小宮信夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
確かに明らかな不審者って、ほんとに犯罪犯すジャンルの人ではないかもしれない。
人間に欲望がある以上、人は誰しも犯罪を犯す要素を持っており、その大きさとタイミングが合えば犯罪に至る。欲望の大きさは傍目では分からないため、タイミング(機会や環境)を正しく捉えることで犯罪被害を減らそうという考え。
その通りだ。
家の近くに、この本の中で挙げられたような危険な公園はある。危険な道路もある。
娘に危ないって何?と聞いたところ、不審者に気をつける、暗いところ、人が少ないところにはいかない、という回答だった。まさにこの本に書いてあったとおりだ…
家族と家の近所を歩くときは危険なスポットに注意して、家族と会話 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
門が閉まっていれば入らなかった―大阪小学校内児童殺傷事件の公判で、加害者はこう述べたという。
従来、犯罪対策は、犯罪者の人格や劣悪な境遇(家庭・学校・会社など)に犯罪の原因を求め、それを除去しようとすることが中心であった。
しかしながら、このような処遇プログラムは結局再犯率を下げることができなった。
こうした「原因追及」の呪縛を解き、犯罪の予防に新しい視点を与えるのが、「犯罪機会論」である。
本書では、どのような「場所」が犯罪を引き起こすのか、また、物的環境(道路や建物、公園など)設計や、人的環境(団結心や縄張り意識、警戒心)の改善を通して、いかに犯罪者に都合の悪い状況を作りだし -
Posted by ブクログ
犯罪機会論
場所に注目するアプローチ
犯罪原因論
人に注目するアプローチ
原因は本人さえ分かってないことも多く後付け的なことも多々ある
刑務所の中にはなぜ?というほどの好人物もいる。何かのきっかけで犯罪を起こしてしまう。何かのきっかけをなるべく与えないようにするのが機会論
割れ窓理論
実際、同じ場所に車を放置しても、綺麗な車は何もされず、ガラスが割れた車は次々と部品が盗まれた。
落書きされたNYの地下鉄は犯罪が多かったが、ラクガキをなくすこと、また無賃乗車を取り締まることで大きな犯罪が減った。
ゴミを拾う活動も同じとあったけど、ということは今インバウンド効果でゴミが溢れてきてる日本の観 -
Posted by ブクログ
おすすめで流れてきた本書。
場所に注目して児童誘拐の可能性を説明する本だ。
いわく、入りやすく、見えにくい場所であるとのこと。
実際に誘拐がおきた現場の写真もあり、こわごわ、しかし興味深く読んだ。
子供自身には悪い大人とそうでない大人の見分けなどつけられないし、何かあったときに自力で身を守るのもまず難しい。
防犯ブザーは意味なく毎日鳴ってるし(作者いわくオオカミ少年。たしかに)、顔見知りの大人の犯行だって少なくない。以前にはPTA会長が誘拐したこともあったのだから…。戦慄の事実だ。
私は日々、支援学級在籍の子供の登下校にガッチリつきそいをしている。
ふたり目が小学生になり、現在小学校の付き添 -
Posted by ブクログ
子どもを襲う悪い大人に、できるだけエンカウントしないように、子ども自身があぶない場所を見分けられるよう導くための本です。保護者と一緒に読みながら、普段出歩く時の約束などを決めるのに役立つ本だと思います。
『つぎのひとたちの中に、こどもをねらうわるいおとながいます、だれでしょう?』という問いで、(なるほど、悪い人は見た目じゃわからないよと言うつもりなんだな)と思ってページをめくったのですが、思ってるより絵が怖くてヒィッとなりました。この絵本に出てくる『悪い大人』が大人には具体性を帯びた性犯罪者に見えているので、大人も読んでてじっとり怖いです。(正しく怖がろうという趣旨だと思います)にしても、悪い