菅野仁のレビュー一覧
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別の学校の生徒がビブリオバトルで紹介しており、職場の人間関係にちょうど煮詰まっていた時期でもあるので、帰りがけに購入。
極端に言ってしまえば、自分以外の人間はたとえ親であれ、配偶者であれ、子であれ、みな「他者」であり、自分と全く同じということはありえない、ということを(しっかりと)意識しながら過ごしていきましょう、その中でどのような考え方をしてゆけば、「生きづらさ」を感じすぎることなく生活することができるか、考えましょう、という趣旨の本です。
役に立つマニュアル本というわけではありませんが、読み終えると少し楽になった気がします。
追い込まれたとき、煮詰まったときに度々手に取る本になるかもしれません。
例えば、「自分のすべてを受け入れてくれることを他者に期待せず、自分の考えや感じ方が少しでも伝わったことを楽しみ、そこを起点に少しずつ人とのつながりを深めて(p.45)」いくこと=他者からの”絶対的な承認”を求めないことが、息苦しさを感じないように生きるコツである、ということを改めて文章で読み、少し救われたような気がしたのも事実です。
また、自分とは異なる他者が集まって構成されている「社会」で生活してゆくためには、「「異質性」を前提にしながら、より心地よいつながりを作るにはどうすればよいのかという発想が大切になる(p.91)」のだという筆者の主張には賛同します(そのために社会には様々なルール(基本的には法律の形をとる)が存在する)。
※一方で、どうしても理解できない(その「異質性」をどうしても許容できない)という他者とのつながりを保持しなければならない状況でのふるまい方などは言及がなく、少し残念ではありました。
最も印象に残ったのはp.153の一文で、
「「他者」というのは何が恐いかって、「私」の許可もなく勝手に「この人はこういう人だ」って判断を下してくること。つまり「私」の許可なく勝手に私を「対象化」してくる存在が他者なのだ。つまり「このように私を見てほしい」といったこちら側の願いなんてあっさりふきとばしてしまうような存在、それが他者」
というものです。
先に読んだ本では、他者からの評価を気にして、攻撃的な人の理不尽な要求を拒絶できないことは「怠惰」である、という指摘もありましたが(そしてその指摘は一部では正しいと思うのですが)、なぜ他者からの評価が気になるのか、そして評価をしてくる他者が「恐い」のか、ということがすっきりと理解できたように感じました。 -
Posted by ブクログ
集中力を高めて仕事、読書、勉強など必要なことを行うには、現代という時代が便利ゆえに抱える問題がある。それは、ついスマートフォンやパソコンでネットサーフインを始めていつの間にか時間が過ぎ去っている、テレビを見て時間を無駄にしてしまうなど誘惑に負けた星人の方は、スイーツの誘惑にも弱いモクモク羊をはじめとして多いに違いない。
18分集中法というタイトルを見て「何」と思って思わず手が伸びて読んでみた。人間、手軽に行えることには興味がある。18分という何とも言えない中途半端と言っていい時間もどうしてだろうという点から興味をそそる。
著者は、集中力がなくて困っていた人で何か良い方法はないかと模索してたどりついたのがこの方法と書いている。意志力弱者の著者が書いた本だけにモクモク羊にも効果がありそうだと思った。
18分の根拠は、15分プラス3分の3分が「味噌」としている。目標としていることをやるのに15分では少し物足りないのでプラス3分で、効果を上げることができたという学生たちからの意見も寄せられている。著者も述べているが、NHKのラジオ講座は15分が基本だ。テレビ講座の場合は25分だが、映像がない分集中力が散漫になりがちなので通勤電車に乗って聞くにはちょうどいい。
では休憩はどうやってとれば良いのかという質問に対しては、何分ごとに休むといったきまりを作る必要はなく、その時の気分に任せてと休むのがいいとある。ロボットじゃあるまいし、休み時間は自分の「内なる声」を聞いて取る方がいい。
要は細切れにして、やりたいことや、やらなければならないことを何とか成し遂げるための一つの手段として今回の方法がある。早速試してみるか。実践するために特別な器具がいらない所が財布にやさしくてよい。 -
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方法はいたってシンプル。
タイマーを18分間にセットして、仕事をするだけ。
とにかく始めて、とりあえず18分だけやってみる。
読み終えた今はそれを実践するのみ。
「昼寝をしているうさぎ」から「ゆっくり歩み始めた亀」になろう。
自分のように締め切り間際に慌てて仕事をしている人間にはぴったりの本。
計画的に仕事ができて、締め切りをきっちり守れる人には不必要な本。
締め切りギリギリという「時間の過小さ」によって集中力を高める今の働き方を10年後、20年後に行うことは難しい。
無理をせず、短い時間で区切りながら長期に渡って力を発揮できるように働き方を変える必要がある。
目指すべきは、「400メートル全力疾走型」のタスク処理ではなく、「(100メートル全力疾走+休憩)×4」というように、最終的に同じ距離を走る仕事のやり方。
「一呼吸集中したら、適宜休みを入れてつないでいく」型。
これが、これからの自分には不可欠。 -
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なんというか、現象をありのまま受け止められたらいいんだよなと思った。先生や家族、友達と同じ感情を共有できなくたって、悲しみは悲しみとして楽しめればいいし、なんなら楽しめなくたっていい。悲しみは悲しみとして受け止めて感じられたら、そういう感情があるんだなと自分で味わえたらベストだなと思う。あと、他者と自分の境界線をはっきり認識しておきたいなと思った。近すぎるから線が見えなくなってお互いに入り込みすぎたり、遠すぎても線が見えなくて相手を認識できない。理解できないものを無理に受容しようとするのではなく、受け流して距離を保って関われるようにしたい。
相手が傷つくからとか曖昧な指標だから難しい。自分の身を守るため、自分の誇りを失わないため、自分のためだと思って行動しないと責任の所在もわからなくなる。わかりあえないことを前提に。それが一番難しいけど。どうしたって期待してしまうから。 -
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※ネタバレあり
人間関係に悩む、全ての人に送る1冊。
平易な文章で書かれていて、小学生でも読める。
"親しさか、敵対かの二択ではなく、態度保留という真ん中の道を選ぶ"
まさにその通りだと思った。
距離を置く、というのは人間関係を良好にできる最強の手段。
夫婦だって遠距離で暮らすと意外と良好な関係を築けたりする。
自分が苦手だなぁと思う人とは無理に近づきすぎない、そういう意識をもつことが社会を生き抜くコツなのだと本書は教えてくれる。
"私たちにとって他者という存在がややこしいのは、脅威の源泉であると同時に生のあじわいの源泉にもなるから。引きこもりが苦しいのは、他者の脅威もない代わりに、他者がくれる生のあじわいを得るチャンスもないからである。"
生のあじわいー美しい響きだと思う。
結局人は社会的な生き物だから、他者と共に生きてないと楽しくない。
でも近づきすぎると合わない部分も出てくる。
この距離感バランスが難しいと、当たり前のことを言っているのだけれど、美しい表現だなぁと思った。
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Posted by ブクログ
4月から中学生になる息子が友だち関係に悩んだ時の助けになったらいいなと購入した本。
友だちトラブルの具体的なハウツー本だと思っていたのだけど、友だち付き合いで苦しくなる仕組みを解説する本だった。
小学生が読むには文章が硬めで難しい、というか読んでもくれなそう。
教育者や大人向けに思えた。
・お互いにうまくいく関係というのは、その距離の感覚がお互いどうし一致している
・ルールは自由とワンセット
ルールの共有性があるからこそ自由が成り立つ
ルールをお互いが守る結果として秩序ができる
秩序そのものを目的としたら息苦しくなる
・いじめでいえば、誰かをいじめるということは、今度は別の人がいじめられるということ
自分の身の安全を守るために、他者の身の安全をも守る
むかつくからといって攻撃すればますますストレス過剰な環境をつくり、自分のリスクも大きくする
・本を読むことの本質は筆者との対話
時代や国籍や超えて様々な人と対話ができる
購入本 -
Posted by ブクログ
友達という存在は時に自分の人生に多大なる影響を与えてくれる。例えば、自分の性格や職業、生き方などだ。しかし、時にそれが悪い方向に作用してしまうこともある。本書ではその対処法について述べられていた。まず、前提として他人振り回されることは自分の自由がなくなるため、あまりいいことではないと思う。そこでどうすれば良いのか。あくまで自分の話だが、私は自分の信念を持って生きていくことが大切だと思う。自分に正直の嫌なことは嫌ということが自分の自由につながっていくと思う。それができない友情は自分の人生の利益にはならないと思うから程よく関われば良いのだと思った。