小宮信夫のレビュー一覧

  • 犯罪は予測できる
    犯罪は入りやすく見えにくい場所で行われる。原因論より機会論、犯行を押しとどめるデザイン、防犯環境を作るべし。

    予防や予知より、なるほど予測だと思いました。
  • 犯罪は予測できる
    第二部の犯罪学の歴史は完全に蛇足。前半はとても有用なだけにもったいない。ただ、本書を読んでいるうちに、どんどん不安になってしまう。子どもを持つ親として、友達同士で公演に遊びに行くだけでも、危険がいっぱいだと感じた。親子ともども、再度防犯についてきちんと話をしておく必要があると強く感じた。本書の内容は...続きを読む
  • 犯罪は予測できる
    筆者が唱えれる犯罪予測の三要素が印象に残る。

    「幼児を一人で買い物に行かせる」ことが、西洋諸国ではネグレクトとみなされるという記述には共感できた。
  • 犯罪は予測できる
    ≪目次≫
    はじめに
    第1章  防犯対策のウソ
      1  事件の九割は未解決
      2  「地域安全マップ」は偽物ばかり
      3  防犯ブザーは鳴らせない
      4  住民パトロールは弱点を突かれる
      5  街灯は犯罪者を呼び寄せる
      6  監視カメラに死角あり
      7  「いつも気をつけて」は無理は...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
    犯罪というと犯罪心理学からのアプローチが多い印象があるが、本書は「犯罪を可能にする、可能にしにくい環境」という点から述べられている。
    犯罪心理学的な考え方では予防がしにくいため、まずは環境を整えることで未然に防ごうという考え方には同意。
    大学の先生だけあって書き方が論文調で、英米の取り組みと日本の比...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
    犯罪を防ぐために、その原因追及や犯人プロファイリングに偏重するのではなく、犯罪が起こりうる環境について考え、犯行に都合の悪い状況を作っていこうという話。

    「入りやすく見えにくい」場所が犯罪の温床。ネットもそう。

    割れ窓理論。落書きやら放置チャリやらが散見されるようなとこは、心理的バリアが弱いので...続きを読む
  • 犯罪は「この場所」で起こる
    日本では犯罪が起きるととかく「犯人の精神状態は」とか「犯人の不幸な生い立ちが云々……」と精神主義で語られる。しかし犯罪が起きやすい環境というものがあり、そういう環境を作らないのが大事だ、という本。決して監視カメラをそこら中に付けるとか、植え込みを丸坊主にするとかいう話ではなくて、コミュニティの力と犯...続きを読む