西林克彦のレビュー一覧

  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    わかったつもりをなくすためには
    1. わかったとおもっているけど、わかったつもりの状態であることを認識し、自分への甘さを打ち砕く
    2. 読んだ文章について、自分なりのまとめを行う→あまりにも簡単であった時には、文脈ミスリードor自らが親しんだスキーマに当て嵌めようとしている
    ※「ああ、あれだな」と認識した時は要注意

    おもしろかった。自分がいかに「わかったつもり」状態、浅い読みや思考の放棄を繰り広げているかわかる。読書法で「本を読む前に疑問点や知りたいことを書く」やアクティブリコールなどがあるが、
    この本をよむと、これらが何故大事なのかを深められたような気もする。

    私は今後も文章の構成や読み

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    2025年09月24日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    ネタバレ



    ○より深くわかるには、わかったつもりの自覚から
    より深く読むためには、「わかったつもり」を自覚するところから始まる。この視点が新しくもあり、納得できるだった。

    「わかったつもり」にも種類があり、結末やスキーマ、曖昧さなどの理由で「わかったつもり」になってしまう。それで読めた気になることがいい時もあるが、大学の論文作成や仕事関係の文章にあたる時には「より深くわかる」必要がある。

    ○文脈の効果
    「布が破れたから、干し草が重要だった」
    →これは一見訳のわからない文章だ。しかし、「気球が破れて落下したが、その下に干し草があったから命拾いした」という文脈があれば意味がわかる。つまり、文脈は文章の

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    2025年09月07日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    小学校の国語の教科書レベルの文章でさえ、一読して「なんとなく」理解したつもりでいても、実際には十分に読めていないことに気付かされました(汗)しかも、「わかったつもり」は「わからない部分がない」という安定状態をつくるため、それを崩すのは容易ではありません。筆者の言うように、文章をより深く読むうえで「わかったつもり」が障害になるのです。そして、その殻が破れると「矛盾」や「疑問」が見えてきて、それこそが理解を深める契機になることを、『正倉院とシルクロード』の読解を通して実感できました。

    後半では、大学入試センター試験の国語問題に関して、従来の「最も適するものを選べ」という形式ではなく、「次の解釈の

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    2025年09月03日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    文章の中に、何を見つけて何を見逃しているのかを知りたくて手に取った。
    思っていたより読めていたし、思った以上に読む時に知識を要するのだと理解できた。
    普段自分が読む新聞も、コメントも自分というフィルターを通すからしっかり読めないと本質を見逃す。
    きよにプレゼントした。話を途中で理解したとして進んでしまう傾向があることを話している。理解不足なのではなく、最後まで読み通すことの大切さをわかってもらえたら嬉しい。

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    2025年08月27日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    基本が大事とはまさにこのことかもしれない。基本的なことはわかりやすいことが多いのだが、そのことが本当の理解の妨げになっているということだ。どういった時に気をつけないといけないのか、この本のポイントやするする読めてしまったものこそ、入念に確認するようにしたい。
    また、最後のセンター試験については本当に苦手だったので、なるほどと思いながら読んでいた(全部は理解できていない) そのあたりの読み方など、当時学べていたらより楽しめたかもしれない

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    2025年07月31日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    今年読んだ新書の中で一番身になったかも。
    文脈が分かると文章の意味が分かる、無意識のうちに自分の知識を文章に落とし込んでいることは、実際にいくつか文を読むことでアハ体験のような、ひらめきのようなものを感じた。
    大人はもちろん、中高生におすすめ。

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    2025年07月25日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    元々あまり読書をするタイプではないのですが、本を読んでいてもあまり理解できていないことが多く、本の読み方を知りたいと思っていたところ、こちらの本に出会いました。

    ★自分は「わかっている」と思っているけれど、「わかったつもり」の状態にあるのだ、と明確に認識しておくこと

    この部分がとても印象に残っています。
    私自身、これまで「わかったつもり」で読書をしていたのだと気付かされました。
    自己啓発系の本だと、本から学んだことを実践してみて、「ん?」と思った時に改めて読み返し、理解が深まる、ということがこれまで経験上あったので、そのような「疑問」はよりよく理解するためのきっかけになるのだと実感しました

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    2025年07月21日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    p56. 私たちがよく学習できるかどうかは、既存知識が使えて手が届く範囲に、勉強の大賞があるかどうかによって決まります。

    p57.勉強法を考える時、量は気にしなくてもいいと言っても言い過ぎではありません。量にこだわるよりも、既存知識がつかえるかどうか、自分なりに関連がつくかどうかということが大切なのです。

    p105. 核があり、それに周辺部が関連づけられるような知識体系が有効で、そのような知識体系の形成を目指して勉強しよう。やたらに丸暗記をしてはいけないのです。

    p154.勉強の主体性を放り出してはいけません。

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    2024年10月18日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    認知心理学の観点から、勉強の仕方のコツを教えてくれる本。
    コツを知っていれば、もっと勉強を楽しめるかもしれない。

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    2024年03月07日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    ビジネス書だと(勝手に)思い込んで借りたのですが、ビジネスというよりはアカデミックだったり教育現場だったりをイメージする本でした。
    (著者は大学の先生でした)

    とはいえ主旨は「問いの立て方」「解き方」「知識の広げ方・深め方」などビジネスや独学とも共通するもの。
    具体例がビジネス書とは少し違う点が面白く、理解が深められたと思います。

    また(個人的に頑張り中の)独学方面で活用していきたい箇所がたくさんあり、とても参考になりました。

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    2023年09月08日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    知識の定着のさせ方、断片的な知識を基にしてかんがえるには、どういう捉え方、整理をすれば良いのか。

    共通性と個別特性に分けて考える。

    ただし、わかる範囲を突き詰めると、どこかで、わかる、は終わる。手に負えない分からない、は必ず出てくるもの。

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    2022年01月30日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    「できない」と自身の一般的な能力理解。
    → 平均とそこからの数量抽出。

    「できない」理由は、公式以外の知識を知らないから。
     公式の丸暗記は、長持ちしない。
    → 無意味ゆえ、パスワード化するきらいあり。

    得意の袋小路。
    → イノベーションというか、空観転位というか、飛躍が必要な次元がある。
    合成変量、次元のゲージ変換。鏡、精緻化という細目。

    掛け算と割り算は、一当たり量が中心概念。
    一当たり量で文章題を考える。

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    2022年01月10日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    「知ってるつもり」を抜け出して、ピンポイントの疑問を持てるようになるための技術を扱った本。「難しくてさっぱりわからない」にも応用できる話。

    知識のシステム化をすべし、共通性と個別特性で物事をみよ、という主張はなるほどなと思った。

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    2021年12月19日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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     知識を有効に活用するために、〈共通性〉と〈個別特性〉を明らかにしていく。

     判断基準は学習者が学習しているかどうかであって、どう教えたかの問題ではない。

     

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    2021年11月30日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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    テストの度に覚えて、終わったらすぐに忘れたり、物事を考える上で勉強で得た知識を活かせていない人を対象に、勉強をして、使える知識をどのように身につけるのかについての考えを伝授した本。

    タイトルの「どこ」が指しているのは、時間やモチベーションの管理、勉強計画の立案、予習復習のタイミングetc...ではなく、勉強に対する学習者の「認識」である。例えば、勉強ができないと思っている人は、自分の素質や能力を原因と考えるが、そうでない人は、問題を解くための必要な知識が不足していると捉えているなどである。この違いによるパフォーマンスの差を認知心理学の知見をもとに考察している。

    また、勉強をする際に意識すべ

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    2021年04月20日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

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     「苦手」や「できない」、「得意」や「素質」といった考えがどのようなものかを丁寧に解説してくれています。
     また、「既存知識」に関連させることで「知識」がついて行くということの重要性も感じさせてくれます。
     この本の内容を読む前にかかれている内容を感覚でわかっている人も多いはず。しかし、人に何かを教えるときにそれらの感覚を言語化してくれている本書はとても役立つと思います。

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    2010年08月11日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    わかったつもりで仕事してることがあるなと思ったので読んでみた。
    日頃から知らない言葉が出てきたらちゃんと調べよう

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    2025年12月16日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

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    どの言語かは関係なく、ヒトは文章を読む際に過去のパターンや記憶から多くを引用して、文字通りの意味をそのまま理解しながら読み進めていっているわけではない。そのため話の流れがこうなる、など推測も使いながら読むことで、考える努力を一番少なく、楽をしようとする方向に脳が働くのであろう。これは自分の場合、せっかちすぎて発話している人の話の展開を先読みしたり推測したりして、しかもそれが違ってることが結構あったりして、読書以外の面でも起きてしまっている。ほかにも漢字や英単語で似た文字と読み間違えてしまうことも多いと自覚している。そういった経験が万人に共通してるのか不明だが、本書で対策として提示されているのは

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    2025年12月15日
  • 「わかる」のしくみ 誤読を防ぐテクニック

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    一度説明を聞いて「わかった」と思っても、あとで人から詳しいことを尋ねられると何も答えられなかったという経験が何度もある。(それ自体は今も変わらないのだが)

    とくに第五章の”読みが深まらない”にあるが、私自身よりよく読むための指導をされた覚えもなく、上澄みだけ掬ってわかったつもりになっていたのは間違いなさそうだ。

    あらためて読みを深めていければと思うが、本著を「わかったつもり」になっていないかというジレンマに陥ってしまいそうだ(笑)

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    2025年11月11日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

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    知識は孤立したままでは使えるものにならない。
    どうかすれば、それは簡単に抜け落ちてしまう。
    システム化することで、知識は精緻化し、問を発見できるようになる。
    本書の趣旨はだいたいこんな感じ。

    私もたくさん本を読んできたが、読むだけで終わってしまうのはそういうことなんだろう、と思ってきた。
    やっぱりそうか、と思いながら読んだ。

    では、どう組織化するか。
    本書ではあるカテゴリー全体を貫徹する基本的な性質を「共通性」とし、個々にしかあてはまらない性質を「個別特性」と分けて、セットで考えていくことを推奨する。
    「共通性」がないと、対象を把握できないし、「個別特性」にも目を向けないと、「知っているつ

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    2025年11月02日