中澤務のレビュー一覧

  • 人生の短さについて 他2篇

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    たまに居る、多忙をステータスだと思ってるような人間がいかにダサいかよく分かる。読みやすいし全体的に火力高くて良かった。きちんと自分の人生を生きられるようになりたい。

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    2025年11月13日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    これまで哲学書を読んだことがない自分でも理解しやすく、現代にも当てはめやすい内容になっている。古典新訳文庫のコンセプトがとても活かされていると感じた。特に、時間を奪われることに無頓着になりがちである話は共感できる人が多いような気がした。出会えて良かったと思える本だった。

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    2025年10月14日
  • 饗宴

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     ギリシャ時代、おとこたちは、寝そべって、酒を飲みながら、語り合う。そのスタイルは、優雅だ。
     ソクラテスの以外にエロスについて語るのは、パイドロス、パウサニアス、エリュクシマコス、アリストパネス、アガトン、アルキビアデスの6人である。

     フロイトのエロスは、生命を維持し、統合しようとする本能。これは、性的な欲望や自己保存本能、そして個々の要素を結合させてより大きな全体を形成しようとする「生の本能」全体を指している。そして、エロスの対をなすタナトスを概念化した。タナトスは、フロイトが晩年に提唱した「死の本能」。これは、生命が元あった無機物の状態へと回帰しようとする破壊的な本能である。フロイト

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    2025年09月28日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    本編を読んでいるかぎりは、何か頭を上滑りしていくようで、あまりよく理解出来なかったのだけれど、翻訳者の丁寧な解説を読んではじめて、ああ、なるほどなと思った。
    セネカ自身が言っているように、ストア派のいう賢人などはこの世に存在しないのだろう。勿論その賢人が持つとされる徳に満たされるような人物になろうとしているのだけれど、なれるかどうかではなくて、その過程のうちに死を迎えるのが大事なのだろう。
    未来、ではなく現在に向き合うために、過去をつまり歴史の英知を学び、人類全体の幸福を追求しようとしたのがこのストア派なんだという解説をみて、他の本も読んでみたくなった。
    確か、松井秀喜がストア派の本の帯で勧め

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    2025年07月31日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    いかに生きるべきかを哲学者のセネカがズバッと述べている本だ。人生は使い方次第で長くなる、浪費して短くしてしまう、現在は短い、アウグストゥス、キケロ、ソクラテス、エピクロス、ガリア、セレヌス、ヘラクレイトス、デモクリトス、カトー、哲学も少しは知っておく必要がある。

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    2025年07月27日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    セネカの哲学から人間いかに生きるかを学ぶことができる本。
    人は人から時間が欲しいと言われるとすぐに使ってしまう、そして自分の時間がなくなっていく、時間は目に見えないもので一見多く残されるように見えてしまうからであると言えるが、自分の時間を大切にし時間にけちであることも大事であると学ぶ。
    また多忙であることにも注意が必要である。忙しいとは心が奪われている状態であり、自分に向き合えていない状態と言える、そして過去を振り返ることも嫌い、今を多忙に過ごしている人たちもいる。しっかりと自分自身に向き合い、多忙ではない閑暇な時間を作ることも生きる上で重要であると学ぶ。
    時間の長さは時間で測ることができるも

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    2025年07月09日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    人生は長いようで短く、短いようで長い。それは自分の時間を善く丁寧に生きれば、充分に充実した時間を得られるだろうと説く良書である。
    セネカの死生観や哲学は現代でも活かされており、時代や国、文化を超えて問いかけと生き方を教えてくれる。
    さて、人生は有限だ。だが、時間は無限のようにあるように体感してしまう。だから、時間を浪費してしまうのだろう。現代では時間を溶かすコンテンツはありふれている。これからもそれらは増え続けていくだろう。1日は24時間しかない。使える時間はもっと限られる。その中で、どう生きればいいのかわからないときは、自分の死をイメージして行動せよとセネカは説く。死を意識することで視点は大

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    2025年06月08日
  • 饗宴

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    難解な哲学書なのだろうと勝手に決めつけていたが、ユーモア溢れるエンターテイメント性のある作品で驚いた。
    本書を読んで一番の衝撃は、そこかもしれない。

    偉大なる?ソクラテスたちが飲み会でどんな話をしていたのか…その様子を垣間見ることができるとう何とも興味深い作品。

    エロスを賛美する、そもそもエロスとは何なのか、なぜ賛美に値するのかなどが知識人たちによって議論される。

    こんな高度な知的な飲み会…あるかいな笑
    いや、こんな宴に参加してみいものだ。
    古代ギリシャの文化や風習を知ることもできて、非常に興味深かった。
    少年愛が当たり前の世界…。時代によって、当たり前は全然違う。だから世の中の見え方も

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    2025年05月30日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    時間は有限で、平等に与えられている。

    それをどう使うかで、人生は変わってくる。

    セネカが本書で語ることの1つに、「先のことばかり考えずに、今に集中して生きろ」ということがある。

    まさにその通りだと思う。

    未来に不安を抱くのは自然なこと。

    だけど、不安を抱きすぎても、今が良くなることは少ないように思う。

    それよりも、今できることを精一杯やり、楽しみ、充実した人生を心掛ける方が、未来は開けると信じている。

    だからといって、日々気負いすぎても疲れてしまう。

    自分を大事に、自分が良いと思うことに時間を使い、今を生きること。

    それが、人生を短くも長くもするのだと思う。

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    2025年04月14日
  • ゴルギアス

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    哲学者プラトンの著書ですが、大変読みやすいですね。登場人物のキャラが引き立つイキイキとした対話のやりとりが素晴らしいです。

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    2025年02月15日
  • 饗宴

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    『ソクラテスの弁明』に引き続いてプラトンを読んだ。「哲学」と聞いて思い浮かぶようなお堅い文章とは対極にあるような平易で読みやすい文章だった。
    「饗宴」とは酒を共に飲むいわば「飲み会」で、その名の通り非劇作家アガトンの開催する飲み会が舞台となる。饗宴の場に集まったパイドロス、パウサニアス、エリュクシマコス、アリストファネス、アガトンが順番に恋愛の神エロスの賛美を述べ、その後ソクラテスがアガトンとの対話やディオティマとの会話を語る形式でエロスについて述べる。このソクラテスの言葉で展開されるのがかの有名なイデア論である。
    個人的には、少年愛についての諸々が気になった。古代ギリシア・ローマ世界で一般的

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    2025年01月05日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    古代ローマの哲学者セネカの思想がわかる本。題名に惹かれて前から読みたかった。暴君で有名な皇帝ネロの教育係だったセネカ。激動の人生から迸るローマ帝国の重責の任に就くバウリヌスへ宛てた手紙。
    人生は短いが過ごし方次第では、長くなると言うセネカ。人々はあまりにも忙しく過ごしすぎていると。「未来に頼らず、現在を逃さず、過去と向き合う」未来は不確かで現在は流れがあまりにも早くあっと言うまに過ぎさっていく。過去と向き合えと言う箇所は新しい発見。言い換えれば、いい思い出が作れるように今を生きろと言うことかな。

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    2024年08月14日
  • プロタゴラス~あるソフィストとの対話~

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    おもしろかったなあ
    これが紀元前の作品だなんて…今読んでも色褪せないし、対話形式だから私たちの疑問も拾いながら連れて行ってもらってる感覚になる
    考えることについて、その方法を物語形式で教えてくれている
    中高生ぐらいのときに出会えていたらなあと思わずにはいられない

    ソクラテスが処刑で死んだ理由は何となく分かるような気がする…これは本当にうまくやらないと、色んな人の反感を買いそう…

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    2024年05月03日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    「あなたは、どこを見ているのか。あなたはどこを目指しているのか。これからやってくることは、皆不確かではないか。今すぐ生きなさい。」

    約2000年前のローマ時代 ストア派の哲学者セネカによる実践哲学書。

    妻の近親者(?)・母・友人へ宛てた手紙、3篇。

    人生の時間の過ごし方、不運への立ち向かい方、毅然とした心の持ち方を説いている。

    2000年前と現代では娯楽も増え、生き方も変わっているとは言え現代にも思想は通じる。ビジネス書のように読みやすかった。

    時間という財産の浪費、自分自身を見直すきっかけになる。

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    2024年03月29日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    今こうしている時間も全て浪費なのだろうか
    やりたいことを出来ていない時間は浪費なんだそう

    人生は何かを成すには短いなんてよく言うけれど、
    セネカに言わせれば浪費してる時間を無くせば、
    何かを成すには十分すぎる時間があるそうで。

    ただただ、この世に存在するのではなく、
    私は「生きてる」って胸を張れたらいいな。

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    2024年03月27日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    時間の篩にかけられた古典は、一文一文が金言ですね。自分の時間を他者に奪われることなくいかに生きるかについて、そして人生について、その他生きていく上で大切なことが沢山学べます。本当に素晴らしい内容です。

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    2024年03月06日
  • 饗宴

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    ネタバレ

    古代ギリシャの饗宴(飲み会)でのオッサン達による戀バナ。
    テーマはエロス(愛)古代ギリシャなので当然少年愛(パイデラスティア)エロさえも哲学なのだ。
    成人した男性が少年と恋愛する事こそが最高の教育とか流石古代ギリシャレベル高すぎ。

    今作ではソクラテス自身ではなくマンティネイアのディオディマ(多分腐女子)の言葉として語られている。
    曰く戀とは、善きものと幸福への慾望である

    エロスとは美しさと醜さ、良さと悪さの中間にあり、神と人間の間にある精霊である

    エロスは既知の神ポロスと貧乏神ペニアの間に生まれた存在(マジで?)

    肉體の美から精神の美、知識の美、美のイデアへと至るなどプラトン先生らしく

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    2023年12月10日
  • 饗宴

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    ネタバレ

    今までの対話編と違って、宴会で一人ずつが愛の神エロスについて話を披露するという形式。ソクラテスの話の内容も、今までのように論理的な対話形式でなく伝聞の話を延々語るというもので面食らった。しかし構成やストーリーとしてはいままでになく凝っていて面白いので、二重に面食らうことになってしまうのだ。ソクラテスの語るのは「エロスの奥義」という一見何ともうさんくさい話なのだが、中身はプラトンのイデア論につながる哲学的談義になっている(ただ、神話的・直感的な話が多い)。
    美を求めるエロスとは人と神との中間である聖霊であり、美や良いものに欠けるがゆえにそれを激しく求めるという性質を持つ、というところから始まり、

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    2023年11月25日
  • 人生の短さについて 他2篇

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    人間の悪しき習慣やその原因等について述べ、本質的な言葉でその解決策を述べている。分かってはいるけど、なかなか改善できないんだよな〜と思いながら読み耽っていた。

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    2023年11月07日
  • 饗宴

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    エロスはイデアに昇るための強烈な欲求ってことかな?美の段階説(外見、内面、普遍、イデア)はいい視点になった。

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    2023年08月29日