西林克彦のレビュー一覧

  • 「わかる」のしくみ 誤読を防ぐテクニック

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    同氏による過去の本ともリンクさせながら、「読む』において、どこでバグが発生しやすいのかを探っていった。著者もおそらく懸念している通り、時々、込み入った説明になって読み解くのが難しい場面もあった(そもそも抽象的すぎるというか、思考をメタ的にとらえるこの分野は非常に難解である)。
    しかしこの著者はそこをわかっていて、展開や言い回しに細心の注意を払っているので、投げ出したくなるようなことはない。
    しかし疲れている時に読むものではない(わかったつもりになって誤読を繰り返した)。

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    2026年02月16日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    昔は国語が得意だったのに、本書に出てくる例題はほとんどできなかった。早く多く本を読んで情報を取らなければというプレッシャーの中で、自分の中にスキーマができていてそのスキーマに当てはめて読んでしまっていたのだと反省しました。

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    2026年02月14日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    この本を読んでいかに自分が"わかったつもり"だったが分かった気がする(それすらわかったつもりなのかも)

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    2026年02月12日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    『わかったつもり』は、読解力を鍛える本というより、「読解力が伸びない人が、なぜ伸びないのか」を突きつけてくる本だった。努力不足でも、語彙力不足でもない。もっと手前のところで、人は簡単に“理解した気”になってしまう。その錯覚の仕組みを、容赦なく、でも妙に冷静に暴いてくる。

    読んでいて一番怖いのは、ここに書かれている話が他人事じゃないことだ。文章を読んで「うんうん、わかる」と頷いた瞬間こそが危ない。頷けたのは理解できたからじゃなく、脳が勝手に“知ってる棚”に放り込んだからかもしれない。言葉の意味を正確に追えていなくても、雰囲気と文脈で「たぶんこういう話だな」と決め打ちしてしまう。これが“わかったつもり”。そして“わかったつもり”になった瞬間、読解は止まる。止まっているのに、本人だけが進んでいる気になる。ここが最悪にタチが悪い。

    この本の強さは、読解を「才能」や「センス」にしないところにある。読めないのは頭が悪いからではなく、理解を確かめる手順を踏んでいないから。だから読解力は鍛えられる。逆に言えば、読み方を変えない限り、何冊読んでも伸びない。そういう現実が、静かに刺さる。

    たとえば本書は、理解の正体を“部分と部分のつながり”として捉えている。文章の中で、部分と部分が関連づかないと「わからない」になる。関連づけば「わかった」になる。さらにその関連が以前よりも密になれば「よりわかる」になる。この整理が地味に効く。読解が感覚の話ではなく、構造の話になるからだ。わかったかどうかを、自分の中の“気分”じゃなく、文章のつながりで判定できるようになる。

    さらに、この本が面白いのは「文脈」をちゃんと道具として扱っている点だ。文脈というと雰囲気で読むことみたいに聞こえる。でも本書の文脈は逆で、読む精度を上げるための装置として出てくる。文脈がわからないと「わからない」。文脈が働くと、既存の知識がスキーマとして立ち上がり、文章の情報と一緒に意味を引き出せる。同じ文章でも、引き出される意味が変わる。だからこそ、読み違いも起きる。このへんが一気に腑に落ちると、「なんとなく分かった気がする」の正体が見えてくる。文脈で助けられているのか、文脈に騙されているのか。その境界線が見えてくる。

    そして、いちばん実用的なのが「まとめ」の扱いだ。まとめは読後に作るものじゃない。読んでいる最中に、理解を成立させるために行うもの。ここが本書の本命だと思った。読んでいて詰まるのは、理解力が足りないからじゃない。部分同士の関連づけが作れないから。なら、関連づけのために“その場で小さくまとめる”しかない。これができると、読解が途端に安定する。読んでるのに内容が残らない現象が、一段階減る。

    もうひとつ、この本が容赦ないのは、「わかったつもり」には型があると示してくるところだ。「結果から分かったつもり」「最初から分かったつもり」「いろいろ分かったつもり」こういう“理解した気になりやすいフォーム”が言語化されていて、読んでいる途中なのに自分のクセが見えてくる。読解は丁寧さよりも、まず自分の事故パターンを知るのが先だったと気づかされる。

    読み終わったあと、すぐ使える学びもはっきりしている。まず「わかった」と感じたら、その場で止まっていい。次にやるのは“確認”だ。

    たとえば、こういう問いを差し込むだけでいい。「この段落を一言で言うと何?」これが言えないなら、理解していない。言えたなら、やっと入口に立っただけ。さらに踏み込む。「根拠はどこ?」「筆者が言いたいことは何で、言ってないことは何?」ここまでやって初めて、読書が“気持ちいい消費”から“武器”に変わる。気持ちよく読める文章ほど危ない。わかった気になる文章ほど危ない。その瞬間に立ち止まれるかどうかが、結局すべてだった。

    結局この本が言っているのは、読解力とは「読む速さ」ではなく、「わかったつもりを壊す力」だということだった。読むのが速い人が強いんじゃない。わかった気になった自分を疑える人が強い。読める人ほど油断する。読書好きほど刺さる。読んできた自負がある人ほど刺さる。

    『わかったつもり』は、読後に世界が変わるタイプの本ではない。代わりに、自分の読み方が変わる。同じ文章を読んでも、もう前と同じ読み方には戻れない。理解とは気持ちよさではなく、プロセスの積み重ね。その当たり前を、いちばん痛い角度で思い出させてくる一冊だった。

    #2026年3冊目

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    2026年01月27日
  • 「わかる」のしくみ 誤読を防ぐテクニック

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    この本で学んだことは三つ。
    一つはわかったつもりにならないこと。常にわかっていないと自分に言い聞かせること。
    二つ目はわかったつもりになりそうであれば新たな文脈を追加し、疑問を持たせること。
    三つ目は文章がつながっているかを再確認、言葉の意味についても改めて調べること。
    以上の三つを行うことでわかったつもりにはならず、さまざまな疑問を持つことでより理解が深まっていくと記載されていた。

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    2026年01月17日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    自分は読解力に自信がないため、何をどうすれば良いのかヒントを得られればと思い、手に取った。正直言うと途中まで読むのが辛かった(特に正倉院の例文が読み辛くて仕方なかった)が、最終章に書かれてる各種提案が結構納得いくものだったので後味スッキリ。新書でこの読後感はなかなか無いのでは。
    自分の場合、面倒くさくて読み飛ばしたり、内容を雰囲気で掴んで終わりにしてしまう事があるのは十分自覚していた。個人的にそれよりも問題視していたのは、矛盾点の発見は得意なのに、矛盾の解き方が分からず保留するのが多いことだった。が、もしかしたら自分が発見したと思っていた矛盾点って、単に直感的に違和感を感じていただけで結局雰囲気読みと変わらなかったのかもしれない。たぶん矛盾点を論理的に説明する練習が必要なんだろう。そうやって文章の構造を紐解かないと、自分の解釈に整合性があるかの判断もできないと思うので。

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    2026年01月10日
  • 「わかる」のしくみ 誤読を防ぐテクニック

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    読んだことがあるイコールわかったではないけれど、特に読む必要性を感じなくなったとは言えるかもしれない。このわかったつもりがより良い読みを阻害するメカニズムが具体的に書いてあり国語の指導のあり方に問題提起をしている。
    早とちりや断定的なきめつけは誤った理解に繋がりやすいのが良くやかる。
    ソシュールの言語学と似た効能がある本かな。

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    2025年10月28日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    ネタバレ

    p56. 私たちがよく学習できるかどうかは、既存知識が使えて手が届く範囲に、勉強の大賞があるかどうかによって決まります。

    p57.勉強法を考える時、量は気にしなくてもいいと言っても言い過ぎではありません。量にこだわるよりも、既存知識がつかえるかどうか、自分なりに関連がつくかどうかということが大切なのです。

    p105. 核があり、それに周辺部が関連づけられるような知識体系が有効で、そのような知識体系の形成を目指して勉強しよう。やたらに丸暗記をしてはいけないのです。

    p154.勉強の主体性を放り出してはいけません。

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    2024年10月18日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    認知心理学の観点から、勉強の仕方のコツを教えてくれる本。
    コツを知っていれば、もっと勉強を楽しめるかもしれない。

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    2024年03月07日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    ビジネス書だと(勝手に)思い込んで借りたのですが、ビジネスというよりはアカデミックだったり教育現場だったりをイメージする本でした。
    (著者は大学の先生でした)

    とはいえ主旨は「問いの立て方」「解き方」「知識の広げ方・深め方」などビジネスや独学とも共通するもの。
    具体例がビジネス書とは少し違う点が面白く、理解が深められたと思います。

    また(個人的に頑張り中の)独学方面で活用していきたい箇所がたくさんあり、とても参考になりました。

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    2023年09月08日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    知識の定着のさせ方、断片的な知識を基にしてかんがえるには、どういう捉え方、整理をすれば良いのか。

    共通性と個別特性に分けて考える。

    ただし、わかる範囲を突き詰めると、どこかで、わかる、は終わる。手に負えない分からない、は必ず出てくるもの。

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    2022年01月30日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    「できない」と自身の一般的な能力理解。
    → 平均とそこからの数量抽出。

    「できない」理由は、公式以外の知識を知らないから。
     公式の丸暗記は、長持ちしない。
    → 無意味ゆえ、パスワード化するきらいあり。

    得意の袋小路。
    → イノベーションというか、空観転位というか、飛躍が必要な次元がある。
    合成変量、次元のゲージ変換。鏡、精緻化という細目。

    掛け算と割り算は、一当たり量が中心概念。
    一当たり量で文章題を考える。

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    2022年01月10日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    「知ってるつもり」を抜け出して、ピンポイントの疑問を持てるようになるための技術を扱った本。「難しくてさっぱりわからない」にも応用できる話。

    知識のシステム化をすべし、共通性と個別特性で物事をみよ、という主張はなるほどなと思った。

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    2021年12月19日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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     知識を有効に活用するために、〈共通性〉と〈個別特性〉を明らかにしていく。

     判断基準は学習者が学習しているかどうかであって、どう教えたかの問題ではない。

     

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    2021年11月30日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    テストの度に覚えて、終わったらすぐに忘れたり、物事を考える上で勉強で得た知識を活かせていない人を対象に、勉強をして、使える知識をどのように身につけるのかについての考えを伝授した本。

    タイトルの「どこ」が指しているのは、時間やモチベーションの管理、勉強計画の立案、予習復習のタイミングetc...ではなく、勉強に対する学習者の「認識」である。例えば、勉強ができないと思っている人は、自分の素質や能力を原因と考えるが、そうでない人は、問題を解くための必要な知識が不足していると捉えているなどである。この違いによるパフォーマンスの差を認知心理学の知見をもとに考察している。

    また、勉強をする際に意識すべきことも述べている。要約すると、
    ・具体的な局面に終始せずにそれらを関連づけて俯瞰できる、抽象的な知識の核を捉えられる様に、意識すること
    ・具体と抽象の往復によって相補的に理解が深化すること
    とあり、良い方針となる。

    勉強法で悩みがあればまずこの本を手に取って、解決策を考えると良いと思う。


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    2021年04月20日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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     「苦手」や「できない」、「得意」や「素質」といった考えがどのようなものかを丁寧に解説してくれています。
     また、「既存知識」に関連させることで「知識」がついて行くということの重要性も感じさせてくれます。
     この本の内容を読む前にかかれている内容を感覚でわかっている人も多いはず。しかし、人に何かを教えるときにそれらの感覚を言語化してくれている本書はとても役立つと思います。

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    2010年08月11日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    はい再読したいリスト行き。これはね、本が好きだけど国語の授業が苦手だったって人にこそ読んでほしいし、あとはまじで「分かったつもり」だなあという自覚がある人ない人皆に読んでほしい。これは文を読みとく力だけじゃなく、洞察力も鍛えられそう。

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    2026年08月20日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    ネタバレ

    文章を読む時に先入観とか読み飛ばしとかでだいたいこういう意味だろうとかこういうイメージだからこうだろうとかいう何となくのイメージや読み違えで分かったつもりになってることが多い。自分がわかったつもりで呼んでいるという認識を持つことが大事。解釈には矛盾しない文章との整合性が必要。とかそんな感じ。
    文章や理解の本なだけに疑問や矛盾を一つ一つ潰すように例が挙げられたり説明されたりする。だんだん頭がこんがらがってくるのでまた読み直したい

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    2026年07月30日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    書評で興味もって読んでみましたが、ちょっと例が長めかな。最初に読んだときはたぶんわかったつもり、です。そこで止まらない、その段階でひけらかさないことを心に決めました。

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    2026年07月28日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    暗記するのではなく、関連づけて覚えよう。

    今のわたしに必要な事。残りの人生を
    困らないくらいの勉強はしたいと思っている。
    だから、本をよむのだ。

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    2026年05月19日