平野卿子のレビュー一覧
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ネタバレ本作は、トーマス・マンの自伝的要素が一番強い作品で、カフカが何度も読み返したらしい。
主人公トーニオが幸福な青春期を過ごしてから大人になり自分を取り戻す話。
故郷に帰り、実家のあった場所に帰ったり、そこには思い出の胡桃の木があったりするけど、ホテルで詐欺師と疑われたりもする。
でも、愛すべき平凡な人たちを再び発見したトーニオ。自分のことを芸術にハマって迷子になった普通の人、と女友達に言われて、故郷に旅に出たおかげだった。
1章ラストと9章(終章)ラストがつながるソナタ形式で、私は感情がブワッと昂ぶりました。
「これは価値ある、実りあるものだ。
ここには、憧れと、憂鬱な羨望 -
Posted by ブクログ
大きく時代が変わる時、権力者は前の時代を否定します。煌びやかな西洋文明が余程眩しく憧れだったのか、明治政府は徳川時代を全否定し、国民も忘れ去りました。
家族団欒から性観念まで、現在日本古来と思っているものの殆どが、実は明治時代に人為的に作られたものです。そして女ことばもその1つというのを本書で知りました。
今では聞いて違和感を覚える女ことば、しかし、翻訳本などを含め意外にまだまだ目にしたり聴いたりする機会は多いです。
女ことばは、男が考えたカワイイと思う女が話して欲しいと考えた言葉、その将来に興味がある方は是非本書を読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白くてすぐ読み切っちゃった!!「女ことば」を通して、日本語をジェンダー格差の視点から見つめ直す本!
日本の女ことばの歴史、その歴史とともに生まれた女性差別、日本と西洋の女性蔑視、女へんはあるのに男へんはない漢字(僕・俺のへんはまさかの「人」。人=男?驚愕)、「女らしい」「男らしい」、一人称や三人称、かわいいは最強...?などなど、いろんなトピックを通してことばから透けて見える男性優位文化に愕然....。それと同時に日本のことばと男女差別の密接な関係性にまずは気付くことが大切だと思った。
納得しすぎた言葉
《男を表現するときには背後に「性を超えた人間性」があるのに対して、女の場 -
Posted by ブクログ
不安症であるため、その対処法について知るべく本書を購入。
メンタルヘルスケアとしては、認知行動療法やACT、暴露療法、薬物療法など様々な療法が存在している中、本書は脳の仕組みを利用してパニック障害や不安症を克服していくアプローチを取っている。
脳は無意識下での処理において圧倒的な能力を持ち、意識の8万倍早く情報を処理していると言われている。つまり、無意識こそが我々の体を制御していると言っても過言ではない。しかし、無意識とは意識していないため変えようが無いのでは?と直感的には感じるが、実は日常の思考と密接に関係しており、普段の考えが自動的に神経間をつなぐシナプスにプログラムされ自動再生される -
Posted by ブクログ
ネタバレ問題が起きやすい分野、パートナーとの関係、仕事、個人的な生活環境。私ならではの良い仕事についていて、能力がきちんと評価され、ふさわしい十分な給料をもらっている。
テンセンテンス法。すぐに到達しそうな目標ではなく、どんな人生を望んでいるかにについて、否定形を使わず、ひたすらポジティブに、現在形で、具体的に、自力で到達できる目標文を10個立てる。その10個の目標をのうちから毎晩一つを頭に浮かべてよく考える、においを嗅いだり味わう感覚を入れて五感を使い、頭の中で体験する。
ぐるぐる回るとき、逆回転させる。否定的な思い込みは、アーティフィシャルで滑稽な声でイメージする。トッポジージョ?感覚を変える。パ