西林克彦のレビュー一覧

  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    この本のポイントは、人は文章を読むときに書かれていることの他にスキーマ(前提となるようなものの見方)を導入している。それによって文章のパーツが粗いつながり方をしていても「わかった」となってしまう。このことが具体的に語られている。

    0
    2025年11月27日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    「ほとんど宣伝してないのに口コミで20万部突破!」という帯に釣られて購入した。
    結果、釣られて正解だった。
    「わかった」について、大変分かりやすく噛み砕いて教え諭すように書かれていた。

    私たちは普通文章を読んで、「わかった」と思う。
    しかし、この「わかった」は、「わからないことが見当たらない」程度のものであり、筆者はこのような状態を「わかったつもり」と表現する。
    なんなら、すべての読みは「わかったつもり」なのだ。
    なぜなら、新たな文脈から文章を読み返せば、新たなつながりが見出され、新たなことがわかる。
    そうすれば他のところに気になる点が生まれ、今度はそちらを解消するための読みに入る…。

    0
    2025年11月14日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    タイトルを見てぎくっとすることがあり手に取ることにした。情報社会の中で膨大な情報に接する中で、無意識のうちに確証バイアスや利用可能性ヒューリスティックなどにより、自分の都合のいいように解釈してしまうように感じている。文脈や結論から効率的に物事を判断しようとするのが人間の脳の性質であるが、そこにとらわれずに、常に、本当にわかっているのか、もっと分かりたい、勝手に判断した点はないか、他の解釈はできないのか、書かれていないこと、言われていないことを勝手に補足して解釈していないかという視点を常に持つようにしたい。定期的に読み返して自分を戒めたいと思った一冊だった。

    0
    2025年09月15日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小学校の教科書及び共通テストの問題の概要を大学生に回答させていくことで、わかったつもりを解説していく。文章の読みということで、国語教育だけでなく入門セミナーの教材としても利用できると思われる。

    0
    2025年08月20日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

     ニュースや新聞等で、同じ一次情報に触れているはずなのに、なぜ専門家やコメンテーターはそこまで的確に情報を分析できるのか、と常々疑問に思っていた。勿論、専門知識や経験の差というものはあろうが、ここまで解釈に違いが生じるだろうかと思っていた訳である。
     「わかったつもり」という現象は誰しもが遭遇する。同じ説明を受けていて、特に疑問を感じるポイントはなかったにも関わらず、内容が頭に残っていない。つまり文単独で不明点はないのであるが、文脈や文章全体で「なんとなく」の解釈をしてしまい、整合性が全体としてとれないためにうまくアウトプットにつながらない。こんなことも本書では、解決に導いてくれるヒントが満載

    0
    2025年07月09日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    なかなかに、内容に納得させられた一冊である。「わかる」ことの落とし穴や、読解力がない原因、そして、読めるようで読めていない私たちを徹底分析し、これまでに感じたことのない新たな知見を提供してくれた。「ぼんやりわかる」とは、一番危惧すべき事態であり、それ以上の理解につながらないということは、自分の中で肝に銘じておこう。

    0
    2025年06月24日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

    Posted by ブクログ

    丸暗記だけの知識がよくないのはどういうところか、知識システムを作るのがなぜ重要か、どうすれば知識システムが作れるのか、とても勉強になりました。『わかったつもり』と合わせて読みたい。

    1
    2023年04月01日
  • 知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

    Posted by ブクログ

    知識のシステム化の重要性。知らなければ、孤立した知識しかなければ、そもそも知らないということにしか気がつけない。

    0
    2021年11月30日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

    Posted by ブクログ

    非常によい本。全ての人に読んでほしい一冊。
    勉強について、自分なりのコツとして蓄えてきたものが見事に言語化されていてカタルシスを得た(知識を関連させて覚える、公式は覚えないなど)。
    一方で自分の認識の及んでない内容もあった(苦手意識を持つのは自分の限界を知るのが怖いから、応用問題が解ける=その補助知識を知っている、より深く疑問を持ってわからないことを探すくらいがよい勉強法、など)。
    本当に、塾や予備校に通わせたり、よくわからん教育改革に公金をつぎ込む前にこの本を広めた方がよっぽどよいと思う。
    まずは家庭教師で担当している生徒に貸し出すことにする。

    0
    2018年03月02日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

    Posted by ブクログ

    二種類の分かることの説明がわかりやすく示されている本。
    受験に使う知識は使わないと割り切るのではなく、その知識を使えるレベルまで理解することの大切さや面白さが理解できました。
    たんなる暗記はお手軽だけど、長期の記憶にはならない、
    実は知識として必要なものはさほど多くない、と言ったことが具体例と一緒に挙げられています。

    ちくまプリマー新書らしく、内容としてはさほど多くは語っていませんが、わかることを丁寧に述べているので、教える立場としてもとても参考になりました。

    0
    2017年12月28日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

    Posted by ブクログ

    非常に面白かった。学校の勉強は普通の勉強には役に立たないと思ってるなんてもったいないよ、から始まり、国語数学理科等を通して、学ぶ時にどういうように考えればいいのか、を提示してくれている。
    国語 何かを覚えるには無闇に暗記するよりも、理由を考えながら覚えれば簡単に覚えられると精緻化リハーサルを実践させ紹介
    数学 問題が解けることには知識が必要 応用問題を解くためには、そのための補助知識が必要。これを応用力が必要、とか意味わかんないことを原因だと思ってしまうと、対処できなくなっちゃうけど、結局は知識がないだけ。
    あと、計算問題とかも、最初の導入と考えかたは広がっていくのでそれを合わせなきゃいけない

    0
    2016年01月23日
  • あなたの勉強法はどこがいけないのか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小手先の勉強術ではない、根本的な部分に迫った本。

    ごり押し暗記の今までの自分の勉強法の至らなさに薄々気付いていたためにこの本を読んだ。

    暗記は核となる部分のみで。
    周辺知識は核から導き出す。
    個別事例を一般化することで他の事例に応用する。

    ぜひ、実践したい。

    0
    2016年01月17日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    読解力がつかない原因としての「わかったつもり」という状態と、そこからどのように打開すればよいのかを述べた一冊。
    認知心理学の「スキーマ理論」を基に、話が進められていく。

    口コミで広がったロングセラーということで購読。
    この本の前に読んだ『読んでいない本について堂々と語る方法』とは、本や文章に対する姿勢がほとんど真逆なため、読んでいるうちに本にどう向き合えばよいか落ち着かない気分になった。

    読んでいる文章の文脈が、私たちの中に既に存在している知識と強い繋がりを感じたときに、「あぁ、あの話のことか」と私たちは“わかる”ことになる。
    そして、一度“わかった”状態になると、たとえそれが文章の書き手

    0
    2025年12月21日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    この本を読んで自分がいかに本の内容を本当の意味で理解していないかということを痛感した。
    「わかったつもり」になり、それ以上の理解をしようとせず、また、既知の分野の本だからといって大雑把に読み、その文脈を自分の知識で解釈していることを痛感した。
    本書には様々な文章を用いて、自分がいかに本当の意味で理解してないないかを分からせてくれることと同時に、どう読めば「わかったつもり」から脱却し「よりよくわかった」状態へ移行できるのかを示してくれた。

    0
    2025年12月10日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    入試の国語のマーク形式の問題にいつも納得できなかった理由を30年越しに知る。面白かった。
    ちゃんとより良く読むことができる大人になりたい。

    0
    2025年12月06日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    示唆深い本だった。読書をしてその内容に自分の解釈を加えて、わかったつもりになっているのは心当たりもある。果たして自分は著者の言わんとすること本当に理解できているのか立ち止まって考えてみる必要があるのではないかと感じた。

    0
    2025年12月05日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    整合性のある解釈は、複数の存在が可能。だとすれば絶対正しい解釈は存在しないはず。
    なのに、国語の選択肢の問題では正しいとされる解釈を選択しないといけない。
    ここにモヤモヤがある。

    0
    2025年11月06日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    この本の帯に「ほとんど宣伝してないのに、口コミで20万部突破!仕事・受験に役立つ一冊。続々重版!驚異のロングセラー」とある。本の題名から、読解力がつかない本当の原因が書かれてあり、その原因というのが、わかったつもり、になっている状態にあるということが書かれた本なのではないかということが予想される。また、帯から読解力があれば、仕事や受験にも役立ち、まさに読解力の重要性が書かれていることも予想される。20年前の本だけれども、ロングセラーの本ということで、長い間、多くの人を惹きつけ、読解力が多くの人の課題と感じられていることが分かる。

    「第3章これがわかったつもりだ」、で取り上げられている『正倉

    0
    2025年11月05日
  • 「わかる」のしくみ 誤読を防ぐテクニック

    Posted by ブクログ

    読んだことがあるイコールわかったではないけれど、特に読む必要性を感じなくなったとは言えるかもしれない。このわかったつもりがより良い読みを阻害するメカニズムが具体的に書いてあり国語の指導のあり方に問題提起をしている。
    早とちりや断定的なきめつけは誤った理解に繋がりやすいのが良くやかる。
    ソシュールの言語学と似た効能がある本かな。

    0
    2025年10月28日
  • わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~

    Posted by ブクログ

    文章を上辺だけしか読み取れず、本来の意味や文脈を掴めていないと感じた経験があり、この本を買いました。非常に読みやすい文章でまとめられており、国語の授業を聞いているようで懐かしくなりました。個人的には、第5章で述べられていることはこれからの生活において肝に銘じなければならないなと感じました。

    0
    2025年10月19日