平野卿子のレビュー一覧

  • トーニオ・クレーガー 他一篇

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    『芸術』と『生活』の対立に悩む主人公を描いた青春小説。
     
     多感な青春時代に読んでいれば、あるいは何かの影響を受けたかもしれないけれど。
     三十路手前の今となってはすでに手遅れという感もあり。

     もっとも青春とは心の若さという説もある。
     思い悩むだけの情熱がまだ残っているかどうか、試してみるのも一興だろうか。

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    2013年01月06日
  • トーニオ・クレーガー 他一篇

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    表題作は、これこそ今の自分にぴったりだと思った作品。大学生の頃に読めてよかった。
    中島敦と同じような悩み方だと感じたが、これはドイツ人と日本人の気質が似ていると言われているのと何か関係があるのだろうか。

    「マーリオと魔術師」はやや古めかしい感じも受けたが、政治と文学についても考えさせられた。今の日本においても、読まれる価値はあると思う。

    内容もそうだが、挿絵も素敵で、手元に置いておきたい一冊です。

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    2012年11月17日
  • トーニオ・クレーガー 他一篇

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    マンの短編小説、『トーニオ・クレーガー』と『マーリオと魔術師』を収録。トーニオの抱える矛盾は、いままさに青年である自分にも深く共感できるものだ。その意味で、この小説には単なる芸術家の本質の問題ではなく、あらゆる青年が抱える問題が汲み尽くされていると思う。そして後者は、一種の政治小説。ファシズムという問題を予見したこの小説は、現代でこそまた改めて読まれるべきだろう。

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    2011年03月29日
  • 女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

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    「少女」の反対語は「少男」ではなく「少年」
    「男らしい」「男になる」は褒め言葉
    「女らしい」「女になる」は・・・?
    「夫婦」と書いて「めおと」と読むのに、ふりがな通りに書いたら「婦夫」
    男尊女卑、今では悪しき慣習と言われている日本文化が日本語にも大きな影響を与えていることが分かりやすく学べる。
    しかしこの源流に元来日本語が女ことば寄りの言語だったから、との研究内容が面白く、母語である日本語の魅力に気付かされた。

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    2025年04月13日
  • 女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

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    「女ことば」が問題なのではなくて、「女らしい言い回し」が問題なのだという指摘には心底頷いた。
    学術的な裏付けがしっかりあるような本ではないけれど、作者の生活や翻訳者としての経験から感じたことが上手くまとまっていて、説得力には欠けるけれど、知らないことや気づきが多く、とっかかりとして読む価値のある一冊だった。
    とくに、"翻訳からこぼれ落ちるもの"の章の英語に翻訳し易さについての引用は示唆にとんでいて深めたい内容だった。1番驚いたのは、生理中の皇族の女性は宮中祭祀に参加できないということ。日本の根強いミゾジニー恐れ慄いた。

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    2025年01月19日
  • 女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

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    気づいていたものから気づいていなかったものまで言葉について知ることができてとても興味深かった。

    今はだいぶ変化して、昔と比べてずいぶん女性が暮らしやすくなっていると思うけれど、女性だからという理由でなんだか見下されてるな〜と感じることはあるし、男性も男性で男なんだから!と言われるのはかなり鬱陶しいだろうなと思う。

    男性女性関係なく人間としてお互い敬意を払って接することが大切だと改めて感じた。ただ、上下がある人間社会ではとても難しいことでもあるなって、変えていくことの難しさも感じる。



    個人的に翻訳の仕事もするから、日本語の一人称が多いのはやっかいだなと思う。英語話者がどの一人称を選ぶか

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    2024年04月30日
  • 女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

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    ネタバレ

    言われてみれば確かに「女言葉ってなんなの」ですね。あんまり昨今では使わないだろうと思っていたけど自分も先日「ごきげんようっていう人に初めてであった」と言われまして。あ、女言葉使ってることあるなと意識させられたことがあり。いやもちろん(?)その時はふざけてたんですが、ふざけてでも言わない人のほうが遥かに多いというかごきげんようなんて言う人ほんと今いないんですよね。
    自分の若い頃は「〜なのかしらね」「〜なくってよ」という言葉づかいをする人が自分の周りにリアルにいたのでそこまで違和感感じたことなく激しく少数派であることを自覚させられました。(ものすごく一般人ですが)

    文芸作品で男女を最初から明らか

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    2023年11月07日
  • 落ち込みやすいあなたへ 「うつ」も「燃え尽き症候群」も自分で断ち切れる

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    うつ病と燃え尽き症候群は過程が違う。燃え尽き症候群は絶えず自分に話しかけてる。オーディオブックの間だけ独り言はなくなる。

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    2022年03月07日
  • トーニオ・クレーガー 他一篇

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    うーむ、やはり病み上がりの状態にはフィットしなかったのかなぁ、、、好意的評価に満ちておりますが、あんまりピンと来なかった、正直に申し上げまして。
    海外モノによく見受けられるのですが、文章のグルーブ感が決定的に欠けていて、引き込まれて行かないんですよね。もう少し体調が良くって、落ち着いた環境で読めばその感想も変わってくるのかもしれないでけれども。
    あと、前評判が高かったので、微妙な受け止め方のズレが最終的に大きくなってしまったのかも。
    別の機会に改めて再読ですかね、本作は。

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    2019年05月05日