小宮信夫のレビュー一覧

  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    実際の事件現場を示しながら、どのような場所が危険であるかを非常にわかりやすく解説してあり、新たな視点からの防犯を説いた一冊。

    人ではなく場所に注目し、犯罪の機会をいかになくすか、付け入る隙を与えないかが世界的の防犯スタンダードになっており、人に注目した防犯(不審者に注意)は時代遅れなだけでなく、逆...続きを読む
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    犯罪者の動機に焦点を当てる犯罪原因論が主流の日本に対し、アメリカ等では犯罪の起きやすい場所などに焦点を当てる犯罪機会論が主流。人は誰でも犯罪に繋がる動機の種は持ちうる。それが実行に移されるかどうかの確率は、機会があると高まってしまうというもの。
    犯罪機会論に基づく防犯は、より現実的かつ合理的な方法だ...続きを読む
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    ■心理的に「見えにくい」二つのパターン
     ・荒廃した場所(管理が行き届いていない場所)
      ~割れ窓理論
     ・不特定多数の人が集まったり,行き交う場所
      ~他人への関心が分散
    ■「傍観者効果」
     ・皆が気付いていて誰も何も言わないということは,たいしたことはないのだろう
    ■「責任拡散論」
     ・自分...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
     「犯罪者」と「非犯罪者」とに実は明確な差異はなく、悪意や犯意を持った者がいても犯行を可能とする機会を得られなければ犯罪は起きず、逆に、悪意や犯意を持たない者であっても偶々そういう機会に恵まれてしまったら犯罪は起きてしまう。ならば、犯罪者一人一人を分析して犯罪の芽を摘もうとするよりも、犯罪を起こさせ...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
    、「通り物発想」と割と近いものだと思います。人との結び付きが軽視され始めて妖怪は姿を消して、犯罪も増えた。そんな感じ!
    妖怪のことは書いてないけどね!
    機会がなければやらなかった。魍魎を思い出します。誰でも加害者被害者になり得る。
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    犯罪者は「入りやすく、見えにくい」場所を好む

    例として:
    ガードレールや植え込みがない道
    以下のようなものが包囲されている場所
    →雑草の生えている花壇
    →ごみ収集日が守られていないゴミ捨て場
    →放置自転車や放置自動車
    →壊れたフェンス
    →電球の切れた街灯
    錆だらけの遊具がある公園
    男女の入口が近い...続きを読む
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    犯罪機会論
    弾丸(犯罪の動機)は誰もが持っており、引き金を引く機会を与えないようにする

    •人ではなく場所を見極める(入りやすく見えにくい場所)
    •犯罪を起こさせない環境作りの大切さ
    •地域の繋がり、行動が防犯に役立つ

    防犯の考え方について目から鱗だった。
  • 写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり
    2018/4/21
    世界の建物の写真が豊富で、旅行したくなるような本だった。
    防犯への意識を高めるためにもこういった視覚的なものはいいと思う。
    ただ、具体的に取り入れるにはいろいろハードルもありそう。

    いかに入りにくく見えやすいところにするか。

    お家を建てる時とかにも参考になるかも。
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    確かに明らかな不審者って、ほんとに犯罪犯すジャンルの人ではないかもしれない。
    人間に欲望がある以上、人は誰しも犯罪を犯す要素を持っており、その大きさとタイミングが合えば犯罪に至る。欲望の大きさは傍目では分からないため、タイミング(機会や環境)を正しく捉えることで犯罪被害を減らそうという考え。
    その通...続きを読む
  • 写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり
    防犯や防衛、犯罪抑止などを考えた建築や構造を紹介した本。
    明確な目的を持ち紹介された建築の面白さに目を奪われる。素晴らしい。

    ただ、2017年発刊なのに江戸しぐさのようなデマを平然と書かれる著者の見識は如何かと思う。
  • 犯罪は予測できる
    犯罪者の心理に立って犯罪の予防を考察されている。
    人の多いところが防犯に適しているとは限らない。
    防犯の環境を整えることが必要だと述べている。
  • 犯罪は予測できる
    病院以外で死亡し、死因がはっきりしない
    死体が16万体あるそうです。。

    誘拐犯は児童心理のスペシャリストと書いてましたが、
    ここにあげていた次の実例。
    歩道橋をわたる児童をみたときに、反対側から
    アプローチ。かがんで同じ目線で話しかけて、
    今来た方向に来ればいいよと伝えて、先に自分から
    降りると後...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
    [ 内容 ]
    門が閉まっていれば入らなかった―大阪小学校内児童殺傷事件の公判で、加害者はこう述べたという。
    従来、犯罪対策は、犯罪者の人格や劣悪な境遇(家庭・学校・会社など)に犯罪の原因を求め、それを除去しようとすることが中心であった。
    しかしながら、このような処遇プログラムは結局再犯率を下げること...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
    犯罪は、発生する機会を与えることで起きてしまう。
    だから機会をいかに与えないかという点にフォーカスし、アメリカ、イギリスなどの例を踏まえて、どう犯罪を起こさせない社会をデザインしていくかについて述べられている。
    日本と異なり、海外では犯罪の機会論に基づき、対策する法制度がしっかりと敷かれていた。
    ...続きを読む
  • 犯罪は予測できる
    入りにくく見えやすい場所にする、そうなっていないところをパトロールする、男女のトイレの入口をなるべく離す、など、他国で効果が出ているものこそ取り入れた空間デザインをしてほしい。
    なんでそういうところは見習わないのだろう??
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    関係者から講演を聞いて、内容を忘れないうちに読んだ1冊。
    「犯罪機会論」と「犯罪原因論」を考え分けることが、少しできるようになった気がする。
    犯罪とは無縁ではないことを自覚して、地域を歩いてみようと思わせられた。時々強引なところもあったかな…
  • 子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)
    まあ面白いしたぶん専門的知見に基づいた意見のもろもろなんだろうけど、自分の意見が正しいと説明するためにかなり無理のある説明をしているところがちらほらあって、そういうところで興ざめはしてしまう。
  • 写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり
    犯罪機会論、という学問があるのを初めて知った。
    防犯の第一歩は犯罪の機会を如何にして少なくするか。
    言われてみれば当たり前のことだが、その学問の日本導入をライフワークにしておられる著者の、文字通り、見るだけで分かる防犯写真集。
  • 犯罪は予測できる
    ■犯罪の「予知」はできないが,
     「予測」――高い確率で起こる(起こりそうだ)と
     推測すること――はできる。
    ■「入りやすい」「見えにくい」という「ものさし」を使って,
     景色を解読することが防犯の基本。
    ■地域安全マップづくりが有用。
     地域安全マップづくりでは,参加者に景色を見てもらう
     街歩...続きを読む
  • 犯罪は予測できる
    犯罪は入りやすく見えにくい場所で行われる。原因論より機会論、犯行を押しとどめるデザイン、防犯環境を作るべし。

    予防や予知より、なるほど予測だと思いました。