奥田祥子のレビュー一覧

  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    女性のインタビューアーが長期的にひとりの男性に取材という面白いスタイル。身をつまされる。興味深かった。19.1.11既読本と気づかず、また読んだ。★4

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    2019年09月02日
  • 男という名の絶望 病としての夫・父・息子

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    世代が違うのかなぁ?確かにこの本に書かれているような男としての居場所を求める人がいないわけではないけれど、自分の周りの友人や夫をみているとピンとこない。
    ただ、自分で自分に枠や理想や役割をはめ込んで、苦しくなってしまうという事は、別の現象でもありうる事だし、もちろん女性にとってもそうだと思う。
    いつでも、価値観わゼロクリアで考えなおせるトレーニングはしておきたい。

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    2018年10月12日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    丁寧に取材された良書です。何が価値があるかというと、取材をした方の
    「過去」「その時」「そして今」を、数年から十数年に渡って、継続的に取材されている点です。

    キーワードは、「結婚」「育児」「介護」「老い」そして「仕事」です。
    この6つの現実を、取材した対象者を通して丁寧に語られています。
    何が語られているか?それは、今の時代の変化であり、今の社会で生きる大変さです。
    具体的なエピソードが盛りだくさんですが、どれも、重いテーマを含んでいます。

    人が他人を見て、幸せそうだな、充実してそうだな、不幸そうだな、可愛そうだなと、その人の
    一時を見て判断する傾向があります。しかし、時が経てば、自分や他

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    2018年03月10日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    結婚、育児、介護、老い、仕事で追い込まれる男性を取材している。
    男はプライドの生き物というが、悪い意味でそれがよくわかる。
    評価を求めてイクメンのふりをしたり、モテないといけないと思い込んでED治療したり、そりゃ辛いだろうと思う例がたくさん出てくる。
    でてくる男が大体世間体や他者からの評価を気にしていて、そういうのは捨てたほうが生きるのが楽だと思った。

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    2017年06月03日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    結婚、育児、介護、老い、仕事……それぞれについてうまくいっていない男たちの姿が描かれる。読んでいながら、どれもこれもについて自分も片脚突っ込んでいるような気がして戦々恐々としながらページを繰った。対象人物を追ったルポなのだが、相手によっては足かけ10年くらいかけているものもあり、その点で非常に真面目な構成。著者は女性で、定番の戯言として「女に男の何がわかるか」という声もあろうが、こうした男性の生きづらさに焦点を当てるのは女性か女性的に生きる男性にしかできないだろう。
    男たちの何がつらいかというと、おそらく理想の男像と自画像との乖離にある。女たちはたぶん、わりと日常的に女であることの不条理や理不

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    2016年09月17日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    結婚・育児・介護・老い・仕事と5つのテーマに沿って新聞記者である著者による問題当事者である男性(主として中年)への取材記録です。
    イクメンという言葉だけが先立ってブームの圧力に押され慣れない子育てに右往左往している元エリート銀行員男性、母親を介護することによって自暴自棄になってしまった中年未婚男性、そして若い女性との性的関係でしか自己満足感が得られない老いに対する恐れ・アンチエイジングへの執着が強い男性などとて興味を持ちました。
    自分に関係することはもちろんのこと、自分とは関係がないことでも自分と同世代の男性が抱えている問題・悩んでいることを知ることによってとても勉強になります。こういった当事

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    2015年09月13日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    結婚がこわい、育児がこわい、介護がこわい、老いがこわい、仕事がこわい…って、怖がりすぎだろ!と若いころの私ならば飛び蹴りの2~3発でもかましたくなるところで、今の私だって、飛び蹴りとは言わずとも、回し蹴りの1発くらいはお見舞いしたい気持ちになる…のは目次まで。
    中身を読むと、「そんなことこわがってるなんて甘い」とはとてもじゃないけど言えず、そういうことってあるよね…とその「こわさ」をまじまじと見つめることになる。
    男性の老いに対するこわさとかも、なんかもう女性からすると、そんなことを考えてるのね、と、もうこれはカラダのつくりの違いからくるものなんだろうけれど、新たな発見というかなんというか。

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    2015年06月26日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    ネタバレ

    これはいい。中年男性の結婚・育児・介護・老い・仕事への恐怖を、長期間の丹念な調査で普通の個人の問題として浮き彫りにする。統計を語る部分が逆に薄っぺらく思えるくらい、人によっては10年以上も追跡されている男性陣のインタビューが面白い。その魅力は、おそらく「はじめに」の2行目で「いまだ独身の中年女性」と言い切り、自らの境遇も赤裸々に語る筆者自身から滲み出ている。どこにも辿り着く気配のない漂流だが、この筆者の本なら今後も当事者の一人としてお付き合いしたい。

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    2015年06月07日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    P97 父親が積極的に子育てに関与すること自体は、子供にとっても、母親にとっても望ましいことだ。しかしながら、仕事のパワーゲームで常に勝者であることを欲してきた男というものはとかく、競争原理にとらわれやすい。そうして、父親たちはわが子の育児、教育についても他者との比較による優劣や勝ち負けに過敏になってしまう。
    P178 健康を取り戻すだけでは物足りず、下半身の復活、さらなる強化によって若さを取り返したいと欲する男たちがこれほどまでに多いことをインタビューで痛感。

    婚活、子育て、老い、リストラにおびえる男たち。

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    2015年03月22日
  • 男はつらいらしい

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    40歳を超えた独身の週刊誌女性記者が、現代の男性の抱える様々な問題に、体当たり取材で迫った内容。著者が女性なので、”らしい”というタイトル。結婚できない男、更年期障害を抱える男、相談する男、”父親”としての役割に悩む男、という4つのテーマ。特に答えを提示するというわけでもなく、学者が自身の学説で現象を分析するというのでもなく、悩める男性達の実像に迫り、著者なりの常識的な感想が述べられているのが良い。ところどころ、取材対象に対する著者のコメントがクスッと笑えてしまう。

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    2015年03月04日
  • 男性漂流 男たちは何におびえているか

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    ネタバレ

    とある書評を読んで思うところがあり、購入。

    ”ミドルエイジ”というのが一体どの世代を指すのかというのはさておき、結婚、育児、介護、老い、仕事など、中年(=ミドルエイジ)男性に直面するさまざまな不安要素とそれによる内面の崩壊、再生(諦観なども含む)だとかを1人1人丁寧にインタビューを重ねてルポ化したもの…の模様。
    まだ全部読んでないので読んだらまた更新します。

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    読後…。

    うーん…。思うところと「ここは突っ込んでもらいたかった」とか、取材の対象者にフラットな立場にいるんだろうかとか…。また、男性読者と女性読者では視点も違うので何とも言えないけれど。
    丹念な取材と、男

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    2015年02月24日
  • 男はつらいらしい

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    ネタバレ

    中年女性記者が「モテナイ」男に突撃取材。そこから男の気持ちや抱える悩みをききだしていく。やっぱり女性の方がタフかなと、改めて。
    あと、最初から結婚云々なんて意識しないで女の子に声ぐらいはかけようよ、楽しいよ、っていうのは、自分がそんなに抵抗ないからなんだろうな…。

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    2012年04月08日
  • 男はつらいらしい

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    女性学、女性外来…、なんかは確かにメジャー。
     男性学、もぼちぼちですが、男性外来、は確かにあまり聞かない。
     でも、男の人も大変なんです。最近は男性の更年期障害の話もメジャーになりつつありますしね。
     ただ、2005年の国勢調査によると、30歳前半の男性の二人に一人、女性の三人に一人が結婚しておらず、生涯未婚率(50歳の時点で一度も結婚したことが無い人の割合)にいたっては、女性が7.3%なのに、男性は16.0%だとか。
     もともと20〜40歳男性は同年代の女性より2%も人口が多いそうなんですが、そんなもんじゃあ片つけられない数字ですわな。
     私も作者と同じように、自分のことは棚に上げ(笑)

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    2009年10月04日
  • 等身大の定年後~お金・働き方・生きがい~

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    同じ人物を中年時代から長期取材で追って、まとめているのが「等身大」として良きルポとなっている。ポータブルスキルかぁ。年金があてにできない就職氷河期末期世代も避けて通れない道。なんとかしないとなぁ。ホワイトカラーの管理職経験が役に立たない以上。いいきっかけになります。

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    2025年07月06日
  • 等身大の定年後~お金・働き方・生きがい~

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    もうすぐ今の会社は退職しなければならないタイミングになっており、この本を読んだ。
    友人たちも、同じような悩みを抱えており、特に介護の必要な家族のいる人は、難しい選択を迫られている。
    大手企業で早期退職を選択したが、再就職は思ったようにはならなかった方もおられ、シニアの第二の人生は想定通りにはならない事が多いと感じている。
    もう少し早く資格でも取っておくべきだったな。

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    2025年02月18日
  • 等身大の定年後~お金・働き方・生きがい~

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    再雇用。6割減の収入で元部下に顎で使われるのを潔しとせず、転身。NPO法人、フリーランス、ボランティア。第二の人生みつけたと達観するその話に、何か物足りなさを感じる。「もはや『バブル後』ではない」と株価を示す「おわりに」にあきれる以外の言葉はでない。緊縮財政、インボイス制度。弱者切り捨て、大企業優遇の政策。会社に守られていた者たちも定年とともに誰もが弱い側になる。もっと怒れ、まだまだ悩め!考えることを止めるな!自分の人生が終わっても社会は存続させなければいけない。シニアこそ政治だ!公民権に定年はない。

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    2024年10月04日
  • 等身大の定年後~お金・働き方・生きがい~

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    男性らしさ女性らしさの放棄がところどころに主張されており、そこに共感するところはあまりないが、長期間のインタビューが多数のケースに行われており、参考になるところは大きい。ただ万人に適合するものではないため、参考にして自分のキャリアを考えようとするものという感想。

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    2024年09月19日
  • 等身大の定年後~お金・働き方・生きがい~

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    定年された方のインタビューを中心に書かれていたが、多くの方が会社を見返すとかリベンジと言っており。私の様に会社とか昇進への執着がなく過ごした人間には、あまり理解できない内容でしたが、これが普通の人の生き方なんだと感じました。

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    2024年08月22日
  • 「女性活躍」に翻弄される人びと

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    「産め、働け、輝け」という無茶振りに苦言を呈す本。本書は昨今の「女性活躍」の潮流によって、ストレスやプレッシャーをかけられる男女のインタビューをまとめた書籍。「女性は私的な領域での負担が影響し、職場など公的な領域で低評価をうけてしまう。」など、当事者たちの切実な苦悩が心に突き刺さる。私自身も妊娠・出産を経験して以来、「妊娠も出産も、それどころか生理さえ経験しない男性たちと同じパフォーマンスを出すなんて無理だ。」と感じて心が折れた。本書が力のある誰かの耳に届いていることを願う。

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    2024年07月09日
  • 夫婦幻想 ──子あり、子なし、子の成長後

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    夫婦はこうあるべきという幻想にとらわれて、現実的な等身大の夫婦になれない夫婦を長期にわたる取材を通して明らかにしていくルポ。

    子育てを終えて、積極的に外に出て行く妻と定年後孤立していく夫。
    その理由として、女性は長年妻として、母として精一杯努力してきたからすっきりするが、男性は夫として、父として役割を果たしてこなかったからうまく子育てを終えられないというのには納得。

    戦後は明日の生活が豊かになることが夫婦の共通の目標だったが、今はある程度豊かになったのでただ一緒に生活しているだけでは満足できなくなってしまった。
    より多くを相手に求めるようになる。

    その解決策として
    ・コミュニケーションを

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    2024年04月20日