小宮信夫のレビュー一覧

  • 犯罪は予測できる

    Posted by ブクログ

    犯罪は入りやすく見えにくい場所で行われる。原因論より機会論、犯行を押しとどめるデザイン、防犯環境を作るべし。

    予防や予知より、なるほど予測だと思いました。

    0
    2014年03月17日
  • 犯罪は予測できる

    Posted by ブクログ

    第二部の犯罪学の歴史は完全に蛇足。前半はとても有用なだけにもったいない。ただ、本書を読んでいるうちに、どんどん不安になってしまう。子どもを持つ親として、友達同士で公演に遊びに行くだけでも、危険がいっぱいだと感じた。親子ともども、再度防犯についてきちんと話をしておく必要があると強く感じた。本書の内容は小学校の先生方にもきちんと知っておいて欲しいと強く思う。その上で、学校・親・地域での防犯の在り方が重要なのだと思う。

    0
    2014年01月18日
  • 犯罪は予測できる

    Posted by ブクログ

    筆者が唱えれる犯罪予測の三要素が印象に残る。

    「幼児を一人で買い物に行かせる」ことが、西洋諸国ではネグレクトとみなされるという記述には共感できた。

    0
    2013年11月04日
  • 犯罪は予測できる

    Posted by ブクログ

    ≪目次≫
    はじめに
    第1章  防犯対策のウソ
      1  事件の九割は未解決
      2  「地域安全マップ」は偽物ばかり
      3  防犯ブザーは鳴らせない
      4  住民パトロールは弱点を突かれる
      5  街灯は犯罪者を呼び寄せる
      6  監視カメラに死角あり
      7  「いつも気をつけて」は無理は注文
      8  「人通りの多い道は安全」ではない
      9  日本の公園とトイレは犯罪者好み
    第2章  進化する犯罪科学
      1  人はなぜ恐ろしい罪を犯すのか
      2  こんな私にだれがした
      3  スキを与えると人は魔がさす
      4  デザインは犯行をおしとどめる
      5  犯罪者はゴミが好き、

    0
    2013年10月27日
  • 犯罪は「この場所」で起こる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犯罪というと犯罪心理学からのアプローチが多い印象があるが、本書は「犯罪を可能にする、可能にしにくい環境」という点から述べられている。
    犯罪心理学的な考え方では予防がしにくいため、まずは環境を整えることで未然に防ごうという考え方には同意。
    大学の先生だけあって書き方が論文調で、英米の取り組みと日本の比較、日本に転用するとしたらどのようにできるかということが丁寧に書かれている。

    ・伝統的な犯罪学は、「原因」をキーワードにして事後対策を重視。新しい犯罪学は、「機会」をキーワードにして事前対策を重視。

    ・「割れ窓理論」:割れた窓ガラスが放置されているような場所は、犯罪者は警戒心を抱くことなく侵入す

    0
    2012年03月20日
  • 犯罪は「この場所」で起こる

    Posted by ブクログ

    犯罪を防ぐために、その原因追及や犯人プロファイリングに偏重するのではなく、犯罪が起こりうる環境について考え、犯行に都合の悪い状況を作っていこうという話。

    「入りやすく見えにくい」場所が犯罪の温床。ネットもそう。

    割れ窓理論。落書きやら放置チャリやらが散見されるようなとこは、心理的バリアが弱いので犯罪が起こりやすいとか。

    警官の裁量権行使のとこはビジネスにも通ずる。ガイドラインとして指針となる価値が明示してないとダメ。

    海外の事例の細かい部分は読み飛ばしながらも、面白い要所はたくさんある一冊。

    0
    2011年09月18日
  • 犯罪は「この場所」で起こる

    Posted by ブクログ

    日本では犯罪が起きるととかく「犯人の精神状態は」とか「犯人の不幸な生い立ちが云々……」と精神主義で語られる。しかし犯罪が起きやすい環境というものがあり、そういう環境を作らないのが大事だ、という本。決して監視カメラをそこら中に付けるとか、植え込みを丸坊主にするとかいう話ではなくて、コミュニティの力と犯罪予防の教育と更正を大切に考えている本。

    0
    2009年10月04日