小林登志子のレビュー一覧

  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    ネタバレ

     ようやく文字による記録が可能となった文明の黎明期における神々と人間との関わりがよくわかる。
     ギリシヤ神話や旧約聖書にも類似の話が出てくるシュメール文明の神話、神話や宗教の源流を見る思いがする。

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    2020年05月31日
  • 古代オリエントの神々 文明の興亡と宗教の起源

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    三大宗教も当然ながら、突然生まれたわけではなく土台があるってことがよく分かる。神は人間が作り出したもの、実は神々は人類最古の発明品かもしれない。多神教の神々は地域や時代を跨ぐ時、習合し多神教から一神教に収斂していく。それは国が定まっていく過程そのものだったりするわけだ。世界でもっとも神を必要としない日本はどうなっていっちゃうんだろう。

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    2019年04月16日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    シュメル神話についての予備知識はまったくないが
    おとぎ話の詰め合わせとしてまずは読ませてもらえる。

    ギルガメシュと言えばビッグブリッジの死闘か
    怪しげな深夜番組かと思っていましたが、ここで出てくる
    英雄の名前だったのですね。

    半神半人の英雄は神話の世界ではありふれていて
    王権の正統性の源泉をこうしたところに
    持たせることができるので、ギルガメシュもそうした英雄の一人のようです。

    ギルガメシュの冒険の話も面白いのですが、
    個人的にはイナンナが戦いと愛と豊作の女神とされつつも、都市に着く神である
    というのが一番のふむふむポイントですね。
    というのも神は理念や現象に結びつくことが多いのですが、

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    2017年09月18日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    シュメル神話の成り立ち、有名な物語の解説、シュメル文化の終焉の物語までカバーしてあり、分かりやすかったです。

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    2015年11月26日
  • 文明の誕生 メソポタミア、ローマ、そして日本へ

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    古代オリエント史に起源を訊ねる、トリビア的な社会史。

    「都市」「職業」「時(暦)」「交通網」「金属」「法」「為政者の身代わり」「女性」「まじない」「馬」・・・
    といった、その後の現代も含むその後の文明にとって必須となった様々な文明の利器の起源を、古代オリエントに辿っていく本。
    一章一テーマで完結していて、トリビア的に読み進められる。

    著者は古代オリエント史について著作の多い専門家だが、本書の面白いところは、上記のような文物が古代オリエントでどのように登場し人々に扱われていたかを解説するだけでなく、それがその後、古代ギリシアやローマ、中国や日本では、いつ頃どのように受容されていったかについて

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    2015年07月02日
  • シュメル―人類最古の文明

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    簡にして要を得た記述。シュメルなんてとおーい昔の話でありながら、なんだかロマンを感じたりするんだよね。
    にしても、未解読の粘土板が数十万個あるとか。いやあ、コンピュータの発達によって、なんか突然一気に解析できたりせんのかのう。

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    2015年06月27日
  • シュメル―人類最古の文明

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    ネタバレ

    五千年前のイラクの地で、当時すでに文字やハン コ、学校、法律などを創り出していた民族がい る。それが、今までほとんどその実像が明らかに されてこなかったシュメル民族である。本書は、 シュメル文明の遺物を一つ一つ紹介しながら、そ の歴史や文化を丹念に解説するものである。人類 最古の文明にして現代社会の礎を築いた彼らの知 られざる素顔とは―。多様かつ膨大な記録から、 シュメルの人々の息づかいを今に伝える。

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    2015年05月27日
  • シュメル―人類最古の文明

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    メソポタミア文明最古の都市国家を建造したシュメル文明を扱った一般書。
    とはいえやっぱり、相当コアな本。

    シュメル文明について、かなり幅広い項目を淡々と事実に基づいて記述するスタイルは、結構この分野に興味を持っている人間でなければ心が折れる。
    もちろん、一つ一つのエピソードに興味深い点はあるものの、何せ話が広いし深い。

    事実を解き明かすことで壮大な歴史ロマンを想像できるだけのゆとりある時間に読みたい一冊。

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    2014年05月31日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    最古の文明を築いたシュメル人の神話に、大洪水伝説や楽園神話、冥界冒険譚など、「旧約聖書」や「日本書紀」などで馴染み深い話の源流が見られるのはとても興味深い。

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    2013年05月04日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    前半3分の1くらいまで、シュメールの社会や神話の概略がわかるまでは、興味深く読んだ。が、その後は淡々と続く神話の紹介に集中力が途切れた。とはいえ、文章からも挿図からも誠実な仕事であることはよくわかる。

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    2012年04月22日
  • シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン

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    この分野の現状がわからないが、相当に網羅的で資料的な一冊に思える。これをポータルに一次資料にあたれば論文ネタの宝庫ではないか。ギリシア・ローマ→旧約聖書の、西への道筋は明らかだが、東への道筋はどうなのか。

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    2011年12月04日
  • シュメル―人類最古の文明

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    古代メソポタミアでは、複数の民族が入れ替わり立ち替わり文明を築いた。中でもシュメルは、最初期に栄華を誇った文明である。人類史上において「文字」の発明はたった一度の出来事ではないが、シュメル人が粘土板に記した楔形文字は、現時点では確実な最古の文字体系である。車輪やろくろ、その他文明の発展に大きく寄与したとされる技術のいくつかは、彼らの功であるとされている。本書では、そんなシュメル人の風俗、文学、行政システムなどの広範なテーマが取り上げられている。個人的には、旧約聖書の洪水伝説がシュメルの伝承を出典としていることが驚きであった。ただ、惜しむらくは、広範な内容を取り上げるにしては本の作りに工夫がなく

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    2009年10月04日