小林登志子のレビュー一覧

  • 古代メソポタミア全史 シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで

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    紀元前3500年の都市文明の始まりから,前539年の新バビロニア王国の滅亡までの,古代メソポタミアの歴史についての本。文明や人種,神話などの交差点であるメソポタミアの興亡の流れを辿る。

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    2021年01月18日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    旧約聖書の源流にもなっているシュメル神話についての本。
    例えば「ノアの方舟」では大洪水が起こるが、エルサレム周辺で大洪水があったとは考えにくい。
    これは、チグリス川・ユーフラテス川周辺のメソポタミア文明の地域で頻繁に起こった洪水がシュメル神話に含まれ、それが西のエルサレム方面に伝わり旧約聖書に影響を与えたという。
    「ある人間が神からメッセージを受け取って船を作り、それにより洪水から生き残った」という部分まで一致しているらしい。

    シュメル神話はこの大洪水の物語を境に、それ以前が伝説的、以降が史実的なものと捉えられるそうだ。

    また、人類初の文字である楔型文字は粘土板に書かれ、土は非常に重要なも

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    2020年09月11日
  • シュメル―人類最古の文明

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    ネタバレ

    シュメル人の存在を初めて知った。古代を研究する人たちの、人類の歴史を知りたい、という気持ちが伝わってくる熱い本だった。

    今から約5千年前、初めての文字や文明だと考えられているシュメル人の歴史が書かれている。ロマンを感じるところとしては、それが人類で初めてだ、ということと、そして発掘されたものの資料から当時の人たちの気持ちを自由に想像することができる点だろう。

    古代の絵は、世界史で見たかな、くらいだったけれど、こういうことをしている人です、と解説を受けると、なんだか可愛らしく思えてくる。

    コロコロ転がす判子も面白かった。当時の職人たちは、きっとふつうに彫っているだけだと楽しくなくなってきて

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    2019年12月21日
  • 古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源

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    多少詰め込み過ぎの感はあるが、オリエントの神々につういて先史時代から古代ローマまで移り変わりが分かり、キリスト教やイスラム教のルーツが垣間見えた。

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    2019年09月04日
  • シュメル―人類最古の文明

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    チグリス川とユーフラテス川に挟まれたメソポタミアの南部。
    世界最古の文明の地は歴史の教科書でもおなじみだ。

    その文明に一大変革を与えたのがシュメルである。本書は発掘
    された遺跡や遺物からシュメルの文化・社会制度・宗教などを
    読み解き、解説している。

    時代を遡ること5000年から3000年前に文字を持ち、通商を行い、
    法典を作り、戦争をして、奴隷を持ち、神々を崇めて、学校では
    読み書きのできる書記を育てていたんだよな。

    しかも、日本の判子に通じる円筒印章まで作成している。

    この時代に既にビールが飲まれていたことも興味深かったが、
    何故、これほど時代が経っても情報が残っ

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    2017年08月24日
  • シュメル―人類最古の文明

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     現在分かっている限りのシュメール文化について解説してくれる一冊。
     文字・教育・戦争・儀礼・信仰など、あらゆる側面からシュメール人を浮き彫りにしていく。

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    2016年10月31日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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     シュメール神話の原文(日本語訳)を交えつつ解説している。
     絵や写真が多く、目からも情報が入る。また解説も細かくわかりやすい。
     いわゆる「神話」の部分のみ取り上げられている。シュメール神話を詳しく知りたい方にオススメする。
     

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    2016年10月31日
  • シュメル―人類最古の文明

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    書籍だと、大抵バビロニアに抱き合わせで書かれるシュメールを主眼に据えた本。
    (バビロニア関係の記述が皆無ではなく、全体の3,4割くらいにバビロニア関係の記述が見えるけれど、まあ止む無いところはある)

    シュメールというのは、文字や農耕技術、車輪などを持ってメソポタミア南部に忽然と現れた文明で、現代に残る技術などの源泉を辿ると、その起源がシュメールへと行きつくことが多い。
    シュメール人は民族的な出自が不明で、彼らが果たしてどこからやってきたのか、そしてなぜこれほどまでに多数の高度な技術を他に先駆けて有して歴史上に現れてこれたのか、謎が多い。

    通史ではなく、各章においてテーマを定め、それについて

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    2012年08月03日
  • シュメル―人類最古の文明

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    [ 内容 ]
    五千年前のイラクの地で、当時すでに文字やハンコ、学校、法律などを創り出していた民族がいる。
    それが、今までほとんどその実像が明らかにされてこなかったシュメル民族である。
    本書は、シュメル文明の遺物を一つ一つ紹介しながら、その歴史や文化を丹念に解説するものである。
    人類最古の文明にして現代社会の礎を築いた彼らの知られざる素顔とは―。
    多様かつ膨大な記録から、シュメルの人々の息づかいを今に伝える。

    [ 目次 ]
    序章 むかしイラクは…―メソポタミアの風土
    第1章 文字はシュメルに始まる―楔形文字の誕生
    第2章 「ウルク出土の大杯」が表す豊饒の風景―努力の賜物
    第3章 元祖「はんこ社

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    2010年06月29日
  • シュメル―人類最古の文明

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    良書。

    これまでシュメール(シュメルの方が原音に近い。なぜ長音を含むようになったかについては、本書「はじめに」で解説されています。)文明と言えば、『ドルアーガの塔』のモチーフになっている『ギルガメシュ叙事詩』の印象しかありませんでしたが、本書では、ギルガメシュ叙事詩は洪水伝説の起源の一つとして紹介されている程度で、ごく僅かなページしか割かれていません。

    目次にあるように、各章はそれぞれ、風土、楔形文字、農業、はんこ社会、戦争、徳政と法典、国際社会、読み書きと学校、宗教観、統一国家形成と滅亡という内容になっており、おおよそシュメル文明の全般を網羅した解説になっています。中でも第三章は、はんこ

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    2010年04月17日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    ネタバレ

    ギルガメシュ叙事詩以外のシュメル神話を解説してくれたりしてくれて良いな。ギリシア神話や日本の神話に似ている物があったりするのは興味深いな~。ギリシア神く話は影響があって当たり前だろうけど日本の神話に似ているのは面白いな。 シュメル人についても色々知りたくなるな~。

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    2025年10月04日
  • 古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源

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    ネタバレ

    メソポタミア、エジプトの神々の話と文明との関係。神様も色んな事情で色んな神々と融合したり、成長したり。 戦争に勝利して都市の神像を奪うとか、現代よりも神々の存在が近く今の感覚とは全く違う話が面白い。

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    2025年10月04日
  • 古代オリエント全史 エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡

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    広いし長い古代史。そらそうかとも思う。人類最初の文明とも言えるような時代からの東はインダス川、西はナイル川、南はアラビア海、北は黒海という地理的な広さ。様々な民族や言語や宗教が入り乱れる地域を四千年以上も振り返るのだから。大国の成立、内乱、衰退のようなもどかしさは中国の歴史にも感じるところだけど、千年も経てば今の時代もきっともどかしく思われてんだろうなぁ。

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    2025年02月14日
  • 文明の誕生 メソポタミア、ローマ、そして日本へ

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     文明や都市が発展すれば、他の場所との交流も規模が広がる。国内外でも、平和が構築される場合と、争いにつながる場合がある。
     現代の人類も、同じことをやっているなと思えば、大昔の社会に親近感が湧いてきた。

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    2025年01月15日
  • シュメル―人類最古の文明

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    #2024年に読んだ本 56冊目
    #10月に読んだ本 3冊目

    わりと読みやすいのだけども
    あまり馴染みのない文化なので
    イメージしずらいところも多く
    読むのに時間がかかったわ…

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    2024年10月22日
  • 古代メソポタミア全史 シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで

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    駆け足気味に、かなりの情報が詰め込まれた本。
    楔形文字が、パルティアで使われなくなるまで、長く使われ続けた文字だとは知らなかった。

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    2024年08月17日
  • 古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源

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    古代オリエントの時期から神々の発生?習合の流れがよくわかる。ただ 個人的には 神々があちらこちらで混じり合うので混乱した。一定知識ある人が見るのが良いのかな。

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    2024年04月30日
  • 古代オリエント全史 エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡

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    4000年の興亡をたどる意欲的な著作である。
    大局の流れをつかむつもりが、細部にわたり詳述される内容に圧倒される。島国の日本と違い、国境の定めなき世界で、移住する民族が互いに凌ぎを削り、現れては消える苛酷な歴史が淡々と語られている。迷路に入り込むかのような雑多の情報に溺れそうになる。この道の専門家でないと読みこなすのは難しい。大きな時代区分ごとに章にまとめられ、各章では整理された年表に沿って説明されるのが助けになる。読み終わって巻末を見て、初めて著者が女性であることを知り驚く。

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    2023年03月28日
  • 古代オリエント全史 エジプト、メソポタミアからペルシアまで4000年の興亡

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    難しかった。ロマン溢れる古代の世界をもっと知りたくて読んだが、馴染みのない地名や人名が多く、読むのに時間がかかった。現代とも共通する出来事もあれば、古代ならではの出来事もあるということが知れたのは面白かった。例えば日食に驚いちゃうとことかが。

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    2023年01月28日
  • 古代メソポタミア全史 シュメル、バビロニアからサーサーン朝ペルシアまで

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    メソポタミア周辺の歴史をざっくりと知れておもしろかったです。
    地図や簡易年表もあり、ちょっと間があいてしまってから続きを読んでも問題なく読めました。

    私は、メソポタミア史は高校時代に世界史でちょこっとやっただけで止まっていました。

    なんとなく、メソポタミアあたりの歴史って複雑な印象だったので、あえて深掘りしてみようという気はなかったのですが、少し前にユダヤ教に興味を持ったことがきっかけで読んでみました。

    あーこんな王朝名あったなーと思いつつ高校生時代を思い出しながら読み進めました。

    ただ、やっぱりこのへんの歴史は複雑ですね。

    かなりわかりやすくまとめられていると思います。
    しかし、ど

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    2022年01月16日