女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

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日本語の「女ことば」。それは日本人に根付く「性別の美学」の申し子である。翻訳家としてドイツ語・英語に長年接してきた著者が、女ことばの歴史や役割を考察し、性差の呪縛を解き放つ。

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女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月01日

    平野卿子さんは翻訳家。ドイツ語・英語に長けている方です。

    日本語にするとき、どんな表現にするかで試行錯誤している。
    ドイツ語の名前は日本人には性別が分かりにくい。
    例えば、クルトとかイルムガルトなんてなじみがない。
    だから、クルト(男)には「腹が減った」、
    イルムガルト(女)には「お腹が空いたわ」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月21日

    快調に楽しめたが、読めば読むほど日本語に自然に内蔵されているミソジニーに腹立ち呆れ、しかし第一言語として日本語がインストールされている身としては罵倒語を言うべき時に言える瞬発力をトレーニングすることと、あまりにも差別的な用語にNO(御主人とか奥様、とかね)と言い続けるしかないな…

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    Posted by ブクログ 2023年08月05日

    女性には、まったく悪態をつかない人がたまにいて、ああいう人はどうやって気持ちを発散しているのだろうと常々思っていた。言葉の汚い女性は嗜められるが、「うるせえんだよ」という言葉でしか表現できない感情がある。この本によると、「人を動かしたいとき、女ことばではお願いしかできません」とある。そうだよ。そうな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月28日

    女は女らしい言葉遣いを、という教えが体の芯まで染み付いている者にとって、目から鱗のことばかり。
    確かに少女と少年は非対称で、少年は少男じゃない理由がわからない。
    悪態をつくと人は苦境への耐性がアップするらしいので、時折強い言葉で悪態をつく自分を肯定したいと思った。

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

     ドイツ語翻訳者の著者が、翻訳するときに悩む日本語の性差について、西洋語と比較して、それまで気づかなかった日本語の特性について興味深く綴ります。日本語の曖昧な表現は、時として女性語が用いられ、またコンフリクトを避ける表現としても活用される言い回しが、外国人には難しく伝わります。開国から明治維新を通じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月15日

    これは胸がすく思いで読んだ。違和感が解かれていく。

    「女も人だったの?」

    ずっと言葉尻に引っかかりを感じていたものの正体見たり。

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    Posted by ブクログ 2023年12月15日

    丸ごと一冊あちらこちらで、「言われてみれば、これもそうだ!。あれもそうだな!」の連続。私の場合、亡き母が“良家の子女”だったせいか、子どもの頃に乱暴な語尾を注意され続けたので、今でも話すときには「女ことば」を使いがち。これまでスルーしてきた言葉でもいろんな発見があって本当におもしろかった。
    ポリタス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月29日

    わたし、僕、俺、ワシ、ワイ、確かに男性をしめす人称がたくさんあるのに、女性の場合は私だけ。かなり独特の文化なのは昔から心得てはいたけど、少女と書くのになぜ少年?など、あらためて示されると、おぉ!と目から鱗の指摘の数々。
    個人的には女ことばとは、と示された6つの例に一つも該当しなかった自分は、ある意味...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

    大きく時代が変わる時、権力者は前の時代を否定します。煌びやかな西洋文明が余程眩しく憧れだったのか、明治政府は徳川時代を全否定し、国民も忘れ去りました。

    家族団欒から性観念まで、現在日本古来と思っているものの殆どが、実は明治時代に人為的に作られたものです。そして女ことばもその1つというのを本書で知り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月02日

    時にエビデンスは特にないのかな?と思われる(笑)著書の感想、思いが溢れていたけど、切り口はとても興味深かったし、翻訳者として言葉に対するアンテナがとても高いから、こういった本が書けるんだなと思った。


    成功した男の中には、女でないということ以外、なにひとつ資格がない輩がごまんといる。
    メイ・ウエス...続きを読む

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