなーと思ったのは、部下が成長できたと感じる指導が「責任ある仕事を任された」が断トツの1位なのに対して、上司は同指導は7位。上司側の1位は「自分で考えるように指導する」が断トツと大きなギャップがあること。このギャップは実感としてもあるなー。任せ -
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まだ、部下は持っていませんが、大規模プロジェクトにおいて配下の千何百人に対してとりまとめ推進する業務をしています。
どうしても目先のモノに対して「自分の仕事ではありません」「工数が足りません」という意見が多く、もどかしさを感じています。
(もちろん配下の方が私より知識経験が豊富な方も多いので、教育というのとはちょっと違うかもしれませんが)
特に第4章の”人材育成をあきらめそうになったら”の中堅企業の営業所長のエピソードは感動しました。私も諦めずに”私たちは何のために働いているのか(単なる作業者ではないはずだ)”というメッセージと”各種解決のために自分も働きたいので、どうしたら現状を打開できる -
Posted by ブクログ
ネタバレ【Impression】
テクニック論ではなく、精神的な面での話し。
要するに、
「仕事は一人では出来ない、だから周囲と上手くやりつつ、ちょっとずつ仕事の範囲からはみ出していく。」
「長期的な目標を持つ事で、柔軟に仕事に対応できる。目的を達成するための手段はたくさんあるから、あんまり固い固定概念を持つともったいない」
まぁ他人から客観的に見てもらうのが一番正解、楽、早い。
自分ではどうしてもちゃんと見れないし。
【Synopsis】
●人生は3段ロケットぐらいだし、他人に決めてもらってもいいじゃないか、という三菱総研会長の話から、先輩や上司が新人に求めている事は「とにかく目の前の事にきち -
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ネタバレタイトルそのままです。
でも、
皆様この意味を真に理解していないのが現状でしょう。
20代の若者の働きっぷりを見てるとそう思う。。。
占いでもそうなんですけど、
未来を見すぎてて、足元を見てない人というか、
天辺を目指すのはわかるけど、
そのためには土台が必要なんですよ!
と、
言うことを理解して欲しい。
よく言えばまじめ、悪く言えば視野が狭い。
とか、
今日と言う日は人生の中で1番若い日。
とか、
知識は限界を設定するだけである。
とか、
正解のある世界から、正解のない世界へようこそなどの名言がちりばめられていて、
その名言を名言にする根拠がすばらしく書かれています。
調度このくらいの