植木雅俊のレビュー一覧

  • 仏教学者 中村元 求道のことばと思想

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    実は私はこの本を読むまで、中村元先生その人のことをほとんど知りませんでした。ですが、この本を読んで驚いたのですがまさに異次元とも言える業績を残された方でありました。

    この本を読んで、大きな視点で世界を見ていく中村元先生のあり方に私も心打たれるものがありました。

    この本は仏教とは何かを考えさせられる、非常に大きな意味を持った作品です。ぜひぜひおすすめしたい一冊です。先生の異次元の業績に驚くこと間違いなしです。

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    2024年08月22日
  • 差別の超克 原始仏教と法華経の人間観

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    仏教とフェミニズムというまさかの観点。レポートに使用。二元論の超克。キリスト教然り原始宗教は別に男女差別的でなく、のちの時代の権力闘争が絡んできているのだなぁと。

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    2024年06月17日
  • サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳

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    師匠と弟子のやりとりで比喩に対して比喩で確認するみたいなことがあったりで、謎が深まるミステリー要素もある。シャカの死後に起こった出来事も踏まえてシャカに集約し、数百年かけて成立していった経典が、後世の私たちに伝えたかったシャカの真意とは?

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    2023年07月16日
  • 法華経とは何か その思想と背景

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    法華経にある火事や出戻り息子の話をただの教訓話的なものにしか考えていなかったが深い意図があることが分かった。仏教の成り立ちからなぜ法華経が出てきたのかどのような内容なのかが書いてあり正直いうと植木先生のサンスクリット版法華経そのものよりもこちらのほうが読みやすかった。
    本書の意図とはずれるだろうが植木先生の言葉1つも疎かにしない追及心に感動した。

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    2023年01月12日
  • NHK「100分de名著」ブックス 法華経 誰でもブッダになれる

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    初期仏教の小乗と大乗の対立の中、それを乗り越えるために編まれたという法華経を誰がどのようにして広めていくのかというのが法華経の内容のあらましで、二重構造のようになってブッダへの道を説いているという。それは常不軽菩薩のように何物にも軽んじず軽んぜらず、真の自己の尊さに目覚め、それによって他者も同等であると認めることができるということが、人間がもつ差別への拘泥と他者への攻撃性の無意味さを教えてくれていると思えた。

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    2021年08月31日
  • 法華経とは何か その思想と背景

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    上座部≒小乗仏教もゴータマ死後、「ブッダ絶対視・唯一無二論≒『神格化』」「女性差別」「教団維持の自己目的化」などの在世当時からの逸脱をしていた。
    「大乗興起」とは、ブッダの真意に立ち還れという教団の内部変革運動であったことが法華経原文から読み取れる、とする。
     なぜ紀元前5世紀頃の「枢軸時代」に相次いで現代までつづく「世界宗教(土着・民族宗教を超えて)」が複数、生まれたか?同時期に物々交換から経済は“貨幣”=moneyに移行し最初のグローバリズムが芽生えた。長者窮子・衣裏宝珠の譬など商業資本の台頭を想わせる。シャカの死後、教団の統制のため二百五十、五百戎が定められ、女性差別人種差別が横行し、原

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    2021年03月21日
  • サンスクリット版全訳 維摩経 現代語訳

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    ◯初期大乗仏教の経典とされているが、既に原始仏教の経典(スッタニパータ)よりも、はるかに思想的には練られている印象。
    ◯空の思想などは、まさに原始仏教の考え方(執着を捨てる的な)を発展しているように感じたが、ただ、スッタニパータを読んだ時ほど、自己の生き方について得るものがあるというか、衝撃を受けるとか、そういったことはなかった。
    ◯それというのも、内容の主たる部分としては、当時の仏教世界における菩薩のあり方が問われていた。小乗仏教的なものへの批判書である。
    ◯しかし、紀元前の時代にして、既に宗教改革が行われているといったところに面白さも感じた。


    ◯ついでに俗っぽい感想を記すところでは、智

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    2019年08月12日
  • 仏教、本当の教え インド、中国、日本の理解と誤解

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    仏教はインド、中国、日本と伝えられてきてどのように変容して受け入れられたのか。現在の日本の仏教とインドで発生した仏教との違いがよく分かる。またそれは、それぞれの国の人々の性質にもよったようである。

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    2018年10月20日
  • 仏教学者 中村元 求道のことばと思想

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    書評

    『仏教学者 中村元 求道のことばと思想』

    植木雅俊著

    角川選書 定価1,800円+税

    “本物の思想家”の学究の歩み 鮮やかに描き出す


     卓越した専門性を持ちながらも万学に通じた「本物の思想家」は、百年に一人か二人、存在する。中村元もそうした「本物の思想家」の一人である。古代インド哲学の研究から出発し、東西の叡智に遍く精通した。著書・論文の数は一四八〇点余りを数える。私塾「東方学院」を開き、学びを世に拓いたその業績は前人未踏である。本書は晩年の中村に師事した最後の弟子によって著された浩瀚な評伝だ。中村の思想の核心と慈愛に満ちた生涯を明らかにする。“世界の中村”の肉声を伝える本書

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    2014年12月13日
  • 仏教、本当の教え インド、中国、日本の理解と誤解

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    仏教が長い時間の中口伝と写本を通して伝えられ、また長い距離を翻訳を通して伝えられて来た中で段々と変容していく様が分かる。

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    2012年04月06日
  • 仏教、本当の教え インド、中国、日本の理解と誤解

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    おススメ本。古代インドで成立した仏典が、漢訳され、さらに日本の僧侶がそれを解釈するという過程で、いかに誤読や誤解がなされたかを、各テキストを丁寧に比較して検証。形骸化した「葬式仏教」への痛切な批判。

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    2011年12月08日
  • 仏教、本当の教え インド、中国、日本の理解と誤解

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    ジュンク堂池袋本店で購入しました。
    2011年12月1日。

    読み終えました。2011年12月9日。

    お薦めです。

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    2011年12月09日
  • 日蓮の手紙 ビギナーズ 日本の思想

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    「100分de名著」を見て原書を読みたくなった。340通ほど残っている日蓮の信徒への手紙の中から25通が収められている。訳者の言葉どおり「人生相談あり、生活指導あり、激励あり」の手紙。日蓮というと国家主義者の印象が強かったが、人情深い方なのだと印象が変わった。宮沢賢治や石橋湛山、本阿弥光悦等が帰依した法華経とはどのような教えなのかと興味もあったので、その教えの一部にも触れられた。

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    2024年04月06日
  • NHK「100分de名著」ブックス 法華経 誰でもブッダになれる

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    宗教についてなので内容は難しかった。
    でも、100分de名著で扱ったものなので
    概要を学ぶ上でわかりやすかった。

    経典とは、なにか説法集や
    生きるための指南書みたいなものだと
    浅く思っていたけれど、
    仏教の変遷とその在り方への批判、
    よりよい在り方を目指した戒めも含めた
    もりもりの内容なのだと理解できた。
    これは、著者の地道な深い翻訳や研究と
    丁寧な解説のおかげだと思う。

    「般若心経」を勉強したことがあり
    仏教的な視点については
    理解できていると思っていたけれど、
    それどころではない多くの学びがあった。

    仏教に貫かれている平等思想には
    深い感銘を受けた。
    地涌の菩薩や常不軽菩薩の話が

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    2024年02月02日
  • 法華経とは何か その思想と背景

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    法華経がどういうものなのか初めて知った。法華経の教えの概要はもちろんのこと、法華経が小乗仏教・大乗仏教の分裂や対立の中で釈尊本来の教えに返るべきことを説くものとして成立した歴史的背景、そしてその教えには平等の精神など現代的意義があることなど色々学びがあった前から思ってたけど釈尊は宗教家というより哲学者っぽいですよね。ただ信者は宗教を求めてるので宗教的に派生・進化した。その経緯や融合が面白い。
    法華経の正しい教えを伝えるのには必要な記述なのだと思うけど、過去の法華経研究者の誤訳を執拗に指摘する件が続く冒頭は読んでてだいぶ滅入る。

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    2021年07月25日
  • 法華経とは何か その思想と背景

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    サンスクリット原典から独自に翻訳を果たした著者が「原始仏教に還れ」というメッセージを旨とする法華経の思想を解説。
    法華経がどんな内容かということにとどまらず、本来の仏教とはいかなるものかということについて、実に示唆深い内容だった。人間を超越した仏を崇拝するのではなく、人間として自らが善い行いをして仏になるというのが本来の仏教の教えなのだと理解した。

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    2021年07月04日
  • 法華経とは何か その思想と背景

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    法華経は名前はよく聞いても中身はそんなに知らなかった。この本は仏教の研究者が法華経について成り立ちや人々に与えた影響、概略の中身などについてまとめたもの。法華経が書かれた当時の仏教思想などについても触れられており、そもそものブッダの教えやインドでの仏教というものについても知ることができた。

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    2021年05月22日
  • 法華経とは何か その思想と背景

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    執拗にこれまでの誤訳を指摘している。
    法華経が生まれた歴史的背景についても詳しく、法華経の論理を一貫した視点から説いている。

    『シンガーラの教え』の「夫は妻に五つのことで奉仕せよ」に感動した:1.妻の自立を認めよ。2.妻を尊敬せよ。3.妻に宝飾品を買い与えよ。(財産を持たせろ)4.妻を軽蔑するな。5.道に外れたことをするな。

    不軽品の詳細な解説に認識を新たにした。

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    2021年03月22日
  • サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳

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    ネタバレ

     著者はサンスクリッド語などを勉強して仏典を正確に訳すことでより正確な内容を把握しようと熱心に研究されている。仏典と真摯に向き合う姿勢に感心する。
     なかでも、文中に「法華経」とすればいいのに、「白蓮のように最も優れた正しい教え」と自身の訳を繰り返し使っていて大変気に入っていることがうかがえる。
     法華経の成り立ちから経典の内容まで、丁寧に解説してくれている。著者が法華経を敬う姿勢の顕れだ。
     「思想としての法華経」「ほんとうの法華経」も合わせて読むといいだろう。

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    2020年09月30日
  • サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳

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    ◯訳のおかげで、読みやすくなっているとはいえ、解説が無いと理解が難しい内容。しかし、お経について知る機会はあまりないため、大変興味深かった。
    ◯維摩経は物語としての展開がある分、頭に残りやすいが、法華経は難解な思想書の様相であり、お経特有の繰り返しや、過剰な賞賛によって本質も取りにくい。

    ◯法華経自体に後年付け足しが行われた形跡があるという点については、自らの信仰を正当化する意図なのか、不純な印象を受ける。
    ◯しかし、それら全てを包含し、あまねく法華経を授持する全てのものが救われるとする思想こそは、まさに仏教における宗教改革であり、実に興味深い。

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    2019年10月27日