天狼プロダクションのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ケイロニアの後継者問題で揺れる大帝没後の様子を描いているこの巻で、グインにシリウス王子の生存が判り、今まで一枚岩であったケイロニアの臣下もなかなかドロドロした思惑があることが綴られていきます。ただし巻末における皇女オクタヴィアの即位に繋がる「マルーク・ケイロン」の叫びは圧巻で、グインの清廉な人柄も健在であることが知れ、やはりこの国は大丈夫だなと感じさせます。
しかしながら…パロは前の巻で壊滅的な被害を被ったとは言え、アキレウス帝の葬儀に大層胡乱な人物を差し向けているのが哀れで薄黒く、グラチウスと闇に落ちたナリスの跳梁を思わせて情けないの一言に尽きるのが悲しいところ。国政の要を欠いたゴーラとこ -
Posted by ブクログ
グイン王の愛妾、ヴァルーサがどんな経緯でグインと結ばれたか、という、本編でも外伝でもすっ飛ばされていた部分が描かれています。
本編で暗躍しているエイラハの企みと綺麗に繋がっているので、まさにミッシング・ピースの部分がバチッと嵌った感じで、すっきりしました。
だって、グインに愛人?っていうのは、私はずっと
違和感があり、納得の行く経緯が読みたかった。
ですから納得も行ったしすっきりもしました。
ああ、そういうことか、と。
ただ、やっぱりちょっと、そんなに深く愛しあって
始まった二人という印象はもてませんでしたが。
むしろ成り行きに近いな、と。
それにヴァルーサの恋人がガンダルだったとか -
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御大が紡ぎ続けたこの遠望長大な物語。
御大の死後も二人の紡ぎ手が恐る恐ると書き繋いできたグインサーガも、よぉ〜やくここに来て大きすぎていくら力を入れても廻らなかった物語の歯車が回り始めました。
というのが、率直な感想かも。
今回の135巻は、紅に染められた表紙の通り。
なんといっても侵略するつもりは無いといいながら、他国から見た結果は侵略としか受け取られないことをしでかしたイシュトバーンのパロ篇が一番の展開。
『紅の傭兵』の陽気さはいずこへ、ますます『紅の凶星』いや中原に鳴り響く『凶星』と化していくであろうイシュトバーンの転機となるエピソードです。
それ以外にも、イェライシャに導かれたとい -
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ネタバレ栗本薫さんが亡くなられて亡くなられてはや5年。130巻で未完のままで中断したグイン・サーガは五代ゆうさん、宵野ゆめさんという二人の語り手によって引き継がれ、昨年から続巻が出版されるようになりました。
五代ゆうさん、宵野ゆめさんと各一冊ずつ読んでみて、もちろん栗本薫さんとは語り口は違いますが、どちらにも好印象を抱きながらも「まぁ、一冊目やしね」と斜に構えていたワタクシ。
宵野ゆめさんの2冊目、134巻「売国妃シルヴィア」、ようやく読み終えました……うん、ごめん。栗本薫さんの時のように「2か月に1巻発刊される」と決まってないので、手に入れるまで2週間くらいタイムラグあるんだ。
五代ゆうさんはパ -
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ネタバレ栗本薫亡き後を 五代ゆう、宵野ゆめ の2人で書き継いでいこう、というプロジェクト、宵野版の2作目。
前作でほぼ国家としては壊滅したパロ。ラストに登場したあの人。
栗本氏が健在であれば、まだここでは生き延びたかもしれない人々が次々と退場していく。
現在ヤガを舞台に ヨナ、ブラン、イェライシャといったメンバーで話が進んでいる五代版に比べて、直接ケイロニアとグインを中心に据えているだけに 登場人物を動かせる自由度が狭い。
思い切って数名にご退場いただいて、グインが動くスペースを作った感じ。この辺は悩んだのではと思う。
これまでは 何が起こっても グインが登場すれば危機は収拾していく安心感 -
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