シェリーのレビュー一覧
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購入済み
獣人族、人族、魔法使いのいる世界。ただ、BLが普通に存在する世界。なんだけど、どうやら、基本的には、異性間が通例のよう。そうとしか、思えないくらい、いや、普通に鈍いのか?恋愛に。あるかないか漂う程度にお話は進んでいきます。そこがいいと思います。展開が気になって読んじゃいます。読みやすい。
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ネタバレ 購入済み
ようやく...
サフィラスの美少年設定がようやく実感できた第3弾です。
自称『パーシヴァルの婚約者』に度をこした嫌がらせをされたり、俺様脳筋に言い寄られたり...と、BLあるあるな恋愛トラブルに巻き込まれますが、そこはサフィラス。面白がりつつ撃退します。
そんなエピソードがあるにも関わらず、BL味は薄いまま。相変わらずラノベ的な面白さが勝り、一見パーシヴァルとの友情が深まっただけ...に見えますが。
無自覚&無鉄砲なところがあるサフィラスを気遣うパーシヴァルにはスパダリの片鱗が窺えます。そしてサフィラスもまた少しだけパーシヴァルを意識しはじめた雰囲気が出てきました。
この2人をじれったく思っているのは -
ネタバレ 購入済み
但し書きが要るかも
冒頭からの『前巻の後始末』ともいうべき顛末は少し後味の悪さが残るものでしたが、この巻のメインストーリーはなんといっても『長期休暇』!その間はパーシヴァルの実家にお世話になることにしたサフィラスは、パーシヴァルと共にヴァンダーウォールへ向かい、『長期休暇』を満喫します。そしてアウローラからの風隼が届き、ワーズティターズの内乱を収めに向かうことに。無詠唱の魔法使いサフィラス、大活躍です!
冒険譚としては本当に面白いです!パーシヴァルとの連携は息が合っていてカッコいいし、アウローラとの信頼関係も素敵だし、ケット·シーたち召喚獣も活躍。何よりサフィラスの前世の思い出も良い感じで物語のアクセントになっ -
Posted by ブクログ
1818年の作品
200年前ですよ!
圧巻!
そりゃあ残るわ、200年残るわ
そして間違いなくこの後の200年も残るわ
名作過ぎて震える
圧倒的に面白いのねこれに尽きます
そしてとんでもなく読みやすかった
訳者の小林章夫さんの力量に脱帽です
ご本人も触れていましたが、古典ものにありがちな注釈を極力廃して、本文の中で片付けようとしてるところがこの読みやすさに繋がってるんだと思う
ほんともうありがとうね
ありがとう『光文社古典新訳文庫』!
はい、本編!
やはりいろんな捉え方ができると思うんだけど、闘いよね
もう「苦悩」VS「苦悩」の闘い
怪物を生み出してしまった「苦悩」と怪物として生み出さ -
購入済み
面白いけど
現代からとかではなく、同じ世界に存在した大魔法使いとして転生ってのが面白いなーと思いました。
でもBL要素は全くないですけど、まだまだ続きそう(Webで連載中みたいですし)なので、これからなのかな。
表紙イラストの雰囲気からもラブ感は薄そうだなって納得で買ったし、主人公めっちゃ美形設定だけど恋愛要素(可憐さとか色気)感じないけど、どう恋が生まれるのか逆に気になります。
とりあえず今巻はライトなファンタジー小説として楽しく読めました。 -
Posted by ブクログ
それまで頑張ってつくってきたものが、作ってる最中には醜くとも耐えられたものが、生命を宿した瞬間に耐えられない醜さになって逃げ出した
この瞬間に全てがある
この一点が素晴らしい
他は、確かに悲劇的だし、名も貰えぬ怪物の悲劇たるや同情を禁じ得ない
でも、そこはもしかしたら想像力のなかでつくれるものかもしれない
でも、この、命を宿した瞬間に、目の前にあったものの意味が変わる、見え方が変わる、受け入れられなくなる、というのは、命とはなんだ、ということを凄く捉えている
例えがよくないかもしれないが、例えば、最近だと人間そっくりのラブドールがあるが、それはラブドールである限り人間そっくりだけども -
Posted by ブクログ
積ん読の中からフランケンシュタインを読む。原作がホラーではないことは知られてるが、では何なのか。驚くべきことに全編船乗りが姉宛に書いた手紙なのだ。話は見た目で仲間外れにされる泣いた赤鬼のアンハッピーエンディングであり、怪物を作ってしまったヴィクターの後悔と家族が悲劇に巻き込まれていく葛藤の話でもある。仲間に入れて欲しいという怪物側の社会的欲求と彼の存在自体がリスクと考える人間の保守思想の衝突はヨーロッパの難民問題のようではないか!メルケル首相的視点で見ればヴィクターがおかしいがそう考えるのはきれいごとかというジレンマ。これは人造人間ものの古典的SFなのだ。
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購入済み
割りと爽快。
購入を迷っていてずっとフォローだけしていましたが、積み本を消化したので手を出して見ました。
またハズレ作品だったら嫌だな〜と不安だったのですが、思っていたよりも面白かったです。
今の所、BLファンタジーというより、BL要素を含むファンタジーという感じなので、頭の中が少年漫画で腐向け妄想してる時のような楽しみ方になってしまっています(笑)。
初めはあらすじの主人公のドアマットっぷりに苦手意識があったのですが(ドアマットは苛々する)、前世を思い出してからが爽快というか痛快というか。
残念なのは絵師さんの画力が低めなところ。そのせいで美形を美形と感じにくいです。
なので、その特徴(アウトライン)だけ -
Posted by ブクログ
その名を知ってる人はかなり多いと思うが、実際この小説を読んだ人は少ない。私ももちろんその中の一人だった。
この小説を読んで一番驚いたのは、実はFrankensteinは化け物の名前ではなくてそれを作った創造主の名前だってことだ。生まれつきから親とも言える創造主から恐ろしく思われ、一生をかけ愛情の欠片すら貰えなかったこの有名な化け物には名前すらいない。
この名前のない化け物はもちろん小説の物だが、実は彼のように社会に敬遠され自分や周りを苦しめる物は山ほどある。もちろんその原因が化け物にだけあるとは限らない。彼らを融和できない社会の方に問題があるかも知らない。ただ重要なのはそういう葛藤が世の -
Posted by ブクログ
フランケンシュタイン
あまりに有名な固有名詞でありながら
それが怪物の固有名詞ではないと
全然しらなかった!
この年まで、何から
フランケンシュタインの自分のイメージを
作り上げてだのだろう?
手紙を通して
話は展開していく
切なく、悲しい
最後、つまらない終わり方だったら嫌だなー
と思ってたけど
最後の最後まで、切なく、きれいな文章だった
強いて言えば、旅の途中の情景のへんや
繰り返される、感情表現のいくつかは
読んでいて、すこしだるくなる
それを、味わって読むものと思えば
5点。
最後の解説で、作者メアリー・シェリー
についての系譜も載せられていたけど
お子さんやご主人を亡くした -
Posted by ブクログ
ネタバレ探検家の手紙から始まる物語。
探検家がフランケンシュタインに出会い、その話を書き記すというのが序盤だった。
正直、出だしは全く惹かれない。失敗したかなと思った。
探検して、氷に阻まれて進まない……なんだそれ。と。フランケンシュタインの語りも、最初は人が次々に出てきてよく分からない。でも、怪物が出てくるあたりから面白いと思い始めた。
最終的に怪物が、いろんな人を殺し続ける……という狂気に陥るのだけど、ちゃんと堕ちていく過程が描かれているので、共感しやすい。で、思う。
これ、毒親と毒親に育てられた子供の話じゃないか。……そーいえば、名著でも、そんな話があったような…なかったかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ⚫︎受け取ったメッセージ
人間らしさとは
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。しかし誕生した生物は、その醜悪な姿のためフランケンシュタインに見捨てられる。やがて知性と感情を獲得した「怪物」は、人間の理解と愛を求めるが、拒絶され疎外されて…。若き女性作家が書いた最も哀切な“怪奇小説”。
⚫︎感想
いろいろなテーマが含まれている
・科学至上主義の暴走
・外見の美醜が持つ圧倒的な力
・内面と外面
・創造主と被創造主のパワーバランス
・愛とは何か
非常に悲しい物語である。
本能として、似て非なるものが最も恐 -
ネタバレ 購入済み
面白いけど要注意
BLを期待している方はご注意下さい。ほんのりどころかほぼ香りません!
舞台はBLありの世界ですが、中身は少年少女の友情物語となっております。これ、いっそBL設定なしでも良かったのではないでしょうか?
主人公が前世を思い出したとたんにキャラが変わるので、美少年設定をちょいちょい忘れます。いや、面白いんですけどね。
ケット·シーが可愛くてお気に入り。うちにも遊びに来てほしい!