森田成也のレビュー一覧
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本当にロシアでの革命を理解した男です。
レーニンは勿論ロシアにおける革命家ですが、マルクス主義に固執しすぎるところがありました。トロツキーの理論を「歴史を飛び越している」と非難しました。
しかし十月革命以後、レーニンはトロツキーを認めました。レーニンはトロツキーを「一番のボルシェビストである。」と評価しました。
レーニンはブルジョワ民主主義革命が起きた後、プロレタリアート革命が起きる、とする二段階革命論にいつまでも固執していましたが、トロツキーは「ブルジョワ革命が起きた国はフランスやイギリスのような先進資本主義国家だけ。ロシアは後進国だ。ブルジョワは地主は国家権力と結びつき革命を起こすような階 -
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pp. 240
「機械は絶え間なく労働と競争しており、しばしば、労働の価格がある一定の高さに達した場合のみ導入されるのだが、機械の採用は労働の生産力を引き上げるための多くの方法の一つにすぎない。肉体労働を相対的に過剰にするのとまさにこの同じ発展が、他方では、熟練労働を単純化して、したがってそれを減価させるのである」
訳者は解説で、「とっくに工業化を終えサービス経済化と情報化を経た今日においても、まったく過去のものにはなっていない」と述べている(p. 278)が、このことは機械をAIに置き換えても当てはまる。しかし、AIの方は、マルクスの想定する労働者ではなく、いわゆる“ホワイトカラー”が対象 -
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ネタバレ少しレーニンのことを知らないと
読むことはつらいかもしれません。
あくまでも彼は搾取される立場のものを
見据えて、たたかい続けました。
今でこそ、黒歴史と批判されますが、
この本を読んで、彼の人柄を見る限りは
そうは感じませんでしたね。
著者は、彼に見初められた人。
だけれども、この巨大な星が堕ちてからは
それなりの手腕のあるトロツキーですら
以前の栄華を取り戻すことはできなかったようです。
それよりも気になったのは、
ある有名作家のくだりですね。
本の世界では超有名なお方ですが
人としては最悪の人間ですね。
何しにきたんだか。
その後のソ連はいろいろと
大変だったみたいですね。 -
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ネタバレその名の通り、トロッキーがレーニンについて書いた話。傍にいた人だからこそ分かるレーニンのその時々の感情などの描写は興味深い。ただ、傍にいたからこそ盲目的な記述も多く見られる。
ソビエトはまず理論があり、そして国ができた。理論通りに動かすためには強力な指導者が必要で、強力な指導者は周囲の批判を受け付けない。「今はこうだけど、いつかは理想の世界がやってくるはず」これがソ連の前提だった。
この理論には感情が入っていないことも問題である。指導者は大衆を非理性的だとバカにして見下しており、理性を抑えてこそ、ソビエトが完成すると考えていた。ただし理性を抑えられたのでは帝政の頃と変わらない。
ロシアで -
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トロツキーがニーチェを評論?と読んだ本。ニーチェ論は思想そのものよりも、成り立った社会環境をマルクス主義的に分析するもので、読んでいてその切り口が懐かしいな、と、、、、。他に収録されている「国家社会主義とはなにか」の論評の的確さには瞠目。この時代、マルクス主義は武器だったのだと思う。残念なのは、資本主義を克服して出現するはずの社会について、マルクス・エンゲルスの時代からレーニン、トロツキーが活躍するあたりで、もう少しきちんと設計しておけば、今頃、世の中はもう少しは良くなっていたかもしれないなあ、ということ。みな革命だけで手一杯だったのだろうけれど。