菅野仁のレビュー一覧
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小学生高学年、中高生の時に読んでいたら青春時代と呼ばれるものが変わっていたのではないかと思う本だった。
みんな仲良くしましょう、というスローガンのもと愚直に頑張っていたが本当に必要だったのは苦手な人との適切な距離感だったなんて、あの頃の自分が聞いたら驚くと思う。そういう子たちとこそ仲良くなろうと躍起になってしまっていたので。
特に面白かったのは、そこにいない第三者の陰口をいうことで、その場にいる二人の親密度を高めるという手法があるということ。普段仲が良さそうな二人がなぜ片方がいない時に私に不在の子の陰口を言うのか全くわからなかったので、このような原理が働いていたのかと思わず膝を打った。
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はじめに
著者は大学教授であるが、大学内外の事務的な作業に追われ、自由に研究できる時間は、少なくとも日中にはほとんど取れていないと書かれていました。忙しい日々の生活の中で、自分のメンタルの弱さと向き合いながら、いかに集中力を持続させるかに悩んだ結果、「18分だけ集中する方法」を考案したと述べられていました。
大学教授であっても、雑務に追われて集中できない点は、私のようなサラリーマンと同じなのだと感じました。私も、この本を通じて集中力の持続方法を学びたいと思いました。
序章 今日も一日無駄にした!
著者は、「自分が『こうしよう』と思ったことを、そのとおりにきちんと実行に移せる意思が欲しい」と -
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ネタバレ私は幼少期から人間関係で悩むことが多かったし、今もそう。そのことについて本を読んでみようとか学んでみようと思ったことはなかったんだけれど、ちくまプリマーの存在を知った時にちょうど良い本があるなぁと思って手に取った。
まず、日本は他国よりも「友人重視指向」にあるということに衝撃を受けた。国によって文化が違うのは当たり前に知っているけれど、こういうところも違うんだ。日本だけ(ではないけれど)なんだ、と思ったらそれだけで心が軽くなった。
全て“なるほど。そうだったのか。そういうことか。”と納得。これまでの悩みの原因や理由が言語化された感覚があった。
学生だけではなく、大人にとっても得られるものが -
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ネタバレ自他の混同から来る距離感のバグ。自分も他者を自分と同じものとして、不一致があるとモヤモヤしたり、時には腹を立てることがある。でも、当たり前だけど、十人十色。みんながみんな全く同じ思考回路で生活しているわけがない!それを強く再認識させられるのと同時に、共依存に近しい関係性が招く恐れや原因を丁寧に教えてくれる。
「読書は著者との対話」
脳に刻みたい日本語。たしかに、つい最近夏目漱石の作品を呼んだけれど、彼が文字に起こしたものを現代の私が読む、というのはなんともロマン溢れる『時空越え』なのだろう。
私は文字が頭に入ってこずに何度か同じ行を読み返したり、表現が捉えきれない文章を咀嚼したりすることが多い -
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仕事で使えそうかも!と思い購入して数年後、ようやく読みました。
書かれたのは17年前ですが環境は今と変わらず。
特に今のこどもたちは、ネットの発達のおかげか早熟で賢いです。
もしかしたらもっと複雑になっているかも…
早くに大人になってしまうからこそ、響く言葉もあるのかも。
たとえば、「コミュニケーション阻害語」
目の粗い言葉でざらりと不安感のある言葉より、少しずつ目を細かくしていき「生のあじわいの深度を深める」言葉を自分のものにしていく。
自分の気持ちに的確な言葉を充て、輪郭を与えるためにもものすごく必要。本を読むことでも身につきますからね…!
教職に就くみなさんにもぜひ読んでいただき -
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ネタバレ新書を読みたくなって、自分の悩みや知りたいこと的に、テーマはこれかなと思って手に取ったが、これは響いちゃったな。
友だちも恋人も家族も、詰まるところは他者である。だから、丸ごと受け入れられるものではないことを前提に、ある人とは程よく距離を取りながら、ある人とはそれでも親密度を高めるために、人間関係の作法を身につける必要があるのだと学んだ。
私は人間関係について(これが人生の大部分だとは思うが)、自分がかなり未熟で幼いことを自覚している。多分、中学生の頃から他者と関わることを避けてしまってきたから、単純に耐性というか辛抱強さが欠けていると思っている。それは、のちの失恋によって明らかになるのだが -
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「自分と他人は違う」という当たり前のことを、私たちはどこかで忘れてしまっているのではないか。分かり合えないこと。それが人間関係の前提だと語ります。だからこそタイトルが「友だち幻想」なのでしょう。
100%分かり合うことはできない。むしろ、わかり合えない前提に立ったときに初めて、相手を気遣い、関係を丁寧に築く姿勢が生まれるのだと思います。では、なぜそこまでして人間関係を作るのか。その理由は「幸せのため」なのだと思う。孤独を避けるため、互いに支え合うために、人は苦労をしても関係を結ぼうとするのだと感じた。
また「人から覚えてもらおうとしない」、これでいい。相手の心を操作しようとするのではなく、 -
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ネタバレううむ。難しい内容ではなく、とても読みやすく、かつ具体的だった。大まかに要約すると、誰であっても、いけないことはいけない。それについて最近の教師はできていない。ということだった。ルールを甘んじているため、みたいな。確かに、児童生徒との軋轢を避け、ルールを恣意的に解釈する教師、ともだち先生もいる。しかし、それは保護者からのクレームを避けたい、何故なら、勤務時間内に全てを終えるためには、モンペのクレームなどもったいなさの代表だから、そのため、叱るのを、指導するのをやめるということも知っておいてほしい。教師という職が、ここまで落ちぶれてしまったことはとても残念だ。誰かが変えなければいけない。そのよう
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いまここにある環境を受け入れ、実直に生きよと諭したり、想像もできないような難題への果敢なチャレンジを薦めたり。巷にあふれる「人生論」系の書籍は、このどちらかにまとめられるのではないかと思う。
前者は悟りを開いたように、欲望や憧れを捨て、現実を受け入れることで苦悩のない「自分らしい」生き方が可能になると説くだろう。そして後者は、常に現実を修正すべき不完全なものとして捉え、チャレンジによって現実を更新し続けることこそ「自分らしい」生き方への道と説くだろう。前者は「憧れ」を、後者は「妥協」を仮想敵としているように感じられる。
けれど、僕は疑問を持ってきた。欲望や憧れを捨てる仙人のような生活は到底 -
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欲望を統制する作法の身体化を子どもたちに伝授する。
理想と現実の折り合いをつける。
事柄志向と人柄志向のバランスを見極める。
子どもと接する上で、
常に考えなくてはならないことばかりだった。
あまり難しい言葉はなく、すらすらと読むことができた。
美(心地よさ)・善(よいか)・真(正しいか)
これは、人間の発達段階に沿って書かれてきたが、
一年間の学級経営と見立てても生かせる考え方だと感じた。
また、
生成段階の沸騰期は、集団意識が高くなる。
しかし、安定期に入ると低くなる。
という考えは忘れてはいけない。
油断して大丈夫という思いが学級崩壊につながりかねない。
集団づくり・学習課題 -
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心が落ち着く本でした。
繋がりすぎるのも離れすぎるのも寂しくて、付かず離れずがよいのですがなかなか難しい、他者とのつながり。
〈生のあじわい〉を深めるには…という問いから、自分と自分の周りの世界について考えてみる、という本で、読みながらわたしもこれからどう距離感を保って他者と関わって生きていこうか、考えました。
「ほんとうに好きになれること」は今のところ読書や映画鑑賞で、ここみたいに感想登録SNSに感想を書き散らかすことで他者との交流が生まれることもあるので、この生き方は合っているのだろうな、と思います。言葉を選ぶのは楽しいので、ちょっとだけがんばるけど無理はしてないし。
それから、他者との関